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公開番号2025004860
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023104723
出願日2023-06-27
発明の名称切断装置
出願人匠技研株式会社
代理人個人,個人
主分類A22C 11/00 20060101AFI20250108BHJP(屠殺;肉処理;家禽または魚の処理)
要約【課題】カッターによって切断された結束部の切断残部の固着によって、短尺燻製連鎖状ソーセージ材料が、竿にぶら下がった状態で残ることがない切断装置を提供することを目的とする。
【解決手段】カッターユニット2に、カッターユニット2が切断方向にスライド移動するとき、カッター23より後方となる位置に、かき落とし部材24を設け、カッターユニット2が切断方向にスライド移動すると、まず、カッター23が結束部201を切断したのち、かき落とし部材24のかき落とし片27が、結束部201の両側のソーセージ202部分を押圧し、竿300に固着状態の結束部201の切断残部をかき落とすようにした。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
スライド移動するスライダーと、前記スライダーとともにスライド移動するカッターを有するカッターユニットを備え、
ソーセージと結束部とが交互に連続した長尺の連鎖状ソーセージ材料が、竿に螺旋状に巻回されるとともに、前記結束部が間欠的かつ前記竿に長手方向に間隔を空けて受けられて、前記竿に懸架された状態で、
前記カッターユニットが、竿の上方で、前記スライダーとともに、前記カッターを竿の長手方向にスライドすることによって、
前記カッターが、前記結束部の竿に受けられた部分を切断して複数の短尺の連鎖状ソーセージ材料とするようにした切断装置であって、
前記カッターのスライド移動に追従して、あるいは、前記カッターのスライド移動完了後に、前記カッターの後方からスライドし、前記連鎖状ソーセージ材料の前記結束部の前記カッターで切断された部分の両側を押圧可能なかき落とし手段を備えることを特徴とする切断装置。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記カッターユニットが、前記かき落とし手段を一体に備えている請求項1に記載の切断装置。
【請求項3】
前記かき落とし手段が、前記スライダーのスライド方向の方向に前記スラーダーとともにスライドする部材本体と、左右対称の一対のかき落とし片を備え、
この一対のかき落とし片が、前記竿を両側から挟んだ状態になるとともに、前記かき落とし片の下端が、前記竿から離接する方向に移動可能に前記部材本体に枢支されている請求項1または請求項2に記載の切断装置。
【請求項4】
前記一対のかき落とし片の前記竿より下方側を、互いに近づく方向に付勢する付勢手段を備えている請求項3に記載の切断装置。
【請求項5】
前記かき落とし片の下端部に下端に向かって他方のかき落とし片から遠ざかる方向に傾斜したテーパ面をそれぞれ備えている請求項4に記載の切断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、結束部が竿の上面に間欠的に受けられた状態となるように、竿にループ状に巻き掛けられた長尺燻製連鎖状ソーセージ材料の、結束部の、竿の上面に間欠的に受けられた部分をカッターで切断し、複数の短尺燻製連鎖状ソーセージ材料とすることができる連鎖状ソーセージ材料の切断装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
燻製ソーセージは、たとえば、以下のようにして製造されている。
(1)鳥獣類の挽肉または刻み肉を塩や香辛料で調味したものを、羊、豚、牛等の腸や、人工材料からなるケーシング内に充填するとともに、ソーセージの長さごとにケーシングをねじって結束部を形成したのち、長尺の生連鎖状ソーセージ材料を形成する。
(2)このようにして形成された長尺の生連鎖状ソーセージ材料を竿に所望の長さでループさせながら、竿にらせん状に巻き掛けるとともに、各ループの上端となる結束部を竿に受けられる状態で竿に吊るした状態にする。
(3)上記のようにして竿に吊るした状態で長尺の連鎖状ソーセージ材料を燻製装置内に入れて加熱燻煙して、長尺燻製連鎖状ソーセージ材料を得る。
(4)このようにして得られた長尺燻製連鎖状ソーセージ材料を、燻製装置から取り出し、各結束部を切断して燻製ソーセージを得る。
【0003】
