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公開番号2025024362
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-20
出願番号2023128411
出願日2023-08-07
発明の名称車両用灯具
出願人株式会社小糸製作所
代理人個人
主分類F21S 41/683 20180101AFI20250213BHJP(照明)
要約【課題】投影レンズにおける収差や熱の影響を抑制し、高精度な光パターンの投影を可能にした車両用灯具を提供する。
【解決手段】光源3から出射した光を投射して所要の配光パターンを投影する投影レンズ2を含む車両用灯具である。投影レンズ2は、光源3と反対側から順に、樹脂の第1レンズ21及び第2レンズ22と、ガラスの第3レンズ23及び第4レンズ24を含んで構成される。第2レンズ(樹脂レンズ)22と第3レンズ(ガラスレンズ)の間に、投射される光の光径を制限する絞り25が配設されている。絞り25を絞り込むことにより投影レンズ2の収差が低減される。また、絞り25により第3レンズ23側から第2レンズ22側に向けて光源3の熱が伝熱されることが抑制される。
【選択図】 図3


特許請求の範囲【請求項1】
光源と、光源から出射した光を投射して所要の配光パターンを投影する投影レンズを含む車両用灯具であって、前記投影レンズは、樹脂レンズとガラスレンズを含んでおり、前記光源と反対側から樹脂レンズとガラスレンズが配設され、ガラスレンズと樹脂レンズの間に、投射される光の光径を制限する絞りが配設されていることを特徴とする車両用灯具。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記投影レンズは、前記光源と反対側から順に、正の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、正の屈折力を有する第3レンズ及び第4レンズを含んで構成されており、前記第1レンズと前記第2レンズは樹脂で構成され、前記第3レンズと前記第4レンズはガラスで構成され、前記第2レンズと前記第3レンズの間に前記絞りが配設されている請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記第3レンズと前記第4レンズはそれぞれ平凸球面レンズで構成され、これら第3レンズと第4レンズの球面が互いに対向配置される請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記第3レンズの焦点距離は、前記第4レンズの焦点距離よりも長い請求項3に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記投影レンズは、前記光源と反対側から順に、正の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、正の屈折力を有する第3レンズを含んで構成されており、前記第1レンズと前記第2レンズは樹脂で構成され、前記第3レンズはガラスで構成されている請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記絞りはガラス及び樹脂よりも熱伝導率の低い部材で形成されている請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項7】
前記絞りは絞り開口径が可変な可変絞りで構成されており、投影する配光パターンに対応して絞り値が変化される請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項8】
前記光源は多数の微小発光素子が配列された多分割発光素子で構成され、微小発光素子の発光を制御してADB配光制御を行う請求項1ないし7のいずれかに記載の車両用灯具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は自動車等の車両に用いられる灯具に関し、特にADB(Adaptive Driving Beam)配光制御を行う前照灯(ヘッドランプ)に適用して好適な車両用灯具に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両の前照灯(ヘッドランプ)では、配光を制御する技術として、ADB配光制御が提案されている。このADB配光制御は、カメラで撮像した画像等から検出した対向車や先行車等の他車両や歩行者を眩惑することがないように配光を制御する技術である。このADB配光制御を行うヘッドランプの一つとして、光源にμmオーダの微小LEDをマトリクス状に配列した多分割発光素子(多分割LEDアレイ)を用いたヘッドランプが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、光源としてマイクロLEDアレイとも称される多分割LEDアレイを備え、この多分割LEDアレイで発光された光を光学系により投影して配光パターンを形成する技術が提案されている。この技術では、発光された微小LEDの発光面が投影されて単位光パターンが形成され、複数の微小LEDの光パターンが合成されて所望の配光パターンが形成される。したがって、微小LEDを選択的に発光制御することにより所望の配光パターンでのADB配光制御が可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-068513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなADB配光制御では、投影される微小LEDの単位光パターンを正確な形状、すなわち発光面の形状に対応した光パターンとして投影することが好ましい。しかし、投影レンズに収差が生じていると、投影される微小LEDの単位光パターンの形状が変化され、これらを合成した配光パターンの投影を制御すること、すなわち高精度のADB配光制御が困難になる。また、投影レンズは光源が発光したときの熱により熱変形され、投影する光パターンの形状に影響を受ける。特に、樹脂レンズを備える投影レンズにおいて影響をより受け易くなる。
【0006】
特許文献1では、投影レンズが複数枚のレンズ(トリプレットレンズ)で構成されており、投影レンズの収差の低減が図られている。しかし、ADB配光制御において自動車の前方の広い領域を照明する際には、微小LEDから出射された光のうち投影レンズの周縁領域を透過する光、すなわち光軸に対して大きく角度で投影レンズに入射される光は少なくはなく、この光により生じるコマ収差を低減することが難しい。
【0007】
また、特許文献1では、光源に近い側のレンズがガラスレンズで構成され、光源と反対側のレンズが樹脂レンズで構成されており、この樹脂レンズにおける熱の影響が受け難くされている。しかし、このガラスレンズを介した熱が樹脂レンズにまで伝熱されることを抑制すること、特に輻射による伝熱を抑制することは難しく、熱による光パターンの形状への影響を防止することは難しい。
【0008】
本発明の目的は、投影レンズにおける収差や熱の影響を抑制し、高精度な光パターンの投影を可能にした車両用灯具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の車両用灯具は、光源と、光源から出射した光を投射して所要の配光パターンを投影する投影レンズを含む車両用灯具であって、投影レンズは、樹脂レンズとガラスレンズを含んでおり、光源と反対側から樹脂レンズとガラスレンズが配設され、ガラスレンズと樹脂レンズの間に、投射される光の光径を制限する絞りが配設されている。
【0010】
例えば、投影レンズは、光源と反対側から順に、正の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、正の屈折力を有する第3レンズ及び第4レンズを含んで構成されており、第1レンズと第2レンズは樹脂で構成され、第3レンズと第4レンズはガラスで構成されており、第2レンズと第3レンズの間に絞りが配設されているここで、第3レンズと第4レンズはそれぞれ平凸球面レンズで構成され、各レンズの球面が互いに対向配置されることが好ましい。また、第3レンズの焦点距離は第4レンズの焦点距離よりも長いことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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