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公開番号2025080116
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-23
出願番号2023193143
出願日2023-11-13
発明の名称車両用灯具
出願人株式会社小糸製作所
代理人個人
主分類F21S 41/20 20180101AFI20250516BHJP(照明)
要約【課題】投影レンズを備えた車両用灯具において、灯具効率の向上を図った上で、上端部に水平カットオフラインを有する灯具配光パターンを形成可能とする。
【解決手段】投影レンズ30へ向かう発光素子20からの出射光を透光部材40によって透過制御することにより、投影レンズ30の後側焦点面上に灯具配光パターンの元となる投影用光源像を形成する構成とする。その際、透光部材40は、直射光制御部42と、その周囲において周方向に区分けされた複数の反射制御部44R1、44R4等を有する全反射光制御部44とを備えた構成とする。これにより、複数の反射制御部44R1、44R4等からの出射光により形成される複数の第2配光パターンを、直射光制御部42からの出射光によって形成される第1配光パターンの上端縁から上方側へはみ出さない範囲内において上端縁が揃った配光パターンとして形成し、かつ、これをシェード等を用いることなく実現する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
発光素子からの出射光を、投影レンズを介して灯具前方へ向けて照射することにより、上端部に水平カットオフラインを有する灯具配光パターンを形成するように構成された車両用灯具において、
上記発光素子と上記投影レンズとの間に、上記発光素子からの出射光を透過制御することにより上記投影レンズの後側焦点面上に投影用光源像を形成するように構成された透光部材が配置されており、
上記発光素子は、灯具正面視において矩形状の発光面を有しており、かつ、上記発光面の上端縁が水平面に沿って延びるように配置されており、
上記透光部材は、上記発光素子からの出射光を入射させた後、灯具前方へ向けて直接出射させる直射光制御部と、上記発光素子からの出射光を入射させた後、全反射させてから灯具前方へ向けて出射させる全反射光制御部とを備えており、
上記全反射光制御部は、上記直射光制御部の周囲において周方向に区分けされた複数の反射制御部で構成されており、
上記透光部材は、上記直射光制御部からの出射光により、下端縁が第1水平面に沿って延びる第1光源像を上記投影用光源像の一部として形成するとともに、上記複数の反射制御部からの出射光により、下端縁が上記第1水平面と同一または平行な第2水平面上に位置する複数の第2光源像を上記投影用光源像の一部として形成するように構成されている、ことを特徴とする車両用灯具。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
上記発光素子は、上記発光面の上端縁が上記投影レンズの光軸を通るように配置されており、
上記第1水平面は、上記光軸を含む水平面として設定されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
【請求項3】
上記透光部材は、上記発光面の左端縁上の点から出射した後、上記複数の反射制御部のうち上記光軸の右上および左下に位置する反射制御部から出射した光を、上記投影レンズの後側焦点に集光させるとともに、上記発光面の右端縁上の点から出射した後、上記複数の反射制御部のうち上記光軸の左上および右下に位置する反射制御部から出射した光を、上記投影レンズの後側焦点に集光させるように構成されている、ことを特徴とする請求項2記載の車両用灯具。
【請求項4】
上記透光部材は、上記光軸の右上および左下に位置する反射制御部ならびに上記光軸の左上および右下に位置する反射制御部が、それぞれ周方向に2分割されており、
上記光軸の右上および左下に位置する反射制御部において、上記光軸を含む水平面寄りに位置する第1領域は、上記発光面の左端縁の上側隅点から出射した光を、上記投影レンズの後側焦点に集光させるように構成されるとともに、上記光軸を含む鉛直面寄りに位置する第2領域は、上記発光面の左端縁の下側隅点から出射した光を、上記投影レンズの後側焦点に集光させるように構成されており、
上記光軸の左上および右下に位置する反射制御部において、上記光軸を含む水平面寄りに位置する第3領域は、上記発光面の右端縁の上側隅点から出射した光を、上記投影レンズの後側焦点に集光させるように構成されるとともに、上記光軸を含む鉛直面寄りに位置する第4領域は、上記発光面の右端縁の下側隅点から出射した光を、上記投影レンズの後側焦点に集光させるように構成されている、ことを特徴とする請求項3記載の車両用灯具。
【請求項5】
上記複数の反射制御部の各々は、上記全反射光制御部に入射した上記発光素子からの出射光を全反射させる全反射面が互いに異なる表面形状を有する構成となっている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
