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公開番号2025082816
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2024191263
出願日2024-10-31
発明の名称内臓除去具、内臓除去装置、内臓除去具用のカムプレート、および内臓除去具用の顎部アーム
出願人メイン フード プロセシング テクノロジー ベー.フェー.
代理人弁理士法人森本国際特許事務所
主分類A22C 21/06 20060101AFI20250522BHJP(屠殺;肉処理;家禽または魚の処理)
要約【課題】除去具の精度に対する磨耗の影響に対処することが可能な内臓除去具を提供する。
【解決手段】先端に顎部4、5がある顎部アーム2、3を備える内臓除去具1であり、顎部アーム2、3の少なくとも1つ3は、回転軸周りに回転可能であり、内臓除去具1は、開位置と閉位置との間で可動であり、顎部4、5が家禽の腸を開位置で把持でき、閉位置で保持でき、顎部アーム2、3の少なくとも1つ3には、内臓除去具1を開位置と閉位置との間で動かすための作動部7があり、作動部7はカムプレート9を受容する開口部を備え、カムプレートは顎部アーム2、3の少なくとも1つ3を動かすために駆動可能であり、カムプレート9は、開口部との間に遊びを残しながら開口部に篏合し、少なくとも1つの顎部アーム3に対するカムプレート9の移動を許容し、開口部内の所望位置へ付勢されるように荷重を受ける。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
顎部アーム(2、3)を備え、前記顎部アーム(2、3)の先端に顎部(4、5)が設けられた内臓除去具(1)であって、
前記顎部アーム(2、3)の少なくとも1つの顎部アーム(3)は、内臓除去具(1)が開位置と閉位置との間で可動となるように、回転軸の周りに回転可能であり、前記開位置では前記顎部(4、5)が把持を行うことができ、前記閉位置では前記顎部(4、5)が家禽の腸を保持することができ、そして、
前記顎部アーム(2、3)の前記少なくとも1つの顎部アーム(3)には、前記内臓除去具(1)を前記開位置と前記閉位置との間で動かすための作動部(7)が設けられており、前記作動部(7)は開口部(8)を備えており、前記開口部(8)はカムプレート(9)を受容するように配備されており、このカムプレートは前記カムプレート(9)が設けられた前記顎部アーム(2、3)の前記少なくとも1つの顎部アーム(3)を動かすために駆動可能であり、
前記カムプレート(9)は、前記カムプレート(9)と前記開口部(8)との間に遊び(16)を残しながら開口部(8)に篏合して、前記少なくとも1つの顎部アーム(3)に対する前記カムプレート(9)の移動を可能にし、
前記カムプレート(9)は、前記カムプレート(9)が前記開口部(8)内の所望位置へ付勢されるように荷重を受けることを特徴とする、内臓除去具。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記カムプレート(9)がバネ(13)によって荷重を受けていることを特徴とする、請求項1に記載の内臓除去具(1)。
【請求項3】
前記カムプレート(9)が、第1の横方向延長アーム(11)を備え、
前記カムプレート(9)の設けられている前記顎部アーム(2,3)の前記少なくとも1つの顎部アーム(3)が、第2の横方向延長アーム(12)を備え、
前記第1および第2の横方向延長アーム(11,12)が、バネ(13)によって荷重を受けていることを特徴とする、請求項1に記載の内臓除去具(1)。
【請求項4】
前記バネ(13)が第2の横方向延長アーム(12)に設けられたボルト(14)とナット(15)に取り付けられていることを特徴とする、請求項3に記載の内臓除去具(1)。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の複数の内臓除去具を備える内臓除去装置であって、前記内臓除去装置は、家禽の内臓除去を行うための処理ラインに配置可能であり、前記処理ラインはそれぞれの前記内臓除去具を駆動するためのカルーセル式装置を備える、内臓除去装置。
【請求項6】
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の内臓除去具(1)用のカムプレート(9)であって、前記カムプレート(9)は、内側スリット(17)を備え、
前記カムプレート(9)は、外側の周壁(18)によって画定される単一の連続した内側スリット(17)を備え、前記周壁は、その内側スリット(17)に臨む側で、単一の前記内側スリット(17)を直接画定し、
前記周壁(18)は、前記内側スリット(17)から離れる側で、円形とは異なる形状に形成され、
前記カムプレート(9)が、前記カムプレート(9)に取り外し不能に固定された第1の横方向延長アーム(11)を備えることを特徴とする、カムプレート。
【請求項7】
前記内側スリット(17)が、駆動ピン(10)を受容するように配置され、
前記周壁(18)は、内臓除去具(1)の顎部アーム(3)の作動部(7)に設けられた開口部(8)に篏合するように形成されていることを特徴とする、請求項6に記載のカムプレート(9)。
【請求項8】
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の内臓除去具(1)用の顎部アーム(3)であって、
ピンホール(6’)内の回転軸(6)と、顎部アーム(3)の作動部(7)における開口部(8)とを備え、
