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公開番号2025025313
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129969
出願日2023-08-09
発明の名称冷凍魚の固定装置及び皮剥き装置
出願人株式会社前川製作所,株式会社秋山機械
代理人個人,個人,個人
主分類A22C 25/08 20060101AFI20250214BHJP(屠殺;肉処理;家禽または魚の処理)
要約【課題】ロインの姿勢を安定して保持でき、ロインを精度よく加工することが可能な冷凍魚の固定装置及び皮剥き装置を提供する。
【解決手段】固定装置3は、背筋ロインMの長手方向両側を挟持する固定クランプ部12及び可動クランプ部13を有する保持部10と、背筋ロインMにおける頭側の位置決めを行う位置決め部11と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
冷凍魚を長手方向からみて背骨回りに等間隔に４分割して形成されるロインのうち、背筋側の背筋ロインを固定する冷凍魚の固定装置において、
前記背筋ロインの長手方向両側を挟持する一対のクランプ部を有する保持部と、
前記背筋ロインにおける頭側の位置決めを行う位置決め部と、
を備える、
ことを特徴とする冷凍魚の固定装置。
続きを表示（約 850 文字）【請求項２】
前記位置決め部は、
前記背筋ロインの表皮のうち、前記頭側が突き当たる突き当たり部と、
前記背筋ロインの前記頭側を前記突き当たり部に接近、離間させる移動部と、
を備える、
ことを特徴とする請求項１に記載の冷凍魚の固定装置。
【請求項３】
前記一対のクランプ部は、前記背筋ロインにおける前記長手方向の端部に突き刺さる複数の針部を有し、
前記保持部は、前記背筋ロインの前記頭側における前記突き当たり部とは反対側を支持する支持部を備える、
ことを特徴とする請求項２に記載の冷凍魚の固定装置。
【請求項４】
前記一対のクランプ部は、前記背筋ロインの前記表皮を上方に向けた状態で前記背筋ロインを挟持し、
前記突き当たり部は、
前記背筋ロインの前記表皮よりも上方に配置され、前記背筋ロインが突き当たる突き当たり部本体と、
前記突き当たり部本体を前記背筋ロインの前記長手方向に沿ってスライド移動させるとともに、前記突き当たり部本体を前記背筋ロインに接近、離間させるスライド移動部と、
を備える、
ことを特徴とする請求項２又は請求項３に記載の冷凍魚の固定装置。
【請求項５】
前記保持部は、前記一対のクランプ部を前記ロインの背骨回りに回動させる回動部を備える、
ことを特徴とする請求項１に記載の冷凍魚の固定装置。
【請求項６】
請求項１に記載の冷凍魚の固定装置と、
前記背筋ロインの前記長手方向の長さを計測する計測部と、
を備え、
前記一対のクランプ部は、
固定クランプと、
前記固定クランプに対して前記長手方向に接近、離間する可動クランプと、
を備え、
前記可動クランプの待機位置は、前記計測部の計測結果に基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項１に記載の皮剥き装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、冷凍魚の固定装置及び皮剥き装置に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば冷凍魚として、自動で冷凍マグロの皮剥きを行う皮むき装置が知られている。冷凍マグロは、長手方向からみて背骨回りに等間隔に４分割されてロインを形成する。皮むき装置は、ロインを搬送する送り装置と、送り装置の近傍に設けられたカッターと、を備える。
送り装置は、ロインの長手方向の端部にドリルを用いて挿入孔を形成する。この挿入孔に、ロインを押す押し具のピンを挿入する。押し具は、送り装置によってロインの搬送方向に移動する。これにより、ロインが搬送される。搬送されたロインは、カッターを通過する際に、表皮が削り取られる。これにより、ロインの皮剥きが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
実開平５－１５７８０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上述の従来技術にあっては、ロインに形成した挿入孔に押し具のピンを挿入するだけでロインを搬送するので、ロインの姿勢を安定させることが困難であるという課題があった。このため、ロインを精度よく加工することが困難であるという課題があった。
【０００５】
そこで、本発明は、ロインの姿勢を安定して保持でき、ロインを精度よく加工することが可能な冷凍魚の固定装置及び皮剥き装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の課題を解決するために、本発明に係る冷凍魚の固定装置は、冷凍魚を長手方向からみて背骨回りに等間隔に４分割して形成されるロインのうち、背筋側の背筋ロインを固定する冷凍魚の固定装置において、前記背筋ロインの長手方向両側を挟持する一対のクランプ部を有する保持部と、前記背筋ロインにおける頭側の位置決めを行う位置決め部と、を備える、ことを特徴とする。
【０００７】
このように構成することで、保持部によってロインの姿勢を安定させることができる。また、位置決め部によって背筋ロインの頭側の位置決めを行うことができる。背筋ロインには個体差があり、各々胴回りの太さや丸みが異なっている。この胴回りの太さや丸みは、背筋ロインのうち、特に頭側の位置に大きく影響する。このため、背筋ロインの頭側の位置決めを行うことにより、ロインの表皮の位置や高さをおおよそ一定に維持することが可能になる。したがって、ロインを精度よく加工することが可能になる。
【０００８】
上記構成において、前記位置決め部は、前記背筋ロインの表皮のうち、前記頭側が突き当たる突き当たり部と、前記背筋ロインの前記頭側を前記突き当たり部に接近、離間させる移動部と、を備えてもよい。
【０００９】
このように構成することで、位置決めを簡素な構成にしつつ、確実に背筋ロインの頭側の位置決めを行うことができる。
【００１０】
上記構成において、前記一対のクランプ部は、前記背筋ロインにおける前記長手方向の端部に突き刺さる複数の針部を有し、前記保持部は、前記背筋ロインの前記頭側における前記突き当たり部とは反対側を支持する支持部を備えてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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