ところで、連鎖状ソーセージ材料を各結束部で切断して、1つのソーセージとすることができる切断装置として、ドラム内に連鎖状ソーセージ材料を投入し、ドラムを回転させながら、ドラム内部に設けられたカッターが引っ掛かった結束部をカットするようにした回転ドラム式切断装置がある(特許文献1)。
しかし、このドラム回転式切断装置の場合、ドラム内に投入される連鎖状ソーセージ材料があまり長尺であると、ドラム内で連鎖状ソーセージ材料同士が絡み合い、うまく切断できないという問題がある。
【0004】
したがって、長尺燻製連鎖状ソーセージ材料を、上記ドラム回転式切断装置で絡まない長さの短尺連鎖状ソーセージ材料に切断したのち、ドラム回転式切断装置にこの短尺連鎖状ソーセージ材料をドラム内に投入するようにしている。
この長尺燻製連鎖状ソーセージ材料を短尺連鎖状ソーセージ材料に切断する切断装置として切断装置100が既に提案されている(特許文献2)。
【0005】
この切断装置100は、図6に示すように、支柱110と、カッターユニット支持部120と、カッターユニット130と、竿搬送装置140と、短尺連鎖状ソーセージ材料受け部材150を備えている。
カッターユニット支持部120は、支柱110に片持ちで支持されていて、ガイドバー121と、電動機(図示せず)で回転駆動する駆動プーリ122と、従動プーリ123と、駆動プーリ122および従動プーリ123に掛け渡された無端ベルト124を備えている。
【0006】
ガイドバー121は、支柱110に支持されて水平に保持されている。
無端ベルト124は、駆動プーリ122の駆動方向に回転するようになっている。
【0007】
カッターユニット130は、スライダー131と、スライダー131に支持された2枚のカッター132、132を備えている。
スライダー131は、無端ベルト124に固定されるベルト固定部133と、2枚のカッター132、132を支持するカッター支持部134を備えている。
【0008】
すなわち、カッターユニット130は、無端ベルト124の駆動に伴いガイドバー121にガイドされながら、支柱110方向に進退するようになっている。
また、カッターユニット130は、図示していないが、カム機構を用いて少なくともカッター支持部134を昇降させる昇降手段を備えている。
【0009】
そして、この切断装置100は、以下の(1)~(6)の動作を繰り返し、連続的に、短尺連鎖状ソーセージ材料が得られるようになっている。
(1)カッターユニット130を、カッター132が竿300の一側端を臨む切断開始位置(図6に示す位置)に移動させる。このとき、カッター支持部134は、カッター132を上方の非切断位置になるように上記昇降手段により上昇している。
(2)竿300に巻き掛けられた状態の長尺燻製連鎖状ソーセージ材料200を竿300の長手方向の両端が竿搬送手段140の受部141に受けられた状態で、竿搬送手段140によって、竿300の中心軸がカッターユニット130のカッター132、132の直下になるように搬送する。
(3)カッターユニット130のカッター132、132が竿300に巻き掛けられた長尺燻製連鎖状ソーセージ材料200の結束部201を切断可能位置となるように、上記昇降手段によってカッター支持部134を下降させる。
(4)カッターユニット130を竿300の他側端に向かって移動させながら、竿300上の結束部201をカッター132、132によって切断する。
(5)この切断によって、長尺燻製ソーセージ材料200が、図示していないが、1ループの長さの複数の短尺燻製ソーセージ材料となり、下方の受け籠または受け台などの短尺燻製ソーセージ材料受け部材150に受けられる。
短尺燻製ソーセージ材料受け部材150に受けられた短尺燻製ソーセージ材料は、後工程の回転ドラム式切断装置に投入される。
(6)切断終了後、カッター支持部134を、カッター132を上方の非切断位置になるように上記昇降手段により上昇させるとともに、竿搬送装置が空になった竿300を、カッターユニット130の下方から空の竿300の受部(図示せず)に搬送するとともに、長尺燻製連鎖状ソーセージ材料200が巻き掛けられた次の竿300をカッター132,132の直下にくるように搬送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2004-276198号公報
特開2005-34081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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