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公開番号
2025085166
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-05
出願番号
2023198846
出願日
2023-11-24
発明の名称
ガラス積層体の製造方法及びガラス積層体
出願人
日本電気硝子株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
17/06 20060101AFI20250529BHJP(積層体)
要約
【課題】板状構造体の外周端部とガラス板の外周端部との位置合わせを両者を貼り付けた後に行えるようにして、不良品の発生率を低減させ、製品歩留まりを向上させる。
【解決手段】板状構造体2に接着層3、5を介してガラス板4、6を貼り付けたガラス積層体1を製造するに際して、板状構造体2として、少なくとも外周部分2cを外周側から押し潰して変形させることが可能な板状構造体を準備する準備工程と、準備工程で準備された板状構造体2の外周部分2cがガラス板4、6の外周端部4a、6aから食み出すように板状構造体2の対向する主表面2d、2eに接着層3、5を介してガラス板4、6を貼り付ける貼り付け工程と、貼り付け工程の後に板状構造体2の外周部分2cを外周側から押し潰して変形させる押し潰し工程と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
板状構造体に接着層を介してガラス板を貼り付けたガラス積層体の製造方法であって、
前記板状構造体として、少なくとも外周部分を外周側から押し潰して変形させることが可能な板状構造体を準備する準備工程と、
前記準備工程で準備された前記板状構造体の前記外周部分が前記ガラス板の外周端部から食み出すように前記板状構造体の少なくとも一方の主表面に前記接着層を介して前記ガラス板を貼り付ける貼り付け工程と、
前記貼り付け工程の後に、前記ガラス板の外周端部から食み出した前記板状構造体の前記外周部分を外周側から押し潰して変形させる押し潰し工程と、を備えることを特徴とするガラス積層体の製造方法。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記貼り付け工程では、前記板状構造体の対向する二つの主表面にそれぞれ、前記接着層を介して前記ガラス板を貼り付け、且つ、前記押し潰し工程では、それらのガラス板の外周端部から食み出している前記板状構造体の前記外周部分を外周側から押し潰して変形させることを特徴とする請求項1に記載のガラス積層体の製造方法。
【請求項3】
前記押し潰し工程の後に、前記板状構造体の前記押し潰しによる変形部の外周側にカバー層を設けることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス積層体の製造方法。
【請求項4】
前記板状構造体は、厚みが5~25mmであって、厚み方向に貫通する複数の貫通孔を有する金属構造体であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス積層体の製造方法。
【請求項5】
前記金属構造体は、アルミニウム製のハニカム構造体であることを特徴とする請求項4に記載のガラス積層体の製造方法。
【請求項6】
前記貼り付け工程では、前記接着層を、前記金属構造体における前記複数の貫通孔の開口部に食い込ませることを特徴とする請求項4に記載のガラス積層体の製造方法。
【請求項7】
前記金属構造体における前記貫通孔を構成する壁部の厚みは、5~200μmであることを特徴とする請求項6に記載のガラス積層体の製造方法。
【請求項8】
前記接着層の厚みは、100μm以上であることを特徴とする請求項6に記載のガラス積層体の製造方法。
【請求項9】
前記貼り付け工程は、
下面に剥離紙が付けられた前記接着層の上面を前記ガラス板の下面に接着させてなる接着層付きガラス板を準備しておき、前記板状構造体を一方の主表面が上面となるように定盤上に載置すると共に、前記接着層付きガラス板を、前記板状構造体の上面に位置決めして仮載置する第一工程と、
前記第一工程の後、前記接着層付きガラス板の上方空間に張り渡され且つ下面の少なくとも一部に前記接着層付きガラス板を仮接着させるための粘着領域が形成された支持フィルムを前記接着層付きガラス板の上面に当接させて、前記接着層付きガラス板の上面を前記支持フィルムの下面の前記粘着領域に仮接着させる第二工程と、
前記第二工程の後、前記接着層付きガラス板が仮接着により支持された状態にある前記支持フィルムを前記接着層付きガラス板と共に上方に一時退避させ、さらに前記接着層から前記剥離紙を剥がす第三工程と、
前記第三工程の後、前記支持フィルムを前記接着層付きガラス板と共に下方に移動させつつ前記板状構造体に押し当て、前記剥離紙が剥がされた接着層付きガラス板を前記板状構造体に接着させる第四工程と、
