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公開番号2025091195
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206315
出願日2023-12-06
発明の名称化粧シート
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250611BHJP(積層体)
要約【課題】表面保護層の耐傷性を確保しながら、折り曲げても表面保護層にクラックが発生すること抑制できる化粧シートを提供する。
【解決手段】化粧シート1は、熱可塑性樹脂製基材シート11と、絵柄模様層12と、透明熱可塑性樹脂層13と、表面保護層14とが順番に積層されて構成される。表面保護層14は、熱硬化性樹脂及び電離放射線硬化性樹脂の少なくとも一方を含む硬化性樹脂と、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)ヌレート型よりも六員環に付属している側鎖が長い硬化剤との混合物からなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
熱可塑性樹脂製基材シートと、絵柄模様層と、透明熱可塑性樹脂層と、表面保護層とが順番に積層されて構成され、
前記表面保護層が、熱硬化性樹脂及び電離放射線硬化性樹脂の少なくとも一方を含む硬化性樹脂と、ヘキサメチレンジイソシアネート（ＨＤＩ）ヌレート型よりも六員環に付属している側鎖が長い硬化剤との混合物からなる化粧シート。
続きを表示（約 50 文字）【請求項２】
前記表面保護層の鉛筆硬度が２Ｂ以上である請求項１に記載の化粧シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、化粧シートに関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、建築材料などに用いられる化粧シートが開示されている。特許文献１の化粧シートでは、熱仮想性樹脂製基材シート、絵柄模様層、透明熱可塑性樹脂層及び表面保護層が順番に積層されている。このような化粧シートは、木質製基材など各種の被着材に張り合わせることで、床材等として利用される。床材に利用される化粧シートにおいては、表面保護層の耐傷性が特に求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－１６３７５７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
この種の化粧シートの表面保護層には、硬化性樹脂と硬化剤との混合物が用いられることが多い。従来では、表面保護層の耐傷性を考慮して、表面保護層の硬化剤として、ヘキサメチレンジイソシアネート（ＨＤＩ）ヌレート型とキシリレンジイソシアネート（ＸＤＩ）との混合物が用いられることが多い。しかしながら、上記した硬化剤を用いた化粧シートでは、当該化粧シートを折り曲げた際に、表面保護層の折り曲げ部分にクラック（亀裂）が発生してしまう、という問題がある。化粧シートの折り曲げは、例えば板状の被着材を化粧シートで包むラッピング加工において発生するため、表面保護層におけるクラックの発生は好ましくない。
【０００５】
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、表面保護層の耐傷性を確保しながら、折り曲げても表面保護層にクラックが発生すること抑制できる化粧シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一態様は、熱可塑性樹脂製基材シートと、絵柄模様層と、透明熱可塑性樹脂層と、表面保護層とが順番に積層されて構成される化粧シートである。前記表面保護層は、熱硬化性樹脂及び電離放射線硬化性樹脂の少なくとも一方を含む硬化性樹脂と、ヘキサメチレンジイソシアネート（ＨＤＩ）ヌレート型よりも六員環に付属している側鎖が長い硬化剤との混合物からなる。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、表面保護層の耐傷性を確保しながら、折り曲げても表面保護層にクラックが発生すること防止できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本発明の一実施形態に係る化粧シートの要部を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の説明で用いる図は、本発明の特徴を分かり易くするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。
【００１０】
図１に示すように、本実施形態の化粧シート１は、熱可塑性樹脂製基材シート１１、絵柄模様層１２、透明熱可塑性樹脂層１３及び表面保護層１４を備える。熱可塑性樹脂製基材シート１１と、絵柄模様層１２と、透明熱可塑性樹脂層１３と、表面保護層１４とはこの順番に積層される。
また、化粧シート１は、絵柄模様層１２と透明熱可塑性樹脂層１３との間に介在する接着剤層１５をさらに備える。
（【００１１】以降は省略されています）

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