【請求項6】
上記透光部材は、上記発光面の上端縁における左右方向の中点から出射して上記直射光制御部に入射した光を上記投影レンズの後側焦点に集光させるように構成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
【請求項7】
上記発光面は、横長の外形形状を有している、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
【請求項8】
上記透光部材の出射面に複数の左右拡散素子が形成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、投影レンズを備えた車両用灯具に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、投影レンズを備えた車両用灯具において、上端部に水平カットオフラインを有する灯具配光パターンを形成するための構成として、リフレクタで反射した発光素子からの出射光を、投影レンズを介して灯具前方へ向けて照射する構成とした上で、リフレクタと投影レンズとの間にシェードを配置してリフレクタからの反射光の一部を遮光することにより水平カットオフラインを形成するように構成されたものが知られている。
【0003】
「特許文献1」には、このような車両用灯具において、発光素子とシェードとの間に、発光素子からの出射光をシェードの上端縁近傍に収束させる凸レンズが配置された構成が記載されている。さらに、この「特許文献1」の図7、8には、リフレクタが凸レンズと共に透光部材として一体的に形成されたものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-288010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
投影レンズを備えた車両用灯具として、上記「特許文献1」に記載されているような透光部材が配置された構成とすることにより、発光素子からの出射光に対する光束利用率を高めることが可能となる。
【0006】
しかしながら、上記「特許文献1」に記載された車両用灯具においては、透光部材と投影レンズとの間に配置されたシェードによって透光部材からの出射光が少なからず遮光されてしまうので、灯具効率の向上を図る上でさらなる改善が望まれる。
【0007】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、投影レンズを備えた車両用灯具において、灯具効率の向上を図った上で、上端部に水平カットオフラインを有する灯具配光パターンを形成することができる車両用灯具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明は、透光部材の構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0009】
すなわち、本願発明に係る車両用灯具は、
発光素子からの出射光を、投影レンズを介して灯具前方へ向けて照射することにより、上端部に水平カットオフラインを有する灯具配光パターンを形成するように構成された車両用灯具において、
上記発光素子と上記投影レンズとの間に、上記発光素子からの出射光を透過制御することにより上記投影レンズの後側焦点面上に投影用光源像を形成するように構成された透光部材が配置されており、
上記発光素子は、灯具正面視において矩形状の発光面を有しており、かつ、上記発光面の上端縁が水平面に沿って延びるように配置されており、
上記透光部材は、上記発光素子からの出射光を入射させた後、灯具前方へ向けて直接出射させる直射光制御部と、上記発光素子からの出射光を入射させた後、全反射させてから灯具前方へ向けて出射させる全反射光制御部とを備えており、
上記全反射光制御部は、上記直射光制御部の周囲において周方向に区分けされた複数の反射制御部で構成されており、
上記透光部材は、上記直射光制御部からの出射光により、下端縁が第1水平面に沿って延びる第1光源像を上記投影用光源像の一部として形成するとともに、上記複数の反射制御部からの出射光により、下端縁が上記第1水平面と同一または平行な第2水平面上に位置する複数の第2光源像を上記投影用光源像の一部として形成するように構成されている、ことを特徴とするものである。
【0010】
上記「発光素子」は、灯具正面視において矩形状の発光面を有しており、かつ、その発光面の上端縁が水平面に沿って延びるように配置されていれば、その発光面の上端縁の具体的な位置は特に限定されるものではなく、例えば投影レンズの光軸を含む水平面上やその光軸近傍を通る水平面上の位置等が採用可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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