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公開番号2024165995
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023091973
出願日2023-05-17
発明の名称イカの内蔵掃除洗浄装置
出願人個人
代理人
主分類A22C 25/14 20060101AFI20241121BHJP(屠殺;肉処理;家禽または魚の処理)
要約【課題】ヒイカの内臓除去は、足をゆっくり引っ張り、内臓ごと引き抜き、胴の内側にある軟骨も引っ張り出し取り除き、次に、ヒイカの足を目の下の位置で切り落とし、くちばしを取り除き、水で洗った後中に残った内臓を手で取り除いていた。
しかし、小さなイカの内臓までは人の指先が入らず、内臓の除去作業がしづらく時間が掛かるとともに完全に除去できないという問題点があった。
【解決手段】本発明は、把持部と、前記把持部に設けられた操作レバーと、前記操作レバーへの操作により洗浄水が噴射口から噴射される噴射装置と、イカの外套膜と前記イカの軟骨との間に挿入されて前記外套膜から前記軟骨を剥離する剥離手段を備えることで、上記課題を解決している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
把持部と、前記把持部に設けられた操作レバーと、前記操作レバーへの操作により洗浄水が噴射口から噴射されてイカの外套膜内部を洗浄する噴射装置と、イカの外套膜と前記イカの軟骨との間に挿入されて前記外套膜から前記軟骨を剥離する剥離手段とが備えられていることを特徴とするイカの内臓掃除洗浄装置。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記剥離手段は、長さが可変に形成されている請求項1に記載のイカの内臓掃除洗浄装置。
【請求項3】
前記剥離手段は、先端がV字状に形成されるとともに、刃部が形成されている請求項1に記載のイカの内臓掃除洗浄装置。
【請求項4】
前記イカの内臓掃除洗浄装置には、イカの貝殻を保持する保持手段が設けられている請求項1に記載のイカの内臓掃除洗浄装置。
【請求項5】
前記イカの貝殻を保持する保持手段は、前記操作レバーの操作によりイカの貝殻を保持する請求項4に記載のイカの内臓掃除洗浄装置。
【請求項6】
前記噴射装置には筒状のノズルが設けられており、前記ノズルの先端に前記噴射口が形成されている請求項1に記載のイカの内臓掃除洗浄装置。
【請求項7】
前記噴射装置には筒状のノズルが設けられており、前記ノズルの先端部周胴には噴射口が形成されている請求項1に記載のイカの内臓掃除洗浄装置。
【請求項8】
前記噴射装置には筒状のノズルが設けられており、前記ノズルの先端及び先端部周胴には噴射口が形成されている請求項1に記載のイカの内臓掃除洗浄装置。
【請求項9】
前記イカの貝殻を保持する保持手段は、前記操作レバーの操作によりイカの貝殻を保持するものであり、前記保持手段の先端部に突出量が可変な突起部を設けた請求項4に記載のイカの内臓掃除洗浄装置。
【請求項10】
前記イカの貝殻を保持する保持手段は、前記操作レバーの操作によりイカの貝殻を保持する第1の保持手段を備えているとともに、第1の保持手段の横ブレを防止するガイドを設けた請求項5に記載のイカの内臓掃除洗浄装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、イカの内蔵掃除洗浄装置に関するものであり、更に詳しくは、ヒイカ(ジンドウイカ)のような小さなイカに適したイカの内蔵掃除洗浄装置に関するものである。
続きを表示(約 4,100 文字)【背景技術】
【0002】
ヒイカ(ジンドウイカ)は、全国各地で大量に水揚げされ、100以上のレシピがあり、美味しく安価なイカであることは知られているが、水揚げ量が多いとともに安価であるため内臓を除去されることなく販売されている。
しかし、内臓を除去しないと鮮度が落ちやすく鮮度が落ちてしまうと廃棄処分されてしまいフードロス面で好ましくないという問題点があった。
