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公開番号
2024106334
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-07
出願番号
2024009213
出願日
2024-01-25
発明の名称
送出装置及び受信装置
出願人
日本放送協会
代理人
弁理士法人キュリーズ
主分類
H04N
21/235 20110101AFI20240731BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】マルチレイヤ符号化を利用して編成スーパー等の上乗せ情報を視聴者に対して適切に提示することを可能とする。
【解決手段】映像配信システムで用いる送出装置は、番組の映像を符号化してベースレイヤのビットストリームを出力するベースレイヤ符号化手段(111)と、前記映像に重畳して表示する上乗せ情報を符号化してエンハンスメントレイヤのビットストリームを出力するエンハンスメントレイヤ符号化手段(113)と、前記ベースレイヤ及び前記エンハンスメントレイヤの各ビットストリームを多重化して多重化ストリームを出力するとともに、前記上乗せ情報を前記映像に重畳して受信側で表示する時間を制御するための制御情報を前記多重化ストリームに含める多重化手段(13)と、前記多重化ストリームを送出する送出手段(14)と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
映像配信システムで用いる送出装置であって、
番組の映像を符号化してベースレイヤのビットストリームを出力するベースレイヤ符号化手段と、
前記映像に重畳して表示する上乗せ情報を符号化してエンハンスメントレイヤのビットストリームを出力するエンハンスメントレイヤ符号化手段と、
前記ベースレイヤ及び前記エンハンスメントレイヤの各ビットストリームを多重化して多重化ストリームを出力するとともに、前記上乗せ情報を前記映像に重畳して受信側で表示する時間を制御するための制御情報を前記多重化ストリームに含める多重化手段と、
前記多重化ストリームを送出する送出手段と、を備える
送出装置。
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【請求項2】
前記制御情報は、第1フラグ情報を含み、
前記第1フラグ情報は、当該第1フラグ情報を取得した受信側で前記上乗せ情報を前記映像に重畳して常時表示することが必須であることを示すフラグ情報である
請求項1に記載の送出装置。
【請求項3】
前記制御情報は、第2フラグ情報を含み、
前記第2フラグ情報は、当該第2フラグ情報を取得した受信側で前記上乗せ情報を前記映像に重畳して所定時間だけ表示することが必須であることを示すフラグ情報である
請求項1に記載の送出装置。
【請求項4】
前記制御情報は、前記所定時間に関する時間情報をさらに含み、
前記時間情報は、前記所定時間の時間長、前記所定時間が設定される周期であるインターバル時間、及び前記所定時間が繰り返される繰返し回数のうち、少なくとも1つを示す情報である
請求項3に記載の送出装置。
【請求項5】
前記制御情報は、第3フラグ情報を含み、
前記第3フラグ情報は、当該第3フラグ情報を取得した受信側で前記上乗せ情報を前記映像に重畳して表示するか否かを任意に選択可能であることを示すフラグ情報である
請求項1に記載の送出装置。
【請求項6】
映像配信システムで用いる受信装置であって、
番組の映像を符号化して得られたベースレイヤのビットストリームと前記映像に重畳して表示する上乗せ情報を符号化して得られたエンハンスメントレイヤのビットストリームとが多重化された多重化ストリームを受信する受信手段と、
前記ベースレイヤ及び前記エンハンスメントレイヤの各ビットストリームを分離するとともに、前記上乗せ情報を前記映像に重畳して受信側で表示する時間を制御するための制御情報を前記多重化ストリームから取得する分離手段と、
前記ベースレイヤのビットストリームから前記映像を復号するベースレイヤ復号手段と、
前記制御情報に基づいて、前記エンハンスメントレイヤのビットストリームから前記上乗せ情報を復号するエンハンスメントレイヤ復号手段と、を備える
受信装置。
【請求項7】
前記制御情報は、第1フラグ情報を含み、
前記第1フラグ情報は、当該第1フラグ情報を取得した受信側で前記上乗せ情報を前記映像に重畳して常時表示することが必須であることを示すフラグ情報である
請求項6に記載の受信装置。
【請求項8】
前記制御情報は、第2フラグ情報を含み、
前記第2フラグ情報は、当該第2フラグ情報を取得した受信側で前記上乗せ情報を前記映像に重畳して所定時間だけ表示することが必須であることを示すフラグ情報である
請求項6に記載の受信装置。
【請求項9】
前記制御情報は、前記所定時間に関する時間情報をさらに含み、
前記時間情報は、前記所定時間の時間長、前記所定時間が設定される周期であるインターバル時間、及び前記所定時間が繰り返される繰返し回数のうち、少なくとも1つを示す情報である
