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公開番号2025167338
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024071852
出願日2024-04-25
発明の名称組成物及びその硬化物、成形物、表示装置、並びに固体撮像素子
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 75/06 20060101AFI20251030BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高い屈折率を示し、かつ耐黄変性に優れる硬化物を与えることが可能であり、さらには酸性表面へ塗布した場合であっても硬化性に優れる組成物を提供すること。
【解決手段】チイラン基又はチエタン基を少なくとも一つ有する化合物(A)と、環状エステル構造を有する化合物(B)と、酸発生剤(C)とを含有する、組成物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
チイラン基又はチエタン基を少なくとも一つ有する化合物(A)と、環状エステル構造を有する化合物(B)と、酸発生剤(C)とを含有する、組成物。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記化合物(B)の含有量が、前記化合物(A)の総量100質量部に対して、0.3~20質量部である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記化合物(A)が、式(II)で表される化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
JPEG
2025167338000046.jpg
28
149
[式(II)中、

1x
は、単結合又は2価の基を表し、二つあるL
1x
は、同一であっても異なっていてもよい。

1x
は、酸素原子又は硫黄原子を表し、二つあるA
1x
は、同一であっても異なっていてもよい。ただし、二つあるA
1x
の少なくとも一つは、硫黄原子である。
mxは、0又は1を表し、二つあるmxは、同一であっても異なっていてもよい。
nxは、0~6のいずれかの整数を表す。

1x
は、1価の置換基を表し、R
1x
が複数ある場合、複数あるR
1x
は、同一であっても異なっていてもよい。

2x
は、水素原子又は1価の置換基を表し、二つあるR
2x
は、同一であっても異なっていてもよい。]
【請求項4】
前記酸発生剤(C)が、熱酸発生剤である、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記化合物(B)が、7員環以上の環状エステル構造を有する化合物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物を硬化させてなる、成形物。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物の硬化物。
【請求項8】
請求項7に記載の硬化物を含む、表示装置。
【請求項9】
請求項7に記載の硬化物を含む、固体撮像素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、組成物及びその硬化物、成形物、表示装置、並びに固体撮像素子に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
光学機器の分野において高屈折材料が要望されている。高屈折材料によりレンズを得ることができ、レンズにより光学機器内の光路を制御することができる。固体撮像素子において各光電変換素子への集光効率を向上させる目的でレンズが用いられ、また表示装置において画素からの光の取り出し効率を向上させる目的でレンズが用いられている。従来、高屈折材料として、エピスルフィド基を有する化合物を含有する組成物が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-115730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のエピスルフィド基(チイラン基)を有する化合物を含有する組成物は、当該組成物を塗布する表面が酸性である場合には充分に硬化が進行せず、その結果、透過率の低下、着色等の不具合が生じることがある。また、当該組成物から得られる硬化物は、高温環境において黄変(着色劣化)が発生することもあり、これらの改善が求められている。
【0005】
そこで、本発明は、高い屈折率を示し、かつ耐黄変性に優れる硬化物を与えることが可能であり、さらには酸性表面へ塗布した場合であっても硬化性に優れる組成物を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、[1]~[5]に記載の組成物、[6]に記載の成形物、[7]に記載の硬化物、[8]に記載の表示装置、及び[9]に記載の固体撮像素子を提供する。
[1]チイラン基又はチエタン基を少なくとも一つ有する化合物(A)と、環状エステル構造を有する化合物(B)と、酸発生剤(C)とを含有する、組成物。
[2]前記化合物(B)の含有量が、前記化合物(A)の総量100質量部に対して、0.3~20質量部である、[1]に記載の組成物。
[3]前記化合物(A)が、式(II)で表される化合物を含む、[1]又は[2]に記載の組成物。
JPEG
2025167338000001.jpg
27
149
[式(II)中、

1x
は、単結合又は2価の基を表し、二つあるL
1x
は、同一であっても異なっていてもよい。

1x
は、酸素原子又は硫黄原子を表し、二つあるA
1x
は、同一であっても異なっていてもよい。ただし、二つあるA
1x
の少なくとも一つは、硫黄原子である。
mxは、0又は1を表し、二つあるmxは、同一であっても異なっていてもよい。
nxは、0~6のいずれかの整数を表す。

1x
は、1価の置換基を表し、R
1x
が複数ある場合、複数あるR
1x
は、同一であっても異なっていてもよい。

2x
は、水素原子又は1価の置換基を表し、二つあるR
2x
は、同一であっても異なっていてもよい。]
[4]前記酸発生剤(C)が、熱酸発生剤である、[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]前記化合物(B)が、7員環以上の環状エステル構造を有する化合物である、[1]~[4]のいずれかに記載の組成物。
[6][1]~[5]のいずれかに記載の組成物を硬化させてなる、成形物。
[7][1]~[5]のいずれかに記載の組成物の硬化物。
[8][7]に記載の硬化物を含む、表示装置。
[9][7]に記載の硬化物を含む、固体撮像素子。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高い屈折率を示し、かつ耐黄変性に優れる硬化物を与えることが可能であり、さらには酸性表面へ塗布した場合であっても硬化性に優れる組成物が提供される。また、本発明によれば、このような組成物を硬化させてなる成形物、このような組成物の硬化物、硬化物を含む表示装置、及び硬化物を含む固体撮像素子が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0009】
本明細書において、「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。本明細書中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
【0010】
本明細書において、(メタ)アクリレートは、アクリレート又はそれに対応するメタクリレートを意味する。(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリル酸エステル等の他の類似表現についても同様である。
(【0011】以降は省略されています)

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