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公開番号
2025131120
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028653
出願日
2024-02-28
発明の名称
フタロシアニン化合物、フタロシアニン化合物の多量体、樹脂組成物、光学フィルタ、及び固体撮像素子
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09B
47/18 20060101AFI20250902BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】優れた耐熱性を有する硬化塗膜を形成可能な樹脂組成物、及び、このような樹脂組成物を与えることが可能なフタロシアニン化合物の多量体を提供すること。
【解決手段】フタロシアニン化合物の多量体が開示される。当該フタロシアニン化合物の多量体は、カルボキシ基又はスルホン酸基を少なくとも1つ有するフタロシアニン化合物(A)に由来する単量体単位と、ヒドロキシ基又はアミノ基を少なくとも1つ有するフタロシアニン化合物(B)に由来する単量体単位とを有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
カルボキシ基又はスルホン酸基を少なくとも1つ有するフタロシアニン化合物(A)に由来する単量体単位と、
ヒドロキシ基又はアミノ基を少なくとも1つ有するフタロシアニン化合物(B)に由来する単量体単位と、
を有する、フタロシアニン化合物の多量体。
続きを表示(約 3,900 文字)
【請求項2】
前記フタロシアニン化合物(A)が、式(A1)で表される化合物であり、前記フタロシアニン化合物(B)が、式(B1)で表される化合物である、請求項1に記載のフタロシアニン化合物の多量体。
JPEG
2025131120000027.jpg
54
149
[式(A1)中、
M
A
は、金属原子を表す。
R
A1
~R
A16
は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ基、換基を有していてもよいアルキルチオ基、置換基を有していてもよいアリールチオ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールチオ基、置換基を有していてもよいアルキルアミノ基、置換基を有していてもよいジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、又はスルホン酸基を表し、置換基は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、及びスルホン酸基からなる群より選ばれる少なくとも1種である。
R
A1
及びR
A2
、R
A2
及びR
A3
、R
A3
及びR
A4
、R
A5
及びR
A6
、R
A6
及びR
A7
、R
A7
及びR
A8
、R
A9
及びR
A10
、R
A10
及びR
A11
、R
A11
及びR
A12
、R
A13
及びR
A14
、R
A14
及びR
A15
、並びに、R
A15
及びR
A16
は、互いに結合してそれぞれが結合する炭素原子とともに環を形成していてもよい。
ただし、R
A1
~R
A16
の少なくも1つは、カルボキシ基又はスルホン酸基を含む基である。]
JPEG
2025131120000028.jpg
54
149
[式(B1)中、
M
B
は、金属原子を表す。
R
B1
~R
B16
は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有していてもよいアルキルチオ基、置換基を有していてもよいアリールチオ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールチオ基、置換基を有していてもよいアルキルアミノ基、置換基を有していてもよいジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、又はアミノ基を表し、置換基は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、及びアミノ基からなる群より選ばれる少なくとも1種である。
R
B1
及びR
B2
、R
B2
及びR
B3
、R
B3
及びR
B4
、R
B5
【請求項3】
前記フタロシアニン化合物(A)に由来する単量体単位と、前記フタロシアニン化合物(B)に由来する単量体単位とのモル比が、1:1~1:4である、請求項1に記載のフタロシアニン化合物の多量体。
【請求項4】
着色剤、樹脂、及び溶剤を含有し、
前記着色剤が、請求項1又は2に記載のフタロシアニン化合物の多量体を含む、樹脂組成物。
【請求項5】
重合性化合物及び重合開始剤をさらに含有する、請求項4に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
請求項4に記載の樹脂組成物より形成される、光学フィルタ。
【請求項7】
請求項6に記載の光学フィルタを含む、固体撮像素子。
【請求項8】
式(A2)で表されるフタロシアニン化合物。
JPEG
2025131120000029.jpg
93
149
[式(A2)中、
M
A1
は、金属原子を表す。
R
A31
~R
A38
は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有していてもよいアルキルチオ基、置換基を有していてもよいアリールチオ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールチオ基、置換基を有していてもよいアルキルアミノ基、置換基を有していてもよいジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、又はスルホン酸基を表し、置換基は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、及びスルホン酸基からなる群より選ばれる少なくとも1種である。
R
A31
及びR
A32
、R
A33
及びR
A34
、R
A35
及びR
A36
、並びに、R
A37
及びR
A38
は、互いに結合してそれぞれが結合する炭素原子とともに環を形成していてもよい。
nA41~nA48は、それぞれ独立に、0~4の整数を表す。
R
A41
~R
A48
は、それぞれ独立に、アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、又はスルホン酸基を表し、R
A41
~R
A48
のいずれかが2以上存在する場合、それらは互いに同一であっても異なっていてもよい。
ただし、R
A31
~R
A38
及びR
A41
~R
A48
の少なくも1つは、カルボキシ基又はスルホン酸基を含む基である。]
【請求項9】
式(B2)で表されるフタロシアニン化合物。
JPEG
2025131120000030.jpg
54
149
[式(B2)中、
M
B1
は、金属原子を表す。
R
B31
~R
B46
