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公開番号2024160766
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-15
出願番号2023076078
出願日2023-05-02
発明の名称衛星放送受信システム
出願人日本放送協会
代理人個人,個人
主分類H04B 1/18 20060101AFI20241108BHJP(電気通信技術)
要約【課題】低C/N衛星放送信号のIF帯域における周波数利用効率を改善する衛星放送受信システムを提供すること。
【解決手段】衛星放送受信システムは、所要C/Nがマイナス値のチャンネルの衛星放送信号と、前記衛星放送信号と同じ周波数の電力制御した変調信号とを混合し、混合した前記衛星放送信号と前記変調信号とを宅内配信する電力制御部を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
所要C/Nがマイナス値のチャンネルの衛星放送信号と、前記衛星放送信号と同じ周波数の電力制御した変調信号とを混合し、混合した前記衛星放送信号と前記変調信号とを宅内配信する電力制御部を備える、衛星放送受信システム。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
受信した衛星放送信号のチャンネルのうち前記所要C/Nがマイナス値の衛星放送信号のチャンネルを選定する周波数選定部と、
選定された前記衛星放送信号のチャンネルの設定に基づいて、選定された前記チャンネルの衛星放送信号と同じ周波数の前記変調信号を発生する信号発生部と、を備え、
前記電力制御部は、前記信号発生部により発生された前記変調信号の出力電力を制御する、請求項1に記載の衛星放送受信システム。
【請求項3】
受信した前記衛星放送信号の受信C/Nを測定するC/N測定部と、
受信した前記衛星放送信号の受信電力を測定する受信電力測定部と、を備え、
前記電力制御部は、前記信号発生部により発生された前記変調信号の出力電力、前記C/N測定部により測定された前記受信C/N、及び前記受信電力測定部により測定された前記受信電力に基づいて、前記信号発生部により発生された前記変調信号の出力電力を制御する、請求項2に記載の衛星放送受信システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、衛星放送信号の周波数利用効率を改善する衛星放送受信システムに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、衛星放送受信システムでは、衛星放送を1032~3224MHzに変換し、同軸ケーブルで宅内に伝送する技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
また、光ファイバを用いて、3.2GHzを超える周波数の信号を宅内に伝送する技術が知られている(例えば、非特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
ARIB標準規格 STD-B63, “高度広帯域衛星デジタル放送用受信装置(望ましい仕様)”
横澤ほか、「POFを用いた21GHz帯衛星放送の宅内配信の一検討」、2020年映像情報メディア学会創立70周年記念大会 12D-1
S. Yokozawa, M. Kamei, H. Sujikai, “Evaluation of 12-GHz-band Compact Planar Receiving Antenna for Satellite Broadcasting for Low C/N Reception using ISDB-S3”, 2020 IEEE International Symposium on Antennas and Propagation and North American Radio Science Meeting (AP-S 2022), pp. 187-188, July 2020
ARIB標準規格 STD-B44, “高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式(ISDB-S3)”
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現行の衛星放送は11.7~12.75GHz(12GHz帯)を利用している。周波数帯域幅は1050MHzであり、偏波は、右旋円偏波(右旋)と左旋円偏波(左旋)を用いている。これにより、それぞれの偏波で異なるプログラムを放送することができる。
一般的に、宅内の配信には同軸ケーブルが用いられる。同軸ケーブルは12GHz帯の電波を伝送できないことから、Low noise block convertor(LNB)を用いて12GHz帯の衛星放送信号を中間周波数(IF)に変換している。
しかしながら、同軸ケーブの中は偏波による使い分けができない。そこで、非特許文献1では、図4に示すように、12GHz帯衛星放送の左旋用IFは、右旋用IFよりも高い周波数に規定された。12GHz帯衛星放送のIF帯域(BS-IF及びCS-IF)は、右旋と左旋を合わせて1032~3224MHzである。
現在、左旋を用いた衛星放送では、4K放送及び8K放送が行われている。左旋は、一部の衛星中継器のみ使われていることから、新しい衛星放送サービスの伝送路としても期待されている。
例えば、約10cm四方の小型平面アンテナによる簡易受信で、10.9Mbpsの衛星伝送を実現するシステムが提案されている(例えば、非特許文献3参照)。このシステムでは、小型のアンテナを用いることで受信C/Nが低下する一方、変調方式にπ/2シフトBPSK(符号化率1/3)を適用することで、最大4.3dBの回線マージンを確保している。
ところで、放送衛星は日本一円に向けて同一の放送波を送信することが特徴であるため、前記小型平面アンテナによる受信を想定した放送信号(π/2シフトBPSK)は、一般的なBSパラボラアンテナでも受信することができる。
小型平面アンテナでの受信を想定した衛星放送(以下、「低C/N衛星放送」ともいう)においても、1つの衛星中継器を使うことに変わりはない。このため、パラボラアンテナで受信した低C/N衛星放送の信号は、宅内の配信に用いる同軸ケーブル内でも1中継器分の周波数帯域幅を占有する。
ここで、π/2シフトBPSK(1/3)の伝送容量は10.9Mbpsである(例えば、非特許文献4参照)。
つまり、宅内の同軸ケーブルでは、1中継器の周波数帯域幅で10.9Mbpsの低C/N衛星放送信号を伝送することになる。
一方、4K/8K衛星放送では変調方式に16APSK(符号化率7/9)を用いており、1中継器の伝送容量は約100Mbpsである(例えば、非特許文献4参照)。
以上より、低C/N衛星放送では、宅内の同軸ケーブルにおける周波数利用効率が、現行の衛星放送に比べて低下するという課題があった。
また、非特許文献2の光送受信機と光ファイバによるシステムは、高い周波数でも減衰が小さく良好な伝送が可能である。このため、伝送周波数を拡大でき、1配線当たりの伝送容量を向上できる。しかしながら、新設の光ファイバが必要であり、既存の同軸ケーブルを用いた受信システムは活用できなかった。
【0005】
本発明は、低C/N衛星放送信号のIF帯域における周波数利用効率を改善する衛星放送受信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の衛星放送受信システムは、所要C/Nがマイナス値のチャンネルの衛星放送信号と、前記衛星放送信号と同じ周波数の電力制御した変調信号とを混合し、混合した前記衛星放送信号と前記変調信号とを宅内配信する電力制御部を備える。
【0007】
上記(1)によれば、低C/N衛星放送信号のIF帯域における周波数利用効率を改善することができる。
【0008】
(2) (1)に記載の衛星放送受信システムにおいて、受信した衛星放送信号のチャンネルのうち前記所要C/Nがマイナス値の衛星放送信号のチャンネルを選定する周波数選定部と、選定された前記衛星放送信号のチャンネルの設定に基づいて、選定された前記チャンネルの衛星放送信号と同じ周波数の前記変調信号を発生する信号発生部と、を備え、前記電力制御部は、前記信号発生部により発生された前記変調信号の出力電力を制御する。
【0009】
上記(2)によれば、低C/N衛星放送信号のIF帯域における周波数利用効率をより改善することができる。
【0010】
(3) (2)に記載の衛星放送受信システムにおいて、受信した前記衛星放送信号の受信C/Nを測定するC/N測定部と、受信した前記衛星放送信号の受信電力を測定する受信電力測定部と、を備え、前記電力制御部は、前記信号発生部により発生された前記変調信号の出力電力、前記C/N測定部により測定された前記受信C/N、及び前記受信電力測定部により測定された前記受信電力に基づいて、前記信号発生部により発生された前記変調信号の出力電力を制御する。
(【0011】以降は省略されています)

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