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公開番号
2025083378
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-30
出願番号
2025034506,2021567330
出願日
2025-03-05,2020-12-16
発明の名称
ラミネート紙およびこれを用いた液体用紙容器
出願人
王子ホールディングス株式会社
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
B32B
23/02 20060101AFI20250523BHJP(積層体)
要約
【課題】優れた印刷適性を有し、かつ、輸送において想定される落下等の衝撃によっても損壊し難い液体用紙容器の成形が可能なラミネート紙、およびこれを用いた液体用紙容器を提供する。
【解決手段】紙基材と、当該紙基材の少なくとも一方の面上に積層された熱可塑性樹脂層とを有するラミネート紙であって、前記紙基材は、セルロースパルプを主成分とするパルプ層を3層以上有する多層構造を備え、JIS P 8126:2005の規定するリングクラッシュ法で測定したCD方向のリングクラッシュ圧縮強度Rが3.0~6.0kN/mであり、層間強度Iが100~250J/m
2
であり、R/Iが0.020~0.060kN/Jである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
紙基材と、当該紙基材の少なくとも一方の面上に積層された熱可塑性樹脂層とを有するラミネート紙であって、
前記紙基材は、セルロースパルプを主成分とするパルプ層を3層以上有する多層構造を備え、
CD方向のテーバー剛度をC、CD方向の曲げ強度をBとした場合に、C/Bが0.020~0.030mN・m/gfである、ラミネート紙。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
JIS P 8126:2005の規定するリングクラッシュ法で測定したCD方向のリングクラッシュ圧縮強度Rが3.0~6.0kN/mであり、
層間強度Iが100~250J/m
2
であり、
R/Iが0.020~0.060kN/Jである、請求項1に記載のラミネート紙。
【請求項3】
CD方向の曲げ強度Bが300~500gfであり、
R/Bが0.0100~0.0150kN/m・gfである、請求項1または2に記載のラミネート紙。
【請求項4】
前記セルロースパルプに占める広葉樹晒クラフトパルプの含有率が50~100質量%であり、針葉樹晒クラフトパルプの含有率が0~50質量%である、請求項1~3のいずれか1項に記載のラミネート紙。
【請求項5】
Z軸強度(kPa)をZとした場合に、Z/Iが1.8~4.5kPa・m
2
/Jである、請求項1~4のいずれか1項に記載のラミネート紙。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のラミネート紙を用いた液体用紙容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラミネート紙およびこれを用いた液体用紙容器に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
紙基材にラミネート加工を施し耐水性を付与したラミネート紙を用いて、牛乳パックに代表される液体用紙容器を製造することは広く一般に行われている。耐衝撃性は多くの容器にとって重要であるが、中身が液体である液体用紙容器においては中身の漏れによる被害が特に大きい。液体用紙容器の多くは、一枚のラミネート紙を折り曲げ、貼り合わせて成形されるため、辺や角の部分に折割れが発生しやすく、この折割れからの中身の漏れが問題となる。
【0003】
このような液体用紙容器液体の漏れを抑制する技術が各種開発されている。例えば、特許文献1には、内層と該内層の両面に設けられた外層の3層の紙層からなり、外層:内層:外層の重量比が1:2:1~1:3:1であり、内部結合強さが外層は0.20~0.36N・m、内層は0.05~0.28N・mであることを特徴とする液体容器用原紙が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-242999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された液体容器用原紙は、紙基材の各層の重量比と内部結合強さの規定によって、成形時の折割れに対処しているだけである。例えば液体用紙容器を実際に運用する際、輸送時に落下した場合は、角の一点で落下の衝撃を受けとめることになりやすい。ただでさえ折割れが生じやすい角に、強い衝撃が加わることにより、落下時には当該角が割れてしまう事故が多発する。しかしながら、特許文献1の発明はこのような落下等の衝撃による割れを考慮しておらず、落下試験等も行っていない。
【0006】
また、牛乳パックのような液体用紙容器は、一般に無地ではなく、出所を表示したり、購買意欲の向上等を図ったりするために、図案等が付されることが多いが、特許文献1に記載の液体容器用原紙は、印刷適性が不十分だと考えられる。
【0007】
本発明は、上記のような状況に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の課題は、優れた印刷適性を有し、かつ、輸送において想定される落下等の衝撃によっても損壊し難い液体用紙容器の成形が可能なラミネート紙、およびこれを用いた液体用紙容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、ラミネート紙のJIS P 8126:2015で規定するリングクラッシュ(RC)圧縮強度と層間強度の値が所定の範囲内であり、かつ、RC圧縮強度/層間強度の値が所定の範囲内にあるときに、落下等による衝撃を液体用紙容器内で分散させ、液体用紙容器の損壊を抑止できることを見出した。また、このようなラミネート紙は印刷適性に優れることも見出した。
【0009】
本発明はこのような知見を基に完成するに至ったものである。すなわち、本発明は、以下のような構成を有している。
以降、紙基材の抄紙において紙層が形成される過程でパルプスラリーが流出する方向(縦方向)を、以降、MD方向とも称する。また、MD方向に直行する方向(横方向)をCD方向とも称する。
【0010】
(1)紙基材と、当該紙基材の少なくとも一方の面上に積層された熱可塑性樹脂層とを有するラミネート紙であって、前記紙基材は、セルロースパルプを主成分とするパルプ層を3層以上有する多層構造を備え、JIS P 8126:2005の規定するリングクラッシュ法で測定したCD方向のリングクラッシュ圧縮強度Rが3.0~6.0kN/mであり、層間強度Iが100~250J/m
2
であり、R/Iが0.020~0.060kN/Jである、ラミネート紙。
(【0011】以降は省略されています)
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