は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有していてもよいアルキルチオ基、置換基を有していてもよいアリールチオ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールチオ基、置換基を有していてもよいアルキルアミノ基、置換基を有していてもよいジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、又はアミノ基を表し、置換基は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、及びアミノ基からなる群より選ばれる少なくとも1種である。
R
B31
及びR
B32
、R
B32
及びR
B33
、R
B33
及びR
B34
、R
B35
及びR
B36
、R
B36
及びR
B37
、R
B37
及びR
B38
、R
B39
及びR
B40
、R
B40
及びR
B41
、R
B41
及びR
B42
、R
B43
及びR
B44
、R
B44
及びR
B45
、並びに、R
B45
及びR
B46
は、互いに結合してそれぞれが結合する炭素原子とともに環を形成していてもよい。
ただし、R
B31
~R
B34
の少なくも1つは、ヒドロキシ基又はアミノ基を含む基であり、R
B35
~R
B38
の少なくも1つは、ヒドロキシ基又はアミノ基を含む基であり、R
B39
~R
B42
の少なくも1つは、ヒドロキシ基又はアミノ基を含む基であり、R
B43
~R
B46
の少なくも1つは、ヒドロキシ基又はアミノ基を含む基である。]
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、フタロシアニン化合物、フタロシアニン化合物の多量体、樹脂組成物、光学フィルタ、及び固体撮像素子に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近赤外領域(NIR領域)に吸収を有する化合物は、光学フィルタ、セキュリティーマーキング、リソグラフィー、光記録媒体等の様々な光学分野への応用が期待されている。NIR領域に吸収を有する化合物としては、例えば、下記式(1-3)で表される化合物が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
JPEG
2025131120000001.jpg
69
149
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2014/208514号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、優れた耐熱性を有する硬化塗膜を形成可能な樹脂組成物、及び、このような樹脂組成物を与えることが可能なフタロシアニン化合物の多量体を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、[1]~[3]に記載のフタロシアニン化合物の多量体、[4]、[5]に記載の樹脂組成物、[6]に記載の光学フィルタ、及び[7]に記載の固体撮像素子を提供する。
【0007】
[1]カルボキシ基又はスルホン酸基を少なくとも1つ有するフタロシアニン化合物(A)に由来する単量体単位と、
ヒドロキシ基又はアミノ基を少なくとも1つ有するフタロシアニン化合物(B)に由来する単量体単位と、
を有する、フタロシアニン化合物の多量体。
[2]前記フタロシアニン化合物(A)が、式(A1)で表される化合物であり、前記フタロシアニン化合物(B)が、式(B1)で表される化合物である、[1]に記載のフタロシアニン化合物の多量体。
JPEG
2025131120000002.jpg
54
149
[式(A1)中、
M
A
は、金属原子を表す。
R
A1
~R
A16
は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有していてもよいアルキルチオ基、置換基を有していてもよいアリールチオ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールチオ基、置換基を有していてもよいアルキルアミノ基、置換基を有していてもよいジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、又はスルホン酸基を表し、置換基は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシ基、及びスルホン酸基からなる群より選ばれる少なくとも1種である。
R
A1
及びR
A2
、R
A2
及びR
A3
、R
A3
及びR
A4
、R
A5
及びR
A6
、R
A6
及びR
A7
、R
A7
及びR
A8
、R
A9
及びR
A10
、R
A10
及びR
A11
、R
A11
及びR
A12
、R
A13
及びR
A14
、R
A14
及びR
A15
、並びに、R
A15
及びR
A16
は、互いに結合してそれぞれが結合する炭素原子とともに環を形成していてもよい。
ただし、R
A1
~R
A16
の少なくも1つは、カルボキシ基又はスルホン酸基を含む基である。]
JPEG
2025131120000003.jpg
54
149
[式(B1)中、
M
B
は、金属原子を表す。
R
B1
~R
B16
は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールオキシ基、置換基を有していてもよいアルキルチオ基、置換基を有していてもよいアリールチオ基、置換基を有していてもよいヘテロアリールチオ基、置換基を有していてもよいアルキルアミノ基、置換基を有していてもよいジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、又はアミノ基を表し、置換基は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、及びアミノ基からなる群より選ばれる少なくとも1種である。
R
B1
及びR
B2
、R
B2
及びR
B3
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、優れた耐熱性を有する硬化塗膜を形成可能な樹脂組成物、及び、このような樹脂組成物を与えることが可能なフタロシアニン化合物の多量体が提供される。本発明の樹脂組成物は、耐光性の点でも優れる傾向がある。また、本発明によれば、このような樹脂組成物に適用可能なフタロシアニン化合物の多量体及びその前駆体であるフタロシアニン化合物が提供される。さらに、本発明によれば、このような樹脂組成物より形成される光学フィルタ及び当該光学フィルタを含む固体撮像素子が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0010】
本明細書において、「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。本明細書中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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