TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025028186
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2024218272,2021553296
出願日2024-12-12,2020-03-13
発明の名称強力ながん治療薬としての合胞体腫瘍溶解性単純ヘルペス変異体
出願人リサーチ インスティチュート アット ネイションワイド チルドレンズ ホスピタル
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12N 7/01 20060101AFI20250220BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】強力ながん治療薬としての合胞体腫瘍溶解性単純ヘルペス変異体の提供。
【解決手段】本開示は、非天然単純ヘルペスウイルス(「HSV」)、HSVを含む、またはあるいはHSVから本質的になる、またはさらにHSVからなる組成物、およびHSVを作製する方法、または細胞にHSVを感染させる方法を提供する。がんを処置することまたはがん細胞の成長もしくは転移を阻害することを必要とする対象において、がんを処置することまたはがん細胞の成長もしくは転移を阻害する方法もまた、本明細書において提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、米国特許法第119条(e)の下、それぞれ2019年3月14日および2019年11月8日に出願された米国仮出願第62/818,577号明細書および第62/932,725号明細書に対する優先権を主張し、その各々の内容は参照により本開示に組み込まれる。
続きを表示(約 3,000 文字)【0002】
政府支援の記載
本発明は、国立衛生研究所および国立がん研究所(NIH/NCI)によって授与された助成金番号CA223104の下で政府の支援を受けてなされた。政府は、本発明に一定の権利を有する。
【0003】
配列表
本願は、ASCIIフォーマットで電子的に提出された配列表を含有し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。2020年3月13日に作成された前記ASCIIコピーの名称は106887-7660_ST25.txtであり、サイズは245,014バイトである。
【背景技術】
【0004】
背景
最近FDAが黒色腫を処置するために承認したImlygic(商標)などの腫瘍溶解性単純ヘルペスウイルス(oHSV)の抗腫瘍効果は、極めて有望である。これらのベクターは、(1)細胞の直接感染および溶解によって決定される溶解期、ならびに(2)抗腫瘍免疫の刺激によって駆動される免疫期、という2つの主要な作用機序を有する。しかしながら、一部のがんではウイルスの拡散が本質的に遅いため、全てのがんが同様に応答するわけではない。培養において、ウイルスに対する細胞の成長許容性のレベルは異なる。動物では、腫瘍の間質および免疫細胞組成の変動が、ウイルス拡散および免疫反応の能力の変動をもたらす。したがって、最適な治療上の有用性に到達するために溶解期の効力を改善するための戦略が依然として必要とされている。本開示は、これらのニーズを満たし、関連する利点も提供する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
概要
本開示は、非天然単純ヘルペスウイルス(「HSV」)であって、前記ウイルスが、(a)糖タンパク質E(「gE」)をコードする遺伝子、(b)感染細胞タンパク質0(「ICP0」)をコードする遺伝子、(c)DNAパッケージングターミナーゼサブユニット1をコードする遺伝子、(d)ICP8をコードする遺伝子または(e)ICP34.5をコードする遺伝子の1またはそれより多くにおける変異を含む、または変異から本質的になる、または変異からなる非天然単純ヘルペスウイルス(「HSV」)を提供する。
【0006】
別の態様において、本開示は、本開示の非天然HSVを含む、または本開示の非天然HSVから本質的になる、または本開示の非天然HSVからなる組成物または医薬組成物を提供する。別の態様において、細胞を感染させるための方法であって、細胞を非天然HSVまたは非天然HSVを含有する組成物もしくは医薬組成物と接触させることを含み、またはあるいは接触させることから本質的になり、またはなおさらに接触させることからなる、方法が本開示において提供される。
【0007】
一態様では、本開示は、本開示の非天然HSVを調製する方法であって、非天然HSVウイルス粒子中の遺伝子を変異させることもしくは非天然HSV中に導入遺伝子を導入することを含む、またはあるいは非天然HSVウイルス粒子中の遺伝子を変異させることもしくは非天然HSV中に導入遺伝子を導入することから本質的になる、またはなおさらに非天然HSVウイルス粒子中の遺伝子を変異させることもしくは非天然HSV中に導入遺伝子を導入することからなる、方法を提供する。別の態様において、非天然HSVベクターを作製する方法は、(a)17TermA HSVベクターおよびrRp450 HSVベクターを宿主細胞に導入することと;(b)少なくとも3継代にわたって宿主細胞を成長させることと;ならびに(c)宿主細胞によって産生されたHSV粒子を単離することと;を含む、またはあるいは(a)、(b)および(c)から本質的になる、またはなおさらに(a)、(b)および(c)からなる。