請求項8に記載の受信装置。
【請求項10】
前記制御情報は、第3フラグ情報を含み、
前記第3フラグ情報は、当該第3フラグ情報を取得した受信側で前記上乗せ情報を前記映像に重畳して表示するか否かを任意に選択可能であることを示すフラグ情報である
請求項6に記載の受信装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送を含む映像配信システムで用いる送出装置及び受信装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
放送サービスにおいては、過去の番組の再放送時、スポーツ、又は国会放送など、終了時間が流動的な番組がある。そのため、当該番組の放送中又はその後の番組において放送時間が変更になる場合がある。また、一部の番組が放送プログラムを正常化するために放送休止になることもある。
【0003】
そのような場合において、放送時間が変更されたこと又は番組が休止になったことなどを上乗せスーパーと称される字幕により、番組開始時又は別途定められた時間において所定時間にわたって表示することが行われている。このような字幕スーパーは、番組編成情報を告知することから編成スーパーとも称される。
【0004】
例えば、送出装置は、番組開始時に、所定時間にわたって番組の映像に編成スーパーを重畳したうえで符号化を行い、符号化によって得たストリームを送出する。受信装置は、当該ストリームから編成スーパー付きの映像を復号する。その結果、受信側では、当該所定時間にわたって編成スーパー付きの映像を表示する。また、ライブ映像のネット配信を同時に行う場合において、ネット配信でも同様のスーパーの表示を必要とする。
【0005】
一方、特許文献1には、マルチレイヤ符号化を応用して映像の上乗せサービスを実現する技術が記載されている。送出装置は、主映像をベースレイヤとして符号化するとともに、字幕や解説映像等の上乗せ情報(すなわち、副映像)を主映像に重畳した映像をエンハンスメントレイヤとして符号化して送出する。受信側では、視聴者の選択に応じて、ベースレイヤ及びエンハンスメントレイヤを組み合わせて復号することにより、上乗せ情報付きの映像を表示できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-53534号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の技術では、編成スーパーを上乗せ情報として用いることで、編成スーパーが重畳された映像を受信側で表示させることができる。しかしながら、編成スーパーは、本来であれば番組放送中に継続して表示させたいところであるが、編成スーパーが常時表示されることでコンテンツの邪魔になることもある。そのため、従来の技術では、番組冒頭又は定められた時間において所定時間(数秒から数分)の表示に限定して編成スーパーの上乗せが実施されており、番組の途中から視聴を開始した視聴者の目に触れないことがある。
【0008】
そこで、本発明は、マルチレイヤ符号化を利用して編成スーパー等の上乗せ情報を視聴者に対して適切に提示することを可能とする送出装置及び受信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の態様に係る送出装置は、映像配信システムで用いる送出装置であって、番組の映像を符号化してベースレイヤのビットストリームを出力するベースレイヤ符号化手段と、前記映像に重畳して表示する上乗せ情報を符号化してエンハンスメントレイヤのビットストリームを出力するエンハンスメントレイヤ符号化手段と、前記ベースレイヤ及び前記エンハンスメントレイヤの各ビットストリームを多重化して多重化ストリームを出力するとともに、前記上乗せ情報を前記映像に重畳して受信側で表示する時間を制御するための制御情報を前記多重化ストリームに含める多重化手段と、前記多重化ストリームを送出する送出手段と、を備える。
【0010】
第2の態様に係る受信装置は、映像配信システムで用いる受信装置であって、番組の映像を符号化して得られたベースレイヤのビットストリームと前記映像に重畳して表示する上乗せ情報を符号化して得られたエンハンスメントレイヤのビットストリームとが多重化された多重化ストリームを受信する受信手段と、前記ベースレイヤ及び前記エンハンスメントレイヤの各ビットストリームを分離するとともに、前記上乗せ情報を前記映像に重畳して受信側で表示する時間を制御するための制御情報を前記多重化ストリームから取得する分離手段と、前記ベースレイヤのビットストリームから前記映像を復号するベースレイヤ復号手段と、前記制御情報に基づいて、前記エンハンスメントレイヤのビットストリームから前記上乗せ情報を復号するエンハンスメントレイヤ復号手段と、を備える。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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