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公開番号
2025092162
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207872
出願日
2023-12-08
発明の名称
受信装置及びプログラム
出願人
日本放送協会
,
一般財団法人NHK財団
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H04N
21/442 20110101AFI20250612BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】複数の動画ストリームで構成される動画コンテンツをベストエフォート型ネットワークを通じて視聴する場合に、各動画ストリームの品質のばらつきを抑制する。
【解決手段】n(n≧2)種類の動画ストリームを有し、且つ各動画ストリームにつき複数の帯域幅を用意した配信サーバから、n種類の動画ストリームを取得する受信装置10は、動画ストリームの取得時のダウンロード速度を測定するn個のストリーム取得部121と、配信サーバ20から動画ストリームの品質及び帯域幅を含む属性が記述されたマニフェストファイルを取得し、帯域幅の合計がダウンロード速度の合計以下であり、且つ最も高品質となる動画ストリームの帯域幅の組み合わせを決定するストリーム選択部122と、を備え、ストリーム取得部121は、ストリーム選択部122により決定された帯域幅の動画ストリームを配信サーバ20から取得する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
n(n≧2)種類の動画ストリームを有し、且つ各動画ストリームにつき複数の帯域幅を用意した配信サーバから、前記n種類の動画ストリームを取得する受信装置であって、
前記動画ストリームの取得時のダウンロード速度を測定するn個のストリーム取得部と、
前記配信サーバから前記動画ストリームの品質及び帯域幅を含む属性が記述されたマニフェストファイルを取得し、帯域幅の合計が前記ストリーム取得部によりそれぞれ測定された前記ダウンロード速度の合計以下であり、且つ最も高品質となる動画ストリームの帯域幅の組み合わせを決定するストリーム選択部と、を備え、
前記ストリーム取得部は、前記ストリーム選択部により決定された帯域幅の動画ストリームを前記配信サーバから取得する、受信装置。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記ストリーム選択部は、前記マニフェストファイルの属性から、品質基準値ごとに、品質が該品質基準値以上である動画ストリームの帯域幅を対応付けた品質-帯域幅テーブルを作成し、該品質-帯域幅テーブルを参照して、帯域幅の合計が前記ダウンロード速度の合計以下であり、且つ最も高品質となる動画ストリームの帯域幅の組み合わせを決定する、請求項1に記載の受信装置。
【請求項3】
前記動画ストリームは、高精細映像を縮小又は画面分割した映像である、請求項1又は2に記載の受信装置。
【請求項4】
コンピュータを、請求項1に記載の受信装置として機能させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信装置及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
8Kズーム視聴技術として、8K映像を縮小又は画面分割して複数の2Kストリームに分割し、2Kディスプレイの視聴端末において、縮小又は画面分割された複数種類の動画ストリームのうちの3種類を取得して重ね合わせ表示することで、解像度を維持したまま8K映像の一部を視聴できるようにした技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
また、8Kズーム視聴技術で利用可能なMPEG-DASH配信方式では、マニフェストファイルに、各ストリームの帯域幅を表す“bandwidth”属性に加えて、品質を表す“qualityRanking”属性も定義されている。“bandwidth”属性は必須、“qualityRanking”属性は任意となっており、“qualityRanking”属性もストリーム選択基準に利用することで、高品質で安定な視聴動画の提供が期待できる。なお、“qualityRanking”は、値が小さいほど高品質と定義されている(例えば、非特許文献2参照)。
【0004】
また、動画の品質を客観評価する方式として、VMAF(Video Multimethod Assessment Fusion)がある。VMAFの値は0~100の範囲を取り、値が大きいほど品質が高い評価となるよう定義されている。これは、上記MPEG-DASHのqualityRankingとは値の大小の定義が反対になっている(例えば、非特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
森、黒住、西村、「8K映像を活用した解像度を維持したズームを可能とする視聴技術の開発」、2019年映像情報メディア学会年次大会講演予稿集、12C-1、2019年8月14日
ISO/IEC 23009-1:2022, “Information technology - Dynamic adaptive streaming over HTTP (DASH) - Part 1: Media presentation description and segment formats”, [online], [2023年8月23日検索], インターネット<URL:“https://standards.iso.org/ittf/PubliclyAvailableStandards/c083314_ISO_IEC 23009-1_2022(en).zip”>
Netflix, “VMAF - Video Multi-Method Assessment Fusion”, [online], [2023年8月23日検索], インターネット<URL:https://github.com/Netflix/vmaf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
通常の動画コンテンツでは、1つの動画ストリームを視聴端末で視聴する。動画ストリームは一定時間ごとにセグメントと呼ばれる単位に区切られ、動画を途中から視聴できるようになっている。また、ベストエフォート型ネットワークを通じて動画コンテンツを視聴する場合は、様々な帯域幅に対応するよう、配信サーバに品質が異なる複数のセグメントを用意しておき、視聴端末でセグメントを受信するごとにダウンロード速度を測定し、前のセグメントのダウンロード速度以下となる帯域幅のセグメントを次に受信する。このような仕組みにより、ベストエフォート型ネットワークで通信帯域が変動しても、動画を停止させずにその通信帯域における最高品質で再生することができる。
【0007】
複数の動画ストリームで構成される動画コンテンツをベストエフォート型ネットワークを通じて視聴する場合、各動画ストリームが独立にダウンロード速度を測定してセグメントのビットレートを選択する方法が考えられる。しかし、この方法ではそれぞれの動画ストリームの品質が最高となるような選択となるため、動画ストリーム間で通信帯域の奪い合いが発生し、必ずしも各動画ストリームの品質が同じになるとは限らない。
【0008】
また、画面を領域分割された動画ストリームでは、分割領域ごとに絵柄及び動き量が異なるため、ストリームの帯域幅と品質(動画品質)の比が常に一定とはならない。このため、もし、各動画ストリームに対し同じ帯域幅のセグメントを取得できたとしても、分割領域ごとの絵柄及び動き量の違いにより、複数の動画ストリーム間で品質が異なってしまう。
【0009】
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、複数の動画ストリームで構成される動画コンテンツをベストエフォート型ネットワークを通じて視聴する場合に、各動画ストリームの品質のばらつきを抑制することが可能な受信装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための本発明の要旨は、以下のとおりである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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