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公開番号
2025025605
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023130503
出願日
2023-08-09
発明の名称
画像形成方法
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B44C
1/17 20060101AFI20250214BHJP(装飾技術)
要約
【課題】熱転写を用いて非浸透性基材に、発色がよく滲みやムラのない画像を形成する手段を提供する。
【解決手段】本画像形成方法は、非浸透性基材に、樹脂粒子を含む分散液をインクジェットヘッドから吐出させることにより付着し、樹脂粒子を樹脂層として非浸透性基材に定着する樹脂層形成工程と、昇華性染料インク層を有する転写シートを樹脂層に付着し、加熱により上記昇華性染料インク層の昇華性染料インクを樹脂層に転写する転写工程と、を有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水が浸透しない非浸透性基材に画像を形成する画像形成方法であって、
上記非浸透性基材に、樹脂粒子を含む分散液をインクジェットヘッドから吐出させることにより付着し、上記樹脂粒子を樹脂層として上記非浸透性基材に定着する樹脂層形成工程と、
昇華性染料インク層を有する転写シートを上記樹脂層に付着し、加熱により上記昇華性染料インク層の昇華性染料インクを上記樹脂層に転写する転写工程と、を有する画像形成方法。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
上記非浸透性基材は、無機材料、またはガラス転移点が90℃以上の樹脂材料を含む請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項3】
上記樹脂層が含む揮発成分は、20重量%以下である請求項1または2に記載の画像形成方法。
【請求項4】
上記樹脂層形成工程において、上記非浸透性基材に吐出される上記分散液の量は、0.1mg/cm
2
から10mg/cm
2
の範囲内である請求項3に記載の画像形成方法。
【請求項5】
上記転写工程における加熱温度が、100℃から240℃の範囲内である請求項4に記載の画像形成方法。
【請求項6】
上記樹脂粒子は、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂またはアクリル系樹脂の少なくとも一つを含む請求項5に記載の画像形成方法。
【請求項7】
上記樹脂粒子は、ポリエステル系樹脂またはアクリル系樹脂の少なくとも一方を含む請求項5に記載の画像形成方法。
【請求項8】
上記ポリエステル系樹脂または上記アクリル系樹脂のガラス転移点は、40℃以上である請求項7に記載の画像形成方法。
【請求項9】
上記分散液は、架橋剤をさらに含む請求項8に記載の画像形成方法。
【請求項10】
上記分散液は、色材を含む第1分散液と、色材を含まない第2分散液と、を含み、
上記樹脂層形成工程は、
上記非浸透性基材に、上記第1分散液をインクジェットヘッドから吐出させることにより付着し、加熱により上記樹脂粒子を第1樹脂層として上記非浸透性基材に定着する第1工程と、
上記第1樹脂層に、上記第2分散液をインクジェットヘッドから吐出させることにより付着し、上記樹脂粒子を第2樹脂層として上記第1樹脂層に積層する第2工程と、を含む請求項8に記載の画像形成方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱転写を用いて非浸透性基材に画像を形成する画像形成方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、分散染料インクを用いて、ポリエステル繊維を含む混紡繊維に捺染する方法が開示されている。特許文献1では、ポリエステル樹脂粒子とスチレン-ブタジエン樹脂エマルジョンを少なくとも含む捺染用前処理剤により混紡繊維を前処理して、分散染料インクを昇華転写することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-90150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、カップなどの立体物にフルカラー印刷をすることが望まれている。立体物の素材は様々であるが、特に無機材料やガラス転移点が高い樹脂など、水が浸透しない非浸透性基材に対して、発色がよく滲みやムラのない画像が印刷されることが望まれている。
【0005】
本発明の目的は、熱転写を用いて非浸透性基材に、発色がよく滲みやムラのない画像を形成する手段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1) 本発明は、水が浸透しない非浸透性基材に画像を形成する画像形成方法に関する。本画像形成方法は、上記非浸透性基材に、樹脂粒子を含む分散液をインクジェットヘッドから吐出させることにより付着し、上記樹脂粒子を樹脂層として上記非浸透性基材に定着する樹脂層形成工程と、昇華性染料インク層を有する転写シートを上記樹脂層に付着し、加熱により上記昇華性染料インク層の昇華性染料インクを上記樹脂層に転写する転写工程と、を有する。
【0007】
非浸透性基材に、発色がよく滲みやムラのない画像を形成できる。また、非浸透性基材の一部に樹脂層を形成できる。また、転写シートの剥離性に優れる。また、形成された画像に凹凸が少ない。また、非浸透性基材の色の隠避性に優れる。
【0008】
(2) 上記非浸透性基材は、無機材料、またはガラス転移点が90℃以上の樹脂材料を含んでもよい。
【0009】
上記により、転写シートの剥離性に一層優れる。
【0010】
(3) 上記樹脂層が含む揮発成分は、20重量%以下であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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