【0008】
がん細胞または転移性がん細胞の成長または転移を阻害する方法であって、細胞を、有効量の、非天然HSVベクターまたは本明細書に記載の非天然HSVベクターを含有する組成物もしくは医薬組成物と接触させることを含む、または接触させることから本質的になる、または接触させることからなる方法も提供される。接触させることは、インビトロまたはインビボである。一態様において、接触させることは、非天然HSVまたは組成物もしくは医薬組成物を対象に投与することによるインビボである。インビトロでは、本方法は、非天然HSVを細胞と接触させることによって実施される。インビトロ法は、新しい治療を試験するために、または治療が処置されるべきがんに適しているかどうかを決定するための個別化されたアッセイとして使用することができる。さらなるがん治療は、開示された方法と同時または逐次であり得る治療と組み合わせることができる。
【0009】
処置されるべきがん細胞は、固形腫瘍または血液がん、例えば癌または肉腫であり得、このようなものの非限定的な例としては、膵臓がん、腎臓がん、小細胞肺がん、脳がん、神経芽細胞腫、神経がん、骨がん、リンパ腫、骨髄腫、結腸がん、子宮がん、乳がん、白血病、肝臓がん、前立腺がん、皮膚がんまたは黒色腫が挙げられる。細胞は、任意の種、例えば哺乳動物およびヒトのものであり、インビトロで実施される場合、細胞は、培養された細胞株または初代細胞、例えば組織生検からのものであり得る。細胞は、成体もしくは若年細胞またはがん幹細胞(すなわち、正常な幹細胞と関連する特徴、特に、特定のがん試料中に見出される全ての細胞型を生じさせる能力を有するがん細胞)または正常な幹細胞と関連するこのような特徴のないがん細胞であり得る。一実施形態において、細胞は、N-myc癌原遺伝子タンパク質(MYCN)を発現し、および/または非がん細胞よりも高いレベルでMYCNを発現する。
【0010】
別の態様において、がんもしくは転移性がんを処置することまたはがん細胞の成長もしくは転移を阻害することを必要とする対象においてがんもしくは転移性がんを処置し、またはがん細胞の成長もしくは転移を阻害する方法であって、有効量の、本開示の非天然HSV、組成物もしくは医薬組成物を対象に投与することを含む、またはあるいは投与することから本質的になる、またはなおさらに投与することからなる方法も本開示において、提供される。処置されるべき対象は、任意の種、例えば哺乳動物およびヒト、例えばイヌ、ウマ、ウシ、ネコ、サル、ラットまたはマウスであり得る。投与は、第一選択治療、第二選択治療、第三選択治療、第四選択治療または第五選択治療としてであり得る。さらなるがん治療は、開示された方法と同時または逐次であり得る治療と組み合わせることができる。処置されるべきがんは、固形腫瘍または血液がん、例えば癌または肉腫であり得、このようなものの非限定的な例としては、膵臓がん、腎臓がん、小細胞肺がん、脳がん、神経芽細胞腫、神経がん、骨がん、リンパ腫、骨髄腫、結腸がん、子宮がん、乳がん、白血病、肝臓がん、前立腺がん、皮膚がんまたは黒色腫が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

マグネデザイン株式会社
磁気顕微鏡
1か月前
池田食研株式会社
RNAの合成方法
6日前
東洋紡株式会社
細菌からの核酸抽出法
12日前
株式会社ゴーフォトン
PCR方法
1か月前
個人
セルロース性物質の製造方法
2か月前
熊本県
低褐変レタスとその作製方法
20日前
東洋紡株式会社
ウイルスからの核酸抽出法
12日前
SMC株式会社
気体供給装置
2か月前
国立大学法人山梨大学
受精胚の選別方法及び装置
1か月前
テルモ株式会社
液体除去器具
1か月前
朝日酒造 株式会社
発泡性清酒の製造方法
9日前
セージ セラピューティクス, インコーポレイテッド
C7、C12、およびC16置換神経刺激性ステロイドおよびそれらの使用方法
3日前
鹿島建設株式会社
褐藻の冷凍保存方法
1か月前
株式会社テクノーブル
乳酸菌及び皮膚外用剤
1か月前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
1か月前
アサヒビール株式会社
容器詰麦芽発酵飲料
2か月前
大和ハウス工業株式会社
藻類培養システム
5日前
新東工業株式会社
培養システム
1か月前
学校法人君が淵学園
核酸の部位特異的アシル修飾剤
2か月前
新東工業株式会社
培養システム
1か月前
テルモ株式会社
移植用デバイス
1か月前
株式会社SUPER BLOOM
スピリッツ
1か月前
サッポロビール株式会社
茶風味アルコール飲料
2か月前
テルモ株式会社
積層体および移植片の輸送方法
1か月前
株式会社ユーグレナ
観察用遠隔制御装置
1か月前
ヤマサ醤油株式会社
アルギニン非分解性乳酸菌株の取得方法
2か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
2か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
2か月前
日本臓器製薬株式会社
髄核細胞の培養方法
1か月前
学校法人近畿大学
好気性微生物の培養方法および培養器
2か月前
国立大学法人愛媛大学
ASC欠損非ヒト哺乳動物
1か月前
株式会社関電工
藻類培養装置および藻類培養方法
1か月前
サムコ株式会社
ポアデバイス
2か月前
三井化学株式会社
作業用装置
1か月前
住友化学株式会社
細胞用基材
1か月前
株式会社アステック
培養装置及び培養方法
1か月前
続きを見る