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公開番号2025027464
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-27
出願番号2024135096
出願日2024-08-13
発明の名称インサートシート、転写フィルムおよびインサートシートの製造方法
出願人クルツ スタンピング テクノロジー(ホーフェイ) カンパニー リミテッド
代理人弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
主分類B44C 1/17 20060101AFI20250219BHJP(装飾技術)
要約【課題】インサートシート、転写フィルムおよびインサートシートの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、素地(11)と、素地(11)に貼付された転写フィルム(1)の転写プライ(3)と、を備えるインサートシート(10)に関する。転写プライ(3)は、特に以下の順序で、素地(11)上に配置された、少なくとも1つの水性接着剤層(6)と、少なくとも1つの水性カラー層(5)と、水性トップコート層(4)と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
素地(11)と、当該素地(11)に貼付された転写フィルム(1)の転写プライ(3)と、を備えるインサートシート(10)であって、
前記転写プライ(3)は、特に以下の順序で前記素地(11)上に配置された、少なくとも1つの水性接着剤層(6)と、少なくとも1つの水性カラー層(5)と、水性トップコート層(4)と、
を備える、ことを特徴とするインサートシート(10)。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
前記素地(11)は、個別にもしくは組み合わせて、ラミネート、共押出物もしくは混合物として、ABS、PC、PPA、POM、PMMA、PPから選択される、材料もしくは材料の組合せを含み、および/または、
前記素地(11)は、200μm~750μm、好ましくは350μm~500μmの層厚を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のインサートシート(10)。
【請求項3】
前記水性接着剤層(6)は、前記素地(11)の表面に直接隣接し、および/または、
前記水性トップコート層(4)は、2μm~100μm、好ましくは5μm~80μm、更に好ましくは15μm~50μmの層厚を有し、および/または、
前記水性トップコート層(4)は、
10重量%~40重量%の水性アクリル系バインダーもしくは水性ポリウレタン系バインダーと、50重量%~80重量%の脱イオン水と、0.1重量%~5重量%のレベリング剤と、0.2重量%~3重量%の消泡剤と、を含む、ことを特徴とする請求項1または2に記載のインサートシート(10)。
【請求項4】
前記インサートシート(10)は、好ましくは前記水性トップコート層(4)と前記少なくとも1つの水性カラー層(5)との間に配置された、水性タイコート層(7)を備え、および/または、
前記水性タイコート層(7)は、0.5μm~20μm、好ましくは1μm~15μm、更に好ましくは1.5μm~7μmの層厚を有し、および/または、
前記水性タイコート層(7)は、20重量%~50重量%の水性アクリル系もしくは水性ポリエステル系もしくは水性ポリウレタン系のバインダーと、50重量%~80重量%の脱イオン水と、0.1重量%~5重量%のレベリング剤と、0.1重量%~5重量%の消泡剤と、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のインサートシート(10)。
【請求項5】
前記少なくとも1つの水性カラー層(5)は、0.5μm~20μm、好ましくは1μm~15μm、更に好ましくは1.5μm~7μmの層厚を有し、および/または、
前記少なくとも1つの水性カラー層(5)は、20重量%~40重量%の水性アクリル系もしくは水性ポリエステル系もしくは水性ポリウレタン系のバインダーと、60重量%~80重量%の脱イオン水と、5重量%~20重量%の少なくとも1種の着色顔料と、0.5重量%~20重量%の分散添加剤と、0.1重量%~5重量%のレベリング剤と、0.1重量%~5重量%の消泡剤と、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のインサートシート(10)。
【請求項6】
前記少なくとも1つの水性接着剤層(6)は、0.5μm~20μm、好ましくは1μm~15μm、更に好ましくは1.5μm~7μmの層厚を有し、および/または、
前記少なくとも1つの水性接着剤層(6)は、20重量%~50重量%の水性アクリル系もしくは水性ポリエステル系もしくは水性ポリウレタン系のバインダーと、50重量%~80重量%の脱イオン水と、0.1重量%~5重量%のレベリング剤と、0.1重量%~5重量%の消泡剤と、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のインサートシート(10)。
【請求項7】
前記インサートシート(10)は、好ましくはVW内装仕様TL226に準拠して測定された、40μgC/g
サンプル
以下の炭素の放散値EGを有し、ならびに/または、
前記インサートシート(10)が、VW内装仕様TL226に準拠して測定されたPV3900スケールによる2~3のレベルの臭気試験結果を有し、ならびに/または、
前記インサートシート(10)が、VW内装仕様TL226に準拠して測定された、クリーム試験および/もしくはサンローション試験および/もしくは加水分解試験および/もしくは耐光性試験に合格している、ことを特徴とする請求項1に記載のインサートシート(10)。
【請求項8】
前記インサートシート(10)は、DIN EN 20105-A02に準拠して測定された、前記クリーム試験および/もしくはサンローション試験および/もしくは加水分解試験および/もしくは耐光性試験について4以上のグレースケール評価を有し、ならびに/または、
