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公開番号
2024170945
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2023087733
出願日
2023-05-29
発明の名称
磁壁移動型空間光変調器
出願人
日本放送協会
代理人
個人
,
個人
主分類
G02F
1/09 20060101AFI20241204BHJP(光学)
要約
【課題】簡易なプロセスで、磁壁移動型空間光変調素子の駆動電流を大きくせずに、磁壁移動型空間光変調素子の開口率を大きくすることが可能な磁壁移動型空間光変調器を提供する。
【解決手段】磁壁移動型空間光変調器は、入射した光の偏光の向きを変化させて出射する光変調部31と、光変調部31の両端部に互いに平行に延びて配置されており、保磁力が異なる第1磁化固定部32および第2磁化固定部33と、を有する磁壁移動型空間光変調素子30を備える。第1磁化固定部32および第2磁化固定部33は、それぞれ、光変調部31の側から、第1強磁性層、非磁性層および第2強磁性層が順次積層されている合成反強磁性体である。第1磁化固定部32および第2磁化固定部33は、それぞれ、第1強磁性層の厚さと飽和磁化との積が第2強磁性層の厚さと飽和磁化との積よりも大きい。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
入射した光の偏光の向きを変化させて出射する光変調部と、光変調部の両端部に互いに平行に延びて配置されており、保磁力が異なる第1磁化固定部および第2磁化固定部と、を有する磁壁移動型空間光変調素子を備え、
前記第1磁化固定部および前記第2磁化固定部は、それぞれ、前記光変調部の側から、第1強磁性層、非磁性層および第2強磁性層が順次積層されている合成反強磁性体であり、
前記第1磁化固定部および前記第2磁化固定部は、それぞれ、前記第1強磁性層の厚さと飽和磁化との積が前記第2強磁性層の厚さと飽和磁化との積よりも大きい、磁壁移動型空間光変調器。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記第1磁化固定部および前記第2磁化固定部は、それぞれ、前記第2強磁性層の厚さと飽和磁化との積に対する前記第1強磁性層の厚さと飽和磁化との積の比が1.2以上1.5以下である、請求項1に記載の磁壁移動型空間光変調器。
【請求項3】
前記第1磁化固定部および前記第2磁化固定部は、それぞれ、前記第2強磁性層の厚さに対する前記第1強磁性層の厚さの比が1.2以上1.5以下である、請求項2に記載の磁壁移動型空間光変調器。
【請求項4】
前記第1磁化固定部および前記第2磁化固定部は、それぞれ、スピンフロップ磁界が、前記第1強磁性層の保磁力および前記第2強磁性層の保磁力よりも大きい、請求項1または2に記載の磁壁移動型空間光変調器。
【請求項5】
前記第1磁化固定部を構成する前記第1強磁性層の保磁力は、前記第2磁化固定部を構成する前記第1強磁性層の保磁力よりも小さく、
前記第1磁化固定部を構成する前記第2強磁性層の保磁力は、前記第2磁化固定部を構成する前記第2強磁性層の保磁力よりも小さい、請求項1または2に記載の磁壁移動型空間光変調器。
【請求項6】
前記第1磁化固定部を構成する前記第1強磁性層の保磁力は、前記第1磁化固定部を構成する前記第2強磁性層の保磁力以上であり、
前記第2磁化固定部を構成する前記第1強磁性層の保磁力は、前記第2磁化固定部を構成する前記第2強磁性層の保磁力以上である、請求項1または2に記載の磁壁移動型空間光変調器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁壁移動型空間光変調器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
立体ホログラフィを実現するためには、実用上、30°以上の視域が求められる。そのため、表示装置である空間光変調器の画素ピッチを1μm以下にする必要がある。液晶、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)等の既存の空間光変調器の画素ピッチは、それぞれ5μm程度、3.5μm程度であり、これ以上微細化するのは困難である。
【0003】
一方、磁化の向きに応じた光の偏光面の回転(磁気光学効果)を明暗に割り当てる磁気光学式空間光変調器は、画素の書き換えにスピン注入や磁壁移動を用いることで、1μm以下の画素ピッチを実現することができる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
磁壁移動型空間光変調器は、入射した光の偏光の向きを変化させて出射する光変調部と、光変調部の両端部に互いに平行に延びて配置されており、保磁力が異なる第1磁化固定部および第2磁化固定部と、を有する磁壁移動型空間光変調素子を備え、光変調部に流す電流の向きにより、磁区の拡大および縮小を制御することができる(例えば、特許文献2参照)。磁壁移動型空間光変調素子は、スピン注入型空間光変調素子に比べて、消費電力が低くなることが期待されるが、1μm以下の画素ピッチを実現するためには、高度なデバイス設計が必要となる。
【0005】
特許文献3では、第1磁化固定部および第2磁化固定部の保磁力差を設計する際に、第1磁化固定部および第2磁化固定部を一度のプロセスで形成することで、高精度な位置合わせの回数を省略する方法が記載されている。これにより、簡易なプロセスで磁壁移動型空間光変調素子を形成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-141402号公報
特開2018-206900号公報
特開2019-220544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、磁壁移動型空間光変調素子では、外部磁界を印加する初期動作により、光変調部の両端部において、互いに反平行な磁化を実現すると、第1磁化固定部からの漏れ磁界によって、光変調部の第1磁化固定部の側の端部に初期磁区が形成される。また、光変調部にパルス電流を注入することにより、磁壁を駆動すると、第2磁化固定部からの漏れ磁界によって、光変調部の第2磁化固定部の側の端部に第2磁区が形成される。このため、磁壁移動型空間光変調素子の開口率は、初期磁区および第2磁区を含まない光変調領域で決定される。このとき、光変調部の磁気特性に応じて、初期磁区のサイズが変化し、その結果、磁壁移動型空間光変調素子の開口率が変化する。一方、磁壁移動型空間光変調素子の駆動電流を小さくするためには、光変調部の磁化を低くすることが有効であるが、その場合には、初期磁区のサイズが大きくなるため、磁壁移動型空間光変調素子の開口率が小さくなる。このため、磁壁移動型空間光変調素子の駆動電流を大きくせずに、磁壁移動型空間光変調素子の開口率を大きくすることが望まれている。
【0008】
本発明は、簡易なプロセスで、磁壁移動型空間光変調素子の駆動電流を大きくせずに、磁壁移動型空間光変調素子の開口率を大きくすることが可能な磁壁移動型空間光変調器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)入射した光の偏光の向きを変化させて出射する光変調部と、光変調部の両端部に互いに平行に延びて配置されており、保磁力が異なる第1磁化固定部および第2磁化固定部と、を有する磁壁移動型空間光変調素子を備え、前記第1磁化固定部および前記第2磁化固定部は、それぞれ、前記光変調部の側から、第1強磁性層、非磁性層および第2強磁性層が順次積層されている合成反強磁性体であり、前記第1磁化固定部および前記第2磁化固定部は、それぞれ、前記第1強磁性層の厚さと飽和磁化との積が前記第2強磁性層の厚さと飽和磁化との積よりも大きい、磁壁移動型空間光変調器。
【0010】
(2)前記第1磁化固定部および前記第2磁化固定部は、それぞれ、前記第2強磁性層の厚さと飽和磁化との積に対する前記第1強磁性層の厚さと飽和磁化との積の比が1.2以上1.5以下である、(1)に記載の磁壁移動型空間光変調器。
(【0011】以降は省略されています)
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