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公開番号2025009207
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112059
出願日2023-07-07
発明の名称磁性細線デバイス
出願人日本放送協会
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類H10B 61/00 20230101AFI20250110BHJP()
要約【課題】磁区の駆動におけるシフト長の安定化を図る磁性細線デバイスを提供する。
【解決手段】磁性細線デバイス1は、基板80上に配置される下地層60と、平面視において直線状に延伸する磁性細線10と、磁性細線10を磁化する記録電流が印加される記録素子40と、磁性細線10と記録素子40との間に配置される絶縁層30と、を備え、磁性細線10は、下地層60の上面に配置され、下面が第1の位置H1にある第1区間11及び第1の位置H1よりも高い第2の位置H2にある第2区間12を、第1区間11と第2区間12とを接続する接続部20を介して交互に繰り返して上下に高さを変えながら延伸し、下地層60の上面は、磁性細線10の下面の形状に沿って磁性細線10の下面の高さに形成されている。
【選択図】図2C
特許請求の範囲【請求項1】
基板上に配置される下地層と、
前記下地層の上方に配置され、平面視において直線状に延伸する磁性細線と、
前記磁性細線の上方に、平面視において前記磁性細線と交差するように配置され、前記磁性細線を磁化する記録電流が印加される記録素子と、
前記磁性細線と前記記録素子との間に配置される絶縁層と、を備え、
前記磁性細線は、前記下地層の上面に配置され、下面が第1の位置にある第1区間及び前記第1の位置よりも高い第2の位置にある第2区間を、前記第1区間と前記第2区間とを接続する接続部を介して交互に繰り返して上下に高さを変えながら延伸し、
前記下地層の上面は、前記磁性細線の下面の形状に沿って前記磁性細線の下面の高さに形成されている磁性細線デバイス。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
基板上に配置される下地層と、
前記下地層の上方に配置され、平面視において直線状に延伸する磁性細線と、
前記磁性細線の下方に、平面視において前記磁性細線と交差するように配置され、前記磁性細線を磁化する記録電流が印加される記録素子と、
前記磁性細線と前記記録素子との間に配置される絶縁層と、を備え、
前記磁性細線は、前記絶縁層の上面に配置され、下面が第1の位置にある第1区間及び前記第1の位置よりも高い第2の位置にある第2区間を、前記第1区間と前記第2区間とを接続する接続部を介して交互に繰り返して上下に高さを変えながら延伸し、
前記絶縁層の上面は、前記磁性細線の下面の形状に沿って前記磁性細線の下面の高さに形成されている磁性細線デバイス。
【請求項3】
前記磁性細線において、前記記録電流によって磁区が形成される磁区形成領域と形成された磁区を逐次移動させて保存する保存領域との境界に前記接続部の1つが位置し、
前記記録素子から前記境界までの平面視における距離は、1ビットの情報に対応する磁区の長さであるビット長の0.5倍以上2倍以下である請求項1又は請求項2に記載の磁性細線デバイス。
【請求項4】
前記接続部は、前記磁性細線の延伸方向に等間隔で配置され、
隣り合う前記接続部の間隔を1ビットの情報に対応する磁区の長さであるビット長とする請求項1又は請求項2に記載の磁性細線デバイス。
【請求項5】
前記接続部は、前記磁性細線の延伸方向に等間隔で配置され、
1つおきに並ぶ前記接続部の間隔を1ビットの情報に対応する磁区の長さであるビット長とする請求項1又は請求項2に記載の磁性細線デバイス。
【請求項6】
少なくとも一部の前記接続部は、前記磁性細線の延伸方向に等間隔で配置され、
等間隔で配置される前記接続部の間隔を1ビットの情報に対応する磁区の長さであるビット長とする請求項1又は請求項2に記載の磁性細線デバイス。
【請求項7】
前記磁性細線は、前記第1区間及び前記第2区間において同じ厚さであり、
前記第1の位置からの前記第2の位置の高さは、前記第1区間及び前記第2区間における前記磁性細線の厚さの2倍以下である請求項1又は請求項2に記載の磁性細線デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、磁性細線メモリの一部となる磁性細線デバイスに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
磁性細線メモリは、磁性体材料を細線状に加工した磁性細線を記録媒体とし、情報の単位となる磁区を磁性細線に形成する「記録」、形成した磁区を磁性細線中でシフトさせる「駆動」、磁区の磁化方向を検出する「再生」、という3つの動作によって、情報の読み書きをシーケンシャルに行うことができる記憶装置である。情報は、例えば上向き、下向きといった磁性細線の磁化の向きに対応する2値情報とすることができる。磁区は磁性細線における磁化方向が揃った区間である。例えば特許文献1に記載されているように、記録は電流磁界を用いて磁化方向を局所的に反転させて行い、駆動は磁性細線への電流の印加により磁壁が移動する電流磁壁移動現象を利用して行う。そして、磁性細線の一端側で記録された情報を他端側の固定された位置で再生することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-27802号公報