前記インサートシート(10)は、VW内装仕様TL 226に準拠して測定された、前記クリーム試験および/もしくはサンローション試験および/もしくは加水分解試験および/もしくは耐光性についての目視および特性試験に合格しており、ならびに/または、
前記インサートシート(10)は、DIN EN ISO 2409:2013-06に準拠してクロスカットによって測定された、前記クリーム試験および/もしくはサンローション試験および/もしくは加水分解試験および/もしくは耐光性について、GT0~GT1の接着性試験値ISOを有し、ならびに/または、
前記インサートシート(10)は、VW内装仕様TL226に準拠して測定された、前記クリーム試験および/もしくはサンローション試験および/もしくは加水分解試験および/もしくは耐光性に対する引っかき抵抗性試験に合格している、ことを特徴とする請求項1に記載のインサートシート(10)。
【請求項9】
特に請求項1~8のいずれか一項に記載のインサートシート(10)を加飾するための転写フィルム(1)であって、
キャリア層(2)および転写プライ(3)を備え、
前記転写プライ(3)は、特に以下の順序で前記キャリア層上に配置された、水性トップコート層(4)と、少なくとも1つの水性カラー層(5)と、水性接着剤層(6)と、を備える、ことを特徴とする転写フィルム(1)。
【請求項10】
前記キャリア層(2)は、材料としてPETを含み、6μm~100μmの層厚を有する、ことを特徴とする請求項9に記載の転写フィルム(1)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インサートシート、転写フィルムおよびインサートシートの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特に自動車分野における、加飾成形部品の製造には、通常、インサート成形プロセスが使用されている。このため、特に平坦な2次元形態の、プラスチック素地は、転写フィルムの転写プライで加飾されている。これらの加飾素地は、通常、インサートと呼ばれる。加飾後、そのようなインサートは、特に深絞りされて、3次元または2.5次元の形態に形成され、射出成形機の金型に挿入される。加飾成形部品を提供するために、インサートにはプラスチック化合物がバックインジェクションされる。スプレー塗装またはインモールド加飾(IMD)などの他の加飾プロセスと比較して、インサート成形プロセスはより安定しており、加飾デザインの選択肢がはるかに多い。インサート成形プロセスは、インモールド射出と加飾とを1つの工程に組み合わせる。したがって、それは労働力、エネルギーおよびコストを削減する。インサート成形プロセスの主な利点は、このプロセスが、深く引き伸ばされた、特に深絞りされた3次元または2.5次元部品に適しており、様々な設計要求を満たすことができることである。
【0003】
しかしながら、インサートシートを加飾するために使用される転写フィルムの転写プライの層には、従来、溶媒系塗装が使用されている。例えば、これらは、溶媒系トップコート層、溶媒系インク層および溶媒系接着剤層である。このような溶媒系ラッカーは、様々な溶媒を数多く含有する。印刷中、ほとんどすべての溶媒が蒸発する。しかしながら、転写フィルム中の残留溶媒はまた、最終加飾成形部品中に高いVOC(=揮発性有機化合物)含有量を発生させる。このような揮発性有機化合物は、人体に有害であるとともに環境にも有害である。従来、転写フィルム、特にインサートシートの製造プロセスにおいてさえ溶媒系ラッカーを使用することに起因して、大気汚染を回避するために数多くの安全対策が充足される必要がある。そのような安全対策には費用が掛かる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このため、本発明の目的は、環境に無害なインサートシートおよび転写フィルム、ならびにインサートシートの製造方法を特定することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、素地と、素地に貼付された転写フィルムの転写プライと、を含むインサートシートによって達成される。転写プライは、特に以下の順序で素地上に配置された、少なくとも1つの水性接着剤層と、少なくとも1つの水性カラー層と、水性トップコート層と、を含む。
【0006】
この目的は、キャリア層および転写プライを含む、特に請求項1~8のいずれか一項に記載のインサートシートを加飾するための、転写フィルムによって更に達成され、転写プライは、特に以下の順序でキャリア層上に配置された、水性トップコート層と、少なくとも1つの水性カラー層と、水性接着剤層と、を含む。
【0007】
更に、この目的は、素地と、素地に貼付された、特に請求項9~15に記載の転写フィルムの転写プライと、を含む、好ましくは請求項1~8に記載のインサートシートを製造する方法であって、
キャリア層を設ける工程と、
転写フィルムを設けるため、特に以下の順序で、水性トップコート層、少なくとも1つの水性カラー層、および水性接着剤層を、キャリア層の表面上に印刷によって塗布する工程と、
素地を設ける工程と、
素地の表面上に転写フィルムの転写プライを熱ラミネートする工程と、
を含み、
特に、水性接着剤層が素地の表面に直接隣接することを特徴とする方法によって達成される。
【0008】
本発明により、インサートシートの製造プロセス内およびインサートシート自体中の環境に有害な溶媒の量を低減または完全に回避することが可能になる。トップコート層および/またはカラー層および/または接着剤層および/またはタイコート層に水性ラッカーを使用することにより、特に自動車部門用に用いられる、環境に無害なインサートシートおよび/または加飾成形部品を製造することが可能になる一方、これらの加飾成形部品および/またはインサートシートは、溶剤系装飾を有するインサートシートを備えた加飾成形部品とほとんど同じ機械的、化学的および/または環境的影響に対する抵抗性を有する。
【0009】
層、プライおよびフィルムは、特に、本質的に平面状の、それゆえ単層または多層の構造体を意味すると理解される。フィルムは、好ましくは自己支持性である。層またはプライは、例えば、自己支持性または非自己支持性である。
【0010】
本発明の有利な実施形態は、従属請求項に記載されている。
(【0011】以降は省略されています)

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