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公開番号2025083019
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196651
出願日2023-11-20
発明の名称化粧シート、化粧部材及び建具
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250523BHJP(積層体)
要約【課題】加工適正及びリサイクル性に優れた、ポリ塩化ビニル樹脂を用いて形成した化粧シート、化粧部材及び建具を提供する。
【解決手段】少なくとも着色ポリ塩化ビニル樹脂層2と絵柄層4と透明ポリ塩化ビニル樹脂層6と表面保護層8とがこの順に積層されてなる化粧シート1であって、化粧シート1の、ISO14577-1:2002にしたがって測定したマルテンス硬度は、50MPa以上150MPa以下の範囲内にある。これにより、加工適正及びリサイクル性に適した化粧シート1を得ることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも着色ポリ塩化ビニル樹脂層と絵柄層と透明ポリ塩化ビニル樹脂層と表面保護層とがこの順に積層されてなる化粧シートであって、
当該化粧シートの、ISO14577-1:2002にしたがって測定したマルテンス硬度は、50MPa以上150MPa以下の範囲内にあり、且つ当該化粧シートの、ISO14577-1:2002にしたがって測定した複合弾性率は、2000MPa以上4500MPa以下の範囲内にあることを特徴とする化粧シート。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記着色ポリ塩化ビニル樹脂層は、炭酸カルシウム、酸化チタン、カーボンブラック、シリカ、クロム、アンチモン、及びチタン複合物のうちのいずれか一つ又は複数の無機物を含有することを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項3】
当該化粧シートの総厚は、80μm以上300μm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項4】
前記表面保護層側の最表面に、エンボス加工が施されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項5】
請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載の化粧シートと、
前記着色ポリ塩化ビニル樹脂層の、前記絵柄層とは逆の面側に配置された基材と、を備えることを特徴とする化粧部材。
【請求項6】
請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載の化粧シートと、
前記着色ポリ塩化ビニル樹脂層の、前記絵柄層とは逆の面側に配置された建具部材と、を備えることを特徴とする建具。
【請求項7】
前記建具部材は、塩化ビニル系素材からなる外装用の建具部材であることを特徴とする請求項6に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧シート、化粧部材及び建具に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、住宅用内装材等の加飾に用いる化粧シートとして塩化ビニル樹脂を材料とするものが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-278173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来ポリ塩化ビニル樹脂は、燃焼したときのガスに有害物質とされるダイオキシンが含まれる虞があることが指摘されていたが、近年では焼却設備や排ガス処理技術の向上により有害物質の発生が抑制されていることから、ポリ塩化ビニル樹脂の存在も見直されつつある。また、ポリ塩化ビニル樹脂の原料はその半分以上が塩から作られており、石化由来のエチレン重合比もオレフィン系樹脂と比べて低い事から省資源型の樹脂と言われることもある。
さらに、ゼロ・エネルギー住宅(ZEH)などへの意識の高まりから、ポリ塩化ビニル樹脂を使用した高断熱の窓枠(樹脂サッシ)等への需要が多く、それらの基材に加飾を施すことも考えられている。このような窓枠(樹脂サッシ)等の加飾材としてオレフィン系樹脂シートを用いた場合、リサイクルが難しいなどといった問題がある。
【0005】
これに対し、ポリ塩化ビニル樹脂は加工適正に優れ、リサイクルをしやすいという利点もあるため、塩化ビニル製の窓枠等の基材と併せてポリ塩化ビニル樹脂を加飾材として使用することで、環境負荷低減に大きく貢献する事が期待できる。しかしながら、従来のポリ塩化ビニル樹脂を加飾材として用いた場合、例えばポリ塩化ビニル樹脂シートは、窓枠等の基材に貼り合わせて使用する場合、シートを曲げて加工することが多く、ポリ塩化ビニル樹脂シートは加工すると割れやすいという特徴があるため、これを考慮して設計することが重要である。
【0006】
本発明は、上記のような点に鑑みてなされたものであり、加工適正とリサイクル性に優れた化粧シート、化粧部材及び建具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示者らは、鋭意研究した結果、ポリ塩化ビニル樹脂を含有する化粧シートにおいて、この化粧シートの物性、具体的にはマルテンス硬度及び複合弾性率を適切な値に調整することで、上述の目的を達成することを見出した。
すなわち、本発明の一態様に係る化粧シートは、少なくとも着色ポリ塩化ビニル樹脂層と絵柄層と透明ポリ塩化ビニル樹脂層と表面保護層とがこの順に積層されてなる化粧シートであって、当該化粧シートの、ISO14577-1:2002にしたがって測定したマルテンス硬度は、50MPa以上150MPa以下の範囲内にあり、且つ当該化粧シートの、ISO14577-1:2002にしたがって測定した複合弾性率は、2000MPa以上4500MPa以下の範囲内にあることを特徴としている。
【0008】
また、本発明の他の態様に係る化粧部材は、上記態様の化粧シートと、前記着色ポリ塩化ビニル樹脂層の、前記絵柄層とは逆の面側に配置された基材と、を備えることを特徴としている。
さらに、本発明の他の態様に係る建具は、上記態様の化粧シートと、前記着色ポリ塩化ビニル樹脂層の、前記絵柄層とは逆の面側に配置された建具部材と、を備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、加工適正及びリサイクル性に優れた化粧シート、化粧部材及び建具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る化粧シートの一例を模式的に示す断面図である。
本発明の他の実施形態に係る化粧部材の一例を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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