また、ヒイカのような小さなイカであっても内臓が無い方が美味しいものであり、食する際にも、内臓を除去するのが望ましく、内臓を除去する下処理をすることで口に残る食感も良くなるとともに臭みも取れることから牛しゃぶ・豚しゃぶと同様に鍋を沸騰させ、一つまみの塩を入れヒイカのような小いかは、三・四秒湯通しして食するイカしゃぶが好まれている。又、そのままの状態で他の食材として和え物等でも使えるので、百数十種類のレシピ料理が知られている。
【0003】
ヒイカの内臓除去は、足をゆっくり引っ張り、内臓ごと引き抜き、胴の内側にある軟骨も引っ張り出し取り除き、次に、ヒイカの足を目の下の位置で切り落とし、くちばしを取り除き、水で洗った後、イカの内部に残った内臓を手で取り除いていた。
しかし、小さなイカの内臓までは人の指先が入らないとともに内臟は軟骨により外套膜に強固にくっついており、内臓の除去作業がやりずらく時間が掛かるとともに完全に除去できないという問題点があった。
また、足をゆっくり引っ張り、内臓ごと引き抜く際、途中で内臓が切れてイカの内部に内臓を残してしまった場合、抜き取り用のヘラと水を使用して内臓を除去しようとしても墨袋Sが残っていると真っ黒になり、大変時間が掛かるという問題点があった。
又、特許文献1に示すイカの胴内製造装置及び製造方法に開示された掻き出し治具部はイカの胴部内腔に挿入可能であって傘骨状に結合された複数の掻き出し棒からなるものであるが、大きなイカ用に発明されたものであるとともに、イカの内臓を完全に除去するようには考えられておらず、綺麗に内臓を除去できないという問題点があり小さなイカにおいては更に綺麗に内臓を除去できないという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-93023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、イカの内臓を綺麗に除去することができるイカの内蔵掃除洗浄装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のイカの内蔵掃除洗浄装置は、把持部と、前記把持部に設けられた操作レバーと、前記操作レバーへの操作により洗浄水が噴射口から噴射されてイカの外套膜内部を洗浄する噴射装置と、イカの外套膜と前記イカの軟骨との間に挿入されて前記外套膜から前記軟骨を剥離する剥離手段とが備えられていることを特徴とする。
又、本発明のイカの内蔵掃除洗浄装置は、前記剥離手段は、長さが可変に形成されているのが望ましい。
又、本発明のイカの内蔵掃除洗浄装置は、前記剥離手段は、先端がV字状に形成されるとともに、刃部が形成されているのが望ましい。
又、本発明のイカの内蔵掃除洗浄装置は、前記イカの内臓掃除洗浄装置には、イカの貝殻を保持する保持手段が設けられているのが望ましい。
又、本発明のイカの内蔵掃除洗浄装置は、前記イカの貝殻を保持する保持手段は、前記操作レバーの操作によりイカの貝殻を保持するのが望ましい。
又、本発明のイカの内蔵掃除洗浄装置は、前記噴射装置には筒状のノズルが設けられており、前記ノズルの先端に前記噴射口が形成されているのが望ましい。
又、本発明のイカの内蔵掃除洗浄装置は、前記噴射装置には筒状のノズルが設けられており、前記ノズルの先端部周胴には噴射口が形成されているのが望ましい。
又、本発明のイカの内蔵掃除洗浄装置は、前記噴射装置には筒状のノズルが設けられており、前記ノズルの先端及び先端部周胴には噴射口が形成されているのが望ましい。
又、本発明のイカの内蔵掃除洗浄装置は、前記イカの貝殻を保持する保持手段は、前記操作レバーの操作によりイカの貝殻を保持するものであり、前記保持手段の先端部に突出量が可変な突起部を設けているのが望ましい。
又、本発明のイカの内蔵掃除洗浄装置は、前記イカの貝殻を保持する保持手段は、前記操作レバーの操作によりイカの貝殻を保持する第1の保持手段を備えているとともに、第1の保持手段の横ブレを防止するガイドを設けているのが望ましい。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るイカの内蔵洗浄装置は、把持部と、前記把持部に設けられた操作レバーと、前記操作レバーへの操作により洗浄水が噴射口から噴射されてイカの外套膜内部を洗浄する噴射装置と、イカの外套膜と前記イカの軟骨との間に挿入されて前記外套膜から前記軟骨を剥離する剥離手段とが備えられていることを特徴とするものであるから、剥離具により外套膜から軟骨を剥離することができ、内臓を容易に除去することが出来るとともに、外套膜の内部を綺麗に洗浄することが出来るという効果がある。更に、短時間でイカの内蔵を綺麗に除去できるので洗浄水の使用量の減少が期待できるという効果がある。
