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公開番号2025177444
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024084286
出願日2024-05-23
発明の名称複合偏光板
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20251128BHJP(光学)
要約【課題】高温下で加熱加工した場合でも反射型偏光板と吸収型偏光子との間で剥離やシワが生じ難い複合偏光板を提供することを目的とする。
【解決手段】反射型偏光板と粘着剤層1と吸収型偏光子とをこの順に含む複合偏光板であって、
前記反射型偏光板が延伸フィルムであり、
前記吸収型偏光子が、重合性液晶化合物および二色性色素を含む重合性液晶組成物の硬化膜であって、
前記粘着剤層1の25℃における弾性率が20~600kPaである、複合偏光板。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
反射型偏光板と粘着剤層1と吸収型偏光子とをこの順に含む複合偏光板であって、
前記反射型偏光板が延伸フィルムであり、
前記吸収型偏光子が、重合性液晶化合物および二色性色素を含む重合性液晶組成物の硬化膜であって、
前記粘着剤層1の25℃における弾性率が20~600kPaである、複合偏光板。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
粘着剤層1の25℃における単位膜厚あたりの弾性率は1~30kPa/μmである、請求項1に記載の複合偏光板。
【請求項3】
吸収型偏光子の粘着剤層1と反対側の面に、粘接着剤層を介して光学フィルムを有する、請求項1に記載の複合偏光板。
【請求項4】
粘接着剤層は接着剤層である、請求項3に記載の複合偏光板。
【請求項5】
光学フィルムは熱可塑性樹脂フィルムである、請求項3に記載の複合偏光板。
【請求項6】
光学フィルムは、80~180℃のガラス転移温度を有する熱可塑性樹脂フィルムである、請求項3に記載の複合偏光板。
【請求項7】
光学フィルムの厚みは10~90μmである、請求項3に記載の複合偏光板。
【請求項8】
VR表示装置に用いるための、請求項1に記載の複合偏光板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複合偏光板に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、延伸により得られた面内複屈折率の異なる高分子材料の多層構造を有する反射型偏光板と、ヨウ素PVA偏光板または二色性色素を含有する組成物から形成される吸収型偏光子とを粘接着剤層を介して積層してなる複合偏光板が知られている。例えば、特許文献1には、このような複合偏光板を液晶表示装置のバックライトユニットと液晶セルとの間に設置し、バックライトユニット側に反射型偏光子面、液晶セル側に吸収型偏光子を配置することにより、薄型かつ高性能の液晶表示装置を製造し得ることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-124467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、延伸フィルムから構成される反射型偏光板と、二色性色素を含有する組成物から形成される吸収型偏光子とを積層した複合偏光板を高温(例えば、120℃以上)で加熱処理すると、反射型偏光板と吸収型偏光子との間で剥離やシワが生じ得ることがわかった。
本発明は、高温下で加熱した場合でも反射型偏光板と吸収型偏光子との間で剥離やシワが生じ難い複合偏光板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下の態様を包含する。
[1]反射型偏光板と粘着剤層1と吸収型偏光子とをこの順に含む複合偏光板であって、
前記反射型偏光板が延伸フィルムであり、
前記吸収型偏光子が、重合性液晶化合物および二色性色素を含む重合性液晶組成物の硬化膜であって、
前記粘着剤層1の25℃における弾性率が20~600kPaである、複合偏光板。
[2]粘着剤層1の25℃における単位膜厚あたりの弾性率は1~30kPa/μmである、前記[1]に記載の複合偏光板。
[3]吸収型偏光子の粘着剤層1と反対側の面に、粘接着剤層を介して光学フィルムを有する、前記[1]または[2]に記載の複合偏光板。
[4]粘接着剤層は接着剤層である、前記[3]に記載の複合偏光板。
[5]光学フィルムは熱可塑性樹脂フィルムである、前記[3]または[4]に記載の複合偏光板。
[6]光学フィルムは、80~180℃のガラス転移温度を有する熱可塑性樹脂フィルムである、前記[3]~[5]のいずれかに記載の複合偏光板。
[7]光学フィルムの厚みは10~90μmである、前記[3]~[6]のいずれかに記載の複合偏光板。
[8]VR表示装置に用いるための、前記[1]~[7]のいずれかに記載の複合偏光板。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、高温下で加熱した場合でも反射型偏光板と吸収型偏光子との間で剥離やシワが生じ難い複合偏光板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の複合偏光板の層構成の一例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、本発明の範囲はここで説明する実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で種々の変更をすることができる。
【0009】
本発明の複合偏光板は、反射型偏光板と粘着剤層1と吸収型偏光子とをこの順に含む。反射型偏光板は延伸フィルムであり、吸収型偏光子は、重合性液晶化合物および二色性色素を含む重合性液晶組成物の硬化膜である。以下、本発明の複合偏光板の層構成の一例を図1に基づいて説明するが、本発明の複合偏光板はこれらの態様に限定されるものではない。
【0010】
図1に示される複合偏光板11は、反射型偏光板1、粘着剤層2および吸収型偏光子3をこの順に積層してなる。図1に示される光学積層体11において、吸収型偏光子3はその両面に拡散防止層4を有している。吸収型偏光子3は配向膜5上に形成されていてもよく、配向膜5を含む場合に、該配向膜は反射型偏光板側に位置していても、その逆側に位置していてもよい。図1において、吸収型偏光子3と、その両側に位置する拡散防止層4と配向膜5とで吸収型偏光板12が形成される。複合偏光板11において、吸収型偏光板12は粘接着剤層6を介して光学フィルム7と積層されている。以下、本明細書において、吸収型偏光子、および、必要に応じて配向膜および/または拡散防止層を含む積層体を吸収型偏光板という。
(【0011】以降は省略されています)

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