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公開番号2025092122
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207796
出願日2023-12-08
発明の名称積層体、積層フィルム、包装体、積層体の製造方法
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B32B 9/00 20060101AFI20250612BHJP(積層体)
要約【課題】十分なガスバリア性を有する積層体を提供する。
【解決手段】基材(I)の少なくとも表裏一側に、アルミニウムを含む化合物(A)とリン化合物(B)との反応生成物(R)を含む層(II)を備える積層体であって、下記(i)および/または(ii)を満たす積層体。
(i)JIS K7126-2(2006)に準拠して測定した酸素透過度が0.1cc/m2・day/atm以下
(ii)JIS Z0208(1976)に準拠して測定した水蒸気透過度が0.1g/m2/day以下
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材(I)の少なくとも表裏一側に、アルミニウムを含む化合物(A)とリン化合物(B)との反応生成物(R)を含む層(II)を備える積層体であって、下記(i)および/または(ii)を満たす積層体。
(i)JIS K7126-2(2006)に準拠して測定した酸素透過度が0.1cc/m
2
・day/atm以下
(ii)JIS Z0208(1976)に準拠して測定した水蒸気透過度が0.1g/m
2
/day以下
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記層(II)が、親水性樹脂を含む、請求項1記載の積層体。
【請求項3】
前記層(II)に含まれる成分の合計100質量%に対して、前記親水性樹脂を0.01~30質量%含む、請求項2記載の積層体。
【請求項4】
前記親水性樹脂がポリビニルアルコール系樹脂である、請求項2記載の積層体。
【請求項5】
前記反応生成物(R)が、アルミニウムを含む化合物(A)とリン化合物(B)とによるAl-O-P結合を有する反応生成物である、請求項1記載の積層体。
【請求項6】
前記アルミニウムを含む化合物(A)が、アルミニウムを含む金属酸化物である、請求項1記載の積層体。
【請求項7】
前記リン化合物(B)が、無機リン化合物である、請求項1記載の積層体。
【請求項8】
前記層(II)の厚みが、0.01~5μmである、請求項1記載の積層体。
【請求項9】
前記層(II)がコーティング層である、請求項1記載の積層体。
【請求項10】
前記基材(I)が、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂を含む、請求項1記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、基材にバリア性を有する樹脂層を備えた積層体、積層フィルム、包装体、積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
食料品、医薬医療品、工業部品等を包装する包装体用の積層体、フィルムとして、収容物の腐食腐敗を防ぎ、長期保管を可能とする積層体や積層フィルムが普及している。
このような積層体や積層フィルムとしては、熱可塑性樹脂を含む基材の表面に、無機酸化物蒸着層等の無機物を主材とする層(「無機層」と称する)が形成された積層体や積層フィルムが知られている。
【0003】
前記積層体や積層フィルムは、水蒸気や酸素等の各種ガスに対するバリア性に優れるため、各種ガスの遮断を必要とする物品の包装材料、例えば、食品や工業用品、医薬品等の変質防止用包装等の分野で広く利用されている。
また、前記積層体や積層フィルムは、包装用途以外にも、近年、液晶表示素子、太陽電池、電磁波シールド、タッチパネル、エレクトロルミネッセンス(EL)用基板、カラーフィルター等、新しい用途へも利用され始めている。
【0004】
前記積層フィルムとして、例えば特許文献1には、基材フィルム層の少なくとも一方の面が、アンカーコート層、無機質薄膜層、シランカップリング剤を含むバリア性樹脂層で順次被覆されているバリア性複合フィルムが開示されている。
【0005】
また、前記積層体として、例えば特許文献2には、熱可塑性樹脂からなる基材と、前記基材に隣接して積層された層とを含む多層構造体であって、前記基材の層と接する面の水接触角が50.0°未満であり、前記層はアルミニウムを含む化合物とリン化合物との反応生成物を含む、多層構造体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平10-76593号公報
特開2016-155255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記特許文献1に開示されたバリア性複合フィルム、および特許文献2に開示された多層構造体は、ガスバリア性が十分ではなく更なる改善が求められている。
そこで、本発明ではこのような背景下において、十分なガスバリア性を有する積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
しかるに本発明者は、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、基材の少なくとも表裏一側に、アルミニウムを含む化合物とリン化合物との反応生成物を含む層を備えた積層体の酸素透過度および/または水蒸気透過度を特定範囲とすることにより、前記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の態様を有する。
[1] 基材(I)の少なくとも表裏一側に、アルミニウムを含む化合物(A)とリン化合物(B)との反応生成物(R)を含む層(II)を備える積層体であって、下記(i)および/または(ii)を満たす積層体。
(i)JIS K7126-2(2006)に準拠して測定した酸素透過度が0.1cc/m
2
・day/atm以下
(ii)JIS Z0208(1976)に準拠して測定した水蒸気透過度が0.1g/m
2
/day以下
[2] 前記層(II)が、親水性樹脂を含む、[1]に記載の積層体。
[3] 前記層(II)に含まれる成分の合計100質量%に対して、前記親水性樹脂を0.01~30質量%含む、[2]に記載の積層体。
[4] 前記親水性樹脂がポリビニルアルコール系樹脂である、[2]に記載の積層体。
[5] 前記反応生成物(R)が、アルミニウムを含む化合物(A)とリン化合物(B)とによるAl-O-P結合を有する反応生成物である、[1]~[4]のいずれかに記載の積層体。
[6] 前記アルミニウムを含む化合物(A)が、アルミニウムを含む金属酸化物である、[1]~[5]のいずれかに記載の積層体。
[7] 前記リン化合物(B)が、無機リン化合物である、[1]~[6]のいずれかに記載の積層体。
[8] 前記層(II)の厚みが、0.01~5μmである、[1]~[7]のいずれかに記載の積層体。
[9] 前記層(II)がコーティング層である、[1]~[8]のいずれかに記載の積層体。
[10] 前記基材(I)が、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂を含む、[1]~[9]のいずれかに記載の積層体。
[11] 前記基材(I)が、少なくとも一方向に延伸されたものである、[1]~[10]のいずれかに記載の積層体。
[12] [1]~[11]のいずれかに記載の積層体からなる積層フィルム。
[13] [12]に記載の積層フィルムを使用した包装体。
[14] 基材(I)の少なくとも表裏一側に、アルミニウムを含む化合物(A)とリン化合物(B)との反応生成物(R)を含む層(II)を備えた積層体の製造方法であって、
アルミニウムを含む化合物(A)とリン化合物(B)とを含むコーティング液を前記基材(I)上にコーティングすることにより層(II)を形成する工程を少なくとも有し、
前記コーティング液が溶媒として水とアルコールとを含み、溶媒中の水の存在比率(水/アルコール)が5以上である、積層体の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の積層体は、酸素透過度および/または水蒸気透過度が低いことから、ガスバリア性に優れる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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