又、請求項2のように、イカの内蔵掃除洗浄装置は、前記剥離手段は、長さが可変に形成されているものは、剥離手段の長さを外套膜から軟骨を剥離するのに最も適した長さにして使用することが可能となり、作業の効率が上がるという効果がある。
又、請求項3のように、前記剥離手段は、先端がV字状に形成されるとともに、刃部が形成されているものは、外套膜と前記イカの軟骨との間に挿入されるとともに、外套膜と前記イカの軟骨との接合部を確実に保持及び切断することができるという効果がある。
又、請求項4のように、前記イカの内臓掃除洗浄装置には、イカの貝殻を保持する保持手段が設けられているものは、イカの貝殻を保持手段で保持した状態で外套膜を引っ張るだけで貝殻を除去することが出来、貝殻の除去が簡単にできるという効果がある。
又、請求項5のように、前記イカの貝殻を保持する保持手段は、前記操作レバーの操作によりイカの貝殻を保持するものは操作レバーと保持手段とを兼用しているので、一連の操作である操作レバーの操作によりイカの貝殻を保持することができ、貝殻の除去が効率よくできるとともに構造が簡単になるという効果がある。
又、請求項6のように、前記噴射装置には筒状のノズルが設けられており、前記ノズルの先端に前記噴射口が形成されているものは、筒状のノズルの長さをイカの内蔵掃除洗浄装置を使用するイカの大きさに対応して最適な長さのものを使用することが可能であるとともに、イカの内部まで先導具を導入することが可能であり、効率よくイカの内蔵を掃除洗浄できるという効果がある。
又、請求項7のように、前記噴射装置には筒状のノズルが設けられており、前記ノズルの先端部周胴には噴射口が形成されているものは、ノズルの最先端部に噴射口を開けることが可能となり、イカの内蔵を綺麗に掃除洗浄できるという効果がある。
又、請求項8のように、前記噴射装置には筒状のノズルが設けられており、前記ノズルの先端及び先端部周胴には噴射口が形成されているものは、噴射口及び先端部周胴の噴射口により、イカの内面及び内臓を効率よく洗浄除去できるという効果がある。
又、請求項9のように、前記イカの貝殻を保持する保持手段は、前記操作レバーの操作によりイカの貝殻を保持するものであり、前記保持手段の先端部に突出量が可変な突起部を設けたものは、イカの貝殻を適切な荷重で保持することができるという効果がある。
又、請求項10のように、前記イカの貝殻を保持する保持手段は、前記操作レバーの操作によりイカの貝殻を保持する第1の保持手段を備えているとともに、第1の保持手段の横ブレを防止するガイドを設けたものは、第1の保持手段で確実にイカの貝殻を安定して保持することができるので、効率よくイカの内蔵を綺麗に掃除洗浄できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明のイカの内蔵掃除洗浄装置の実施例における正面図。
図2は、同上のイカの内蔵掃除洗浄装置の実施例における平面図。
図3は、同上のイカの内蔵掃除洗浄装置の分解斜視図。
図4は、同上のイカの内蔵掃除洗浄装置における使用方法を説明する正面図(1)
図5は、同上のイカの内蔵掃除洗浄装置における使用方法を説明する正面図(2)
図6は、同上のイカの内蔵掃除洗浄装置における使用方法を説明する正面図(3)
図7は、本発明のイカの内蔵掃除洗浄装置の第2の実施例における正面図。
図8は、本発明のイカの内蔵掃除洗浄装置の第3の実施例における正面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための第1の実施例の形態について図1乃至図3を参照して説明する。
【実施例】
【0010】
イカの内蔵洗浄装置1は、把持部2と、把持部2に設けられた操作レバー3と、操作レバー3への操作により洗浄水が噴射口4から噴射される噴射装置5と、イカの外套膜Gとイカの軟骨Nとの間に挿入されて外套膜Gから軟骨Nを剥離する剥離手段6が備えられている。
(【0011】以降は省略されています)

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