特許ウォッチ

公開番号2025086081
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2023199894
出願日2023-11-27
発明の名称融雪機能を備えた車両用灯具
出願人株式会社小糸製作所
代理人弁理士法人あお葉国際特許事務所
主分類F21S 45/60 20180101AFI20250530BHJP(照明)
要約【課題】融雪機能を備え、意匠性を損なうことが無い車両用灯具を提供する。
【解決手段】前方が開口したランプボディと、透光性部材で構成され、前記ランプボディの開口部に取付けられて灯室を形成するランプカバーと、前記灯室内に収容され、前記ランプカバーの内表面に対向して配置されて前記灯室内の内部機構を外部から目隠しするエクステンション部材と、前記ランプカバーの前記内表面に敷設され、給電されることにより発熱する発熱部材と、を備え、前記発熱部材の色味は、前記エクステンション部材の前記ランプカバーとの対向面表面の色味に合わせて設けられている車両用灯具を提供する。車両用灯具の正面からみて背景となるエクステンション部材と同じ色味の発熱部材を用いることで、発熱部材を視認し難くして車両用灯具の意匠性の低下を抑制した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
前方が開口したランプボディと、
透光性部材で構成され、前記ランプボディの開口部に取付けられて灯室を形成するランプカバーと、
前記灯室内に収容され、前記ランプカバーの内表面に対向して配置されて前記灯室内の内部機構を外部から目隠しするエクステンション部材と、
前記ランプカバーの前記内表面に敷設され、給電されることにより発熱する発熱部材と、
を備え、
前記発熱部材は、色味を前記エクステンション部材の前記ランプカバーとの対向面表面の色味に合わせて設けられている、
ことを特徴とする車両用灯具。
続きを表示（約 680 文字）【請求項２】
前記発熱部材は、銀ペーストにカーボンが添加された導電性ペーストで構成され、
前記カーボンの添加率により、前記導電性ペーストの色味が調整される、
ことを特徴とする請求項１に記載の車両用灯具。
【請求項３】
前記銀ペーストを構成する銀粉は、直径２μｍ以下の球状であり、
前記カーボンは前記銀ペーストに含有率４％以下で添加される、
ことを特徴とする請求項２に記載の車両用灯具。
【請求項４】
前記灯室内には、前方に光を照射するランプユニットが収容されており、
前記発熱部材は、前記エクステンション部材の開口部から露出する前記ランプユニットの形状に対応して、線ピッチが、敷設される線幅以上、３０ｍｍ以内で敷設されている、
ことを特徴とする請求項１または請求項２に記載の車両用灯具。
【請求項５】
前記灯室内には、前方に光を照射するランプユニットが収容されており、
前記発熱部材は、前記エクステンション部材の開口部の形状に対応するとともに、前記ランプユニットの照射光を阻害しない布線パターンで設けられており、
前記布線パターンの線ピッチが、敷設される線幅以上、３０ｍｍ以内である、
ことを特徴とする請求項１に記載の車両用灯具。
【請求項６】
前記灯室内には、前記布線パターンに電力を加えて加熱する機構と、前記機構と前記発熱部材の間に電気的接続とを備える
ことを特徴とする請求項５に記載の車両用灯具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
融雪機能を備えた車両用灯具に関し、特に灯室内にエクステンション部材が配置される車両用灯具に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
車両用灯具のランプカバーに付着した雪は、適切な光の照射の妨げとなるため、熱で雪を融かす融雪機能を備えた車両用灯具がある。例えば、特許文献１では、ランプカバーの内表面に、給電されることで発熱する発熱部材が敷設されており、この発熱部材への給電により発熱部材が融雪温度まで上昇して、熱でランプカバーに付着した雪が融かされる。
【０００３】
発熱部材には、銀ペーストなどの導電性の金属ペーストが使用され、ランプカバーの内表面に所定のパターンで布線されて敷設される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２２－１８９２４１号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかし、導電性ペーストがランプカバーに敷設されると、発熱部材そのものがランプカバーの外側から視認されてしまうため、車両用灯具の意匠性の低下が懸念される。
【０００６】
本発明は、上記問題を鑑みて、融雪機能を備え、意匠性を損なうことが無い車両用灯具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記問題を解決するため、本開示の車両用灯具においては、前方が開口したランプボディと、透光性部材で構成され、前記ランプボディの開口部に取付けられて灯室を形成するランプカバーと、前記灯室内に収容され、前記ランプカバーの内表面に対向して配置されて前記灯室内の内部機構を外部から目隠しするエクステンション部材と、前記ランプカバーの前記内表面に敷設され、給電されることにより発熱する発熱部材と、を備え、前記発熱部材は、色味を前記エクステンション部材の前記ランプカバーとの対向面表面の色味に合わせて設けられているものとした。
【０００８】
また、ある態様においては、前記発熱部材は、銀ペーストにカーボンが添加された導電性ペーストで構成され、前記カーボンの添加率により、前記導電性ペーストの色味が調整されるものとした。
【０００９】
また、ある態様においては、前記銀ペーストを構成する銀粉は、直径２μｍ以下の球状であり、前記カーボンは前記銀ペーストに含有率４％以下で添加される、ものとした。
【００１０】
また、ある態様においては、前記灯室内には、前方に光を照射するランプユニットが収容されており、前記発熱部材は、前記エクステンション部材の開口部から露出する前記ランプユニットの形状に対応して、線ピッチが、敷設される線幅以上、３０ｍｍ以内で敷設されているものとした。
（【００１１】以降は省略されています）

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