第四工程の後、前記支持フィルムと前記接着層付きガラス板との仮接着を解除することで、前記板状構造体の上面に前記接着層を介して前記ガラス板が貼り付けられた第一のガラス積層体を得る第五工程と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のガラス積層体の製造方法。
【請求項10】
前記第一工程では、前記板状構造体の下面及び上面がそれぞれ保護シートで覆われ、且つ、前記板状構造体の元の外周端部がガイド部材で取り囲まれており、
前記第三工程では、前記板状構造体の上面を覆う保護シートを取り除くことを特徴とする請求項9に記載のガラス積層体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス板と板状構造体とを貼り付けたガラス積層体の製造方法及びガラス積層体に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年においては、建造物の窓やドアなどを構成する光過性部材として、板状構造体にガラス板(ガラスフィルムを含む)を貼り付けたガラス積層体の使用が試みられ或いは実用化が図られている。板状構造体としては、厚み方向に複数の貫通孔を有する板状の樹脂構造体や金属構造体など種々のものが使用される。
【0003】
その一例として、特許文献1には、板状構造体として、ステンレス製などの板状のハニカム構造体を使用し、このハニカム構造体に接着層を介してガラス板を貼り付けることでガラス積層体を得ることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平8-25564号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されるガラス積層体では、その製造時にハニカム構造体の外周端部とガラス板の外周端部との位置にずれが生じている状態で両者が貼り付けられた場合、当該ずれを修正することは困難である。したがって、ガラス積層体の製造時にはハニカム構造体の外周端部とガラス板の外周端部とを厳密に位置合わせしながら両者を貼り付ける必要がある。しかしながら、そもそもハニカム構造体は加工が難しく、寸法精度が低いため、ハニカム構造体の辺寸法とガラス板の辺寸法とを合わせること、さらにこれらの外周端部の位置を合わせる事が困難であった。このため、従来の技術では、高い歩留まりでガラス積層体を製造することは困難であった。
【0006】
以上のような問題は、ハニカム構造体以外の板状構造体を用いてガラス積層体を製造する場合であっても同様に生じる場合がある。
【0007】
以上の観点から、本発明の課題は、板状構造体の辺寸法とガラス板の辺寸法とが一致し、且つ両者の外周端部の位置が合わせられたガラス積層体を歩留まり良く得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)上記課題を解決するために創案された本発明の第一の側面は、板状構造体に接着層を介してガラス板を貼り付けたガラス積層体の製造方法であって、板状構造体として、少なくとも外周部分を外周側から押し潰して変形させることが可能な板状構造体を準備する準備工程と、準備工程で準備された板状構造体の外周部分がガラス板の外周端部から食み出すように板状構造体の少なくとも一方の主表面に接着層を介してガラス板を貼り付ける貼り付け工程と、貼り付け工程の後に、ガラス板の外周端部から食み出した板状構造体の外周部分を外周側から押し潰して変形させる押し潰し工程と、を備えることに特徴づけられる。
【0009】
このような構成によれば、貼り付け工程で、板状構造体の外周部分をガラス板の外周端部から食み出させた状態で板状構造体とガラス板とを貼り付けた後、押し潰し工程で、板状構造体の食み出し部分を外周側から押し潰して変形させることが行われる。この場合、板状構造体の押し潰しによる変形部の外周端部は、板状構造体の外周端部に該当するため、押し潰し工程を実行することで、板状構造体の辺寸法とガラス板の辺寸法とを合わせつつ、さらに板状構造体の外周端部とガラス板の外周端部との位置合わせを行うことができる。この押し潰し工程は、貼り付け工程の後に行われるため、貼り付けられたガラス板の外周寸法形状に合わせて板状構造体の外周寸法形状を容易に変形させることができる。これにより、不良品の発生率が低減して、製品歩留まりの向上が図られる。
【0010】
(2)上記(1)の構成において、貼り付け工程では、板状構造体の対向する二つの主表面にそれぞれ、接着層を介してガラス板を貼り付け、且つ、押し潰し工程では、それらのガラス板の外周端部から食み出している板状構造体の外周部分を外周側から押し潰して変形させるようにしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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