特開2014-86640号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
磁区の駆動における移動距離であるシフト長は、磁性細線の磁気特性等のばらつきによって磁性細線間で異なり、同一磁性細線内であっても場所によって異なる場合がある。シフト長が安定しない場合、予定の回数で再生の位置に磁区を駆動させることが難しいという問題があった。
特許文献2には、一定の周期で磁性細線の幅を変化させ、幅が細いくびれの部分に磁壁を位置させる磁性細線が記載されている。しかし、一定の周期で幅を変化させるためには、磁性細線に対して高精度な微細加工が必要となり、歩留まりが低下してしまう。
【0005】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、磁区の駆動におけるシフト長の安定化を図る磁性細線デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る磁性細線デバイスは、基板上に配置される下地層と、前記下地層の上方に配置され、平面視において直線状に延伸する磁性細線と、前記磁性細線の上方に、平面視において前記磁性細線と交差するように配置され、前記磁性細線を磁化する記録電流が印加される記録素子と、前記磁性細線と前記記録素子との間に配置される絶縁層と、を備え、前記磁性細線は、前記下地層の上面に配置され、下面が第1の位置にある第1区間及び前記第1の位置よりも高い第2の位置にある第2区間を、前記第1区間と前記第2区間とを接続する接続部を介して交互に繰り返して上下に高さを変えながら延伸し、前記下地層の上面は、前記磁性細線の下面の形状に沿って前記磁性細線の下面の高さに形成されている。
【0007】
また、実施形態に係る他の磁性細線デバイスは、基板上に配置される下地層と、前記下地層の上方に配置され、平面視において直線状に延伸する磁性細線と、前記磁性細線の下方に、平面視において前記磁性細線と交差するように配置され、前記磁性細線を磁化する記録電流が印加される記録素子と、前記磁性細線と前記記録素子との間に配置される絶縁層と、を備え、前記磁性細線は、前記絶縁層の上面に配置され、下面が第1の位置にある第1区間及び前記第1の位置よりも高い第2の位置にある第2区間を、前記第1区間と前記第2区間とを接続する接続部を介して交互に繰り返して上下に高さを変えながら延伸し、前記絶縁層の上面は、前記磁性細線の下面の形状に沿って前記磁性細線の下面の高さに形成されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、磁区の駆動におけるシフト長の安定化を図る磁性細線デバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る磁性細線デバイスの概略を例示する斜視図である。
第1実施形態に係る磁性細線デバイスの概略を例示する平面図である。
図2AのIIB-IIB線における断面図である。
図2Bの一部を拡大して例示する断面図である。
第1実施形態の磁性細線の形成方法において、磁性細線を形成する前の下地層の上面の概略を例示する平面図である。
図3AのIIIB-IIIB線における断面図である。
図3AのIIIC-IIIC線における断面図である。
第1実施形態の磁性細線の形成方法において、磁性細線を形成する前の下地層の上面の概略を例示する平面図である。
図4AのIVB-IVB線における断面図である。
第1変形例に係る磁性細線デバイスの概略を例示する断面図である。
第2変形例に係る磁性細線デバイスの概略を例示する断面図である。
第3変形例に係る磁性細線デバイスの概略を例示する断面図である。
第4変形例に係る磁性細線デバイスの概略を例示する断面図である。
第5変形例に係る磁性細線デバイスの概略を例示する断面図である。
第2実施形態に係る磁性細線デバイスの概略を例示する斜視図である。
第2実施形態に係る磁性細線デバイスの概略を例示する平面図である。
図9AのIXB-IXB線における断面図である。
磁区の形成を観察した写真である。
磁区の駆動及び形成を観察した写真である。
磁区の駆動及び形成を観察した写真である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1実施形態]
第1実施形態に係る磁性細線デバイス1について、図1から図2Cを参照しながら説明する。磁性細線デバイス1は、磁性細線メモリ100の一部となる素子群である。なお、図1は凹凸を省略し、各部材の相対的な位置関係を例示している。
磁性細線メモリ100は、磁性細線デバイス1と、電流制御部92と、再生処理部94と、を備えている。そして、磁性細線デバイス1は、磁性細線10と、絶縁層30と、記録素子40と、再生ヘッド50と、下地層60と、を備え、これらが基板80上に形成されている。以下、磁性細線デバイス1の各構成について説明する。なお、磁性細線10の本数は、図面では2本としているが、1本でもよく、3本以上であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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