前記開口部(8)は、前記顎部アーム(3)の前記顎部(5)から離間して、前記ピンホール(6’)に対して前記顎部(5)の反対側となる前記作動部(7)内の位置に配置され、
前記開口部(8)は前記ピンホール(6’)よりも大きく、前記ピンホール(6’)とは異なる形状であり、
前記開口部(8)と前記ピンホール(6’)だけが前記顎部アーム(3)の貫通穴であり、
前記ピンホール(6’)から離間し、かつ前記顎部アーム(3)の前記顎部(5)から離間して、前記顎部アーム(3)が、第2の横方向延長アーム(12)を備えることを特徴とする、顎部アーム。
【請求項9】
第2の横方向延長アーム(12)が、ボルト(14)およびナット(15)に取り付けられたバネ(13)を保持することが可能であることを特徴とする、請求項8に記載の顎部アーム(3)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、顎部アームを備え、顎部アームの先端に顎部が設けられた内臓除去具に関する。顎部アームの少なくとも1つの顎部アームは、回転軸の周りに回転可能であり、これにより、内臓除去具は、開位置と閉位置との間で可動となる。開位置では顎部が把持を行うことができ、閉位置では顎部が家禽の腸を保持することができ、そして、顎部アームの少なくとも1つの顎部アームには、内臓除去具を開位置と閉位置との間で動かすための作動部が設けられている。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
このような内臓除去具は、特許文献1および特許文献2から知られている。
【0003】
特許文献1は、屠殺された動物の内臓の塊を処理するための内臓除去具を請求しており、その内臓除去具は:
第1の顎部分が第2の顎部分から離間している開位置と、第1の顎部分が第2の顎部分に向かって駆動された閉位置との間で、互いに対して移動するように適合された、2つの顎部分と、
顎部分を支持するための支持手段と、
支持手段および顎部分を屠殺された動物の体腔内および体腔外に少なくとも部分的に移動させるための第1の作動手段と、
顎部分を互いに対してそれらの開位置と閉位置との間で移動させるための第2の作動手段と、
を備え、
第1の作動手段および第2の作動手段は、連続して以下を行うように設計されている:
第1の作動手段が、内臓を実質的に動かすことなく、顎部分の間に内臓の塊の一部を配置するために、支持手段および顎部分を体腔内に移動させ、第2の作動手段が、事前に顎部分を開位置に移動させており、
第2の作動手段が、内臓の塊の当該一部をクランプするために、顎部分をそれらの閉位置に移動させ、
第1の作動手段が、内臓の塊を移動させるために、支持手段を移動させる。
【0004】
出願人は、両方のアームが可動である可能性もあるが、顎部が開位置と閉位置の間で移動できるようにするために、顎部アームの一方のみが可動である可能性もあると記述している。
【0005】
さらに、前提部に記載された内臓除去具、すなわち、顎部アームを備え、顎部アームの先端に顎部が設けられた内臓除去具であって、顎部アームの少なくとも1つの顎部アームは、内臓除去具が開位置と閉位置との間で可動となるように、回転軸の周りに回転可能であり、開位置では顎部が把持を行うことができ、閉位置では顎部が家禽の腸を保持することができ、そして、顎部アームの少なくとも1つの顎部アームには、内臓除去具を開位置と閉位置との間で動かすための作動部が設けられており、作動部は開口部を備えており、開口部は、カムプレートが設けられた顎部アームの少なくとも1つの顎部アームを動かすために駆動可能なカムプレートを受容するように配備された内臓除去具を、出願人が市場に提供していることが記述される。
【0006】
特許文献3は、上下に移動可能な抽出ユニットを備える家禽の内臓抽出装置であって:上下方向に中心軸を有する胴体を固定するための固定ユニットと、上下に移動するように固定ユニットの上部に設けられて、固定ユニットによって固定された家禽の体内に押し込んだり、体内から引き出したりを選択的にできるように形成された抽出ユニットと、を備え、抽出ユニットは、家禽の食道を把持し、それによって食道に接続された内臓を抽出するように配置され;複数の抽出アセンブリが、胴体の周囲に沿って横並びに設けられ、胴体の中心軸に対して胴体の周囲に沿って回転する、内臓抽出装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第01/52659号
国際公開第2016/013931号
国際公開第2016/032059号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、内臓除去具の精度に対する磨耗の影響に対処することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
その目的のため、本発明の内臓除去具は、添付の特許請求の範囲の1つ以上の特徴を備えている。本発明の第1の態様では、カムプレートが、カムプレートと開口部との間に遊びを残しながら開口部に篏合して、少なくとも1つの顎部アームに対するカムプレートの移動を可能にし、カムプレートは、カムプレートを開口部内の所望位置に付勢するように荷重を受ける。したがって、内臓除去具を駆動するために使用されるカムプレートは、常に明確に定められた位置をとる。
【0010】
好ましくは、遊びにより、少なくとも1つの顎部アームに対してカムプレートの(部分的な)回転運動が可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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