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公開番号
2025113228
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2025008872
出願日
2025-01-22
発明の名称
オレフィン重合触媒およびオレフィン重合体の製造方法
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
C08F
4/02 20060101AFI20250725BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】遷移金属化合物と従来の変性粘土鉱物とを含む触媒成分を用いた態様よりも高い重合活性で、好ましくはユニークな物性を示すオレフィン重合体を製造可能とするオレフィン重合触媒を提供すること。
【解決手段】遷移金属化合物(a)と、特定のヘテロ環式化合物またはヘテロ環式スピロ化合物(b-1)および粘土化合物(b-2)を含む粘土組成物(b)とを含むオレフィン重合触媒。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
遷移金属化合物(a)と、
下記式b1および下記式b2から選択される構造式で特定される化合物(b-1)および粘土化合物(b-2)を含む粘土組成物(b)と
を含むオレフィン重合触媒。
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〔上記式b1および式b2において、Cは炭素原子を示し、
複数存在するYは、それぞれ独立に周期表の第15族および第16族から選ばれる元素の原子を含む2価または3価の置換基であり、
複数存在するRは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、または炭化水素基、酸素含有基および窒素含有基から選ばれる置換基である。
RとYとは、結合して環構造を形成できる。
複数のR同士は、互いに結合して環状構造または多重構造を形成できる。
a1~a27は、それぞれ独立に0~6の整数であり、下記(β1)または(β2)のいずれかを満たす。
(β1)a1+a3+a4+a6≧1、且つa2+a5+a7+a8≧2
(β2)a11+a13+a14+a16≧1、a12+a15+a17≧1、a21+a23+a24+a26≧1、およびa22+a25+a27≧1の全て〕
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記化合物(b-1)が下記式b3で特定される、請求項1に記載のオレフィン重合触媒。
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57
144
〔Nは窒素原子であり、Cは炭素原子であり、
YおよびY
1
は、それぞれ独立に周期表の第15族および第16族から選ばれる元素の原子を含む2価または3価の置換基であり、
複数存在するRは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基、酸素含有基および窒素含有基から選ばれる置換基である。
RとYとは、互いに結合して環構造を形成できる。
複数のR同士は、互いに結合して環状構造または多重構造を形成できる。
a1~a6はそれぞれ独立に0~6の整数であり、a1+a3≧1、且つa4+a6≧1を満たす。〕
【請求項3】
前記YおよびY
1
の1つ以上が、周期表の第15族元素の原子を含む請求項1または2
に記載のオレフィン重合触媒。
【請求項4】
前記第15族元素が窒素である請求項1または2に記載のオレフィン重合触媒。
【請求項5】
前記Yとして、前記第15族元素を含む置換基と、酸素原子の2種を含む請求項1に記載のオレフィン重合触媒。
【請求項6】
前記YおよびY
1
の1個以上が酸素原子である請求項2に記載のオレフィン重合触媒。
【請求項7】
前記Rの1個以上が、水素原子および炭化水素基から選ばれる請求項1に記載のオレフィン重合触媒。
【請求項8】
遷移金属化合物(a)と、
下記式b1および下記式b2から選択される構造式で特定される化合物(b-1)および粘土化合物(b-2)を含む粘土組成物(b)とを含むオレフィン重合触媒の存在下にオレフィンを重合するオレフィン重合体の製造方法。
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59
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145
〔上記式b1および式b2において、
複数存在するYは、それぞれ独立に周期表の第15族および16族から選ばれる元素の原子を含む2価の置換基であり、
複数存在するRは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、または炭素数1~20の炭化水素基、酸素含有基および窒素含有基から選ばれる置換基である。
RとYとは、結合して環構造を形成できる。
複数のR同士は、互いに結合して環状構造または多重構造を形成できる。
a1~a27は、それぞれ独立に0~6の整数であり、下記(β1)または(β2)のいずれかを満たす。
(β1)a1+a3+a4+a6≧1、且つa2+a5+a7+a8≧2
(β2)a11+a13+a14+a16≧1、a12+a15+a17≧1、a21+a23+a24+a26≧1、およびa22+a25+a27≧1の全て〕
【請求項9】
前記化合物(b-1)が下記式b3で特定される、請求項8に記載のオレフィン重合体の製造方法。
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144
〔Nは窒素原子であり、Cは炭素原子であり、
YおよびY
1
は、それぞれ独立に周期表の第15族および第16族から選ばれる元素の原子を含む2価または3価の置換基であり、
複数存在するRは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基、酸素含有基および窒素含有基から選ばれる置換基である。
RとYとは、互いに結合して環構造を形成できる。
複数のR同士は、互いに結合して環状構造または多重構造を形成できる。
a1~a6はそれぞれ独立に0~6の整数であり、a1+a3≧1、且つa4+a6≧1を満たす。〕
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、オレフィン重合触媒およびオレフィン重合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
遷移金属化合物と有機金属化合物とを組み合わせた所謂「チーグラー触媒」の1953年の発表以降、オレフィン重合触媒は現在まで目覚ましく発展し、また開発は現在も継続されている。その中で、遷移金属化合物としてメタロセン化合物を用いる所謂メタロセン触媒(例えば特許文献1等)は、重合活性が高く、得られるオレフィン重合体の分子量分布、および得られるオレフィン共重合体の組成分布が狭い傾向があると言う特徴を有する。この特徴を生かした開発が盛んに行われており、数々の遷移金属化合物を含むオレフィン重合触媒が報告されている。本出願人らも遷移金属化合物を含む触媒を多数開示している。(例えば、特許文献2~5等)
一方で、一般的に助触媒成分と呼ばれることが多い、上記の有機金属化合物としては、有機アルミニウム化合物、有機アルミニウムオキシ化合物、特定のホウ素含有化合物等が知られているが、その報告例は遷移金属化合物の報告例に比して少ないと言う傾向がある。
【0003】
前記有機金属化合物は、粘土鉱物や特定のアミン化合物(塩)などと組み合わせて変性させて用いる場合があり、この変性に関する複数の報告が存在する。(例えば、特許文献6~13)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公平4-12283号公報
特開平11-80227号公報
特許第4554133号公報
特開2004-2744号公報
特開2004-182715号公報
特開平8-127613号公報
特開平7-224106号公報
特開平7-309907号公報
特開2005-89566号公報
特開平11-335408号公報
特開平10-231313号公報
特開2004-91634号公報
特開2016-175960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
メタロセン化合物等の遷移金属化合物錯体を含む触媒に使用される有機金属化合物触媒成分として好適とされる有機アルミニウムオキシ化合物、その中の代表例であるメチルアルミノキサンは、一般的に高価であり、低コストの有機金属化合物触媒成分が求められている。前記の粘土鉱物を含む有機金属化合物は、有力な化合物であるが、本発明者の検討によれば、従来の前記粘土鉱物を含む有機金属化合物を用いたオレフィン重合触媒の重合活性は、事業化等を考慮した場合、さらなる改善を図ることが好ましいと考えられた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従って、本発明は上記の技術的背景を鑑みて為されたものである。
具体的には、遷移金属化合物と従来の変性粘土鉱物とを含む触媒成分を用いた態様より高い重合活性で、好ましくはユニークな物性を示すオレフィン重合体を製造可能とするオレフィン重合触媒、およびオレフィンの重合方法を提供することを課題としてなされたものである。即ち本発明は以下の様な構成を有することを特徴とする。
【0007】
[1]
遷移金属化合物(a)と、
下記式b1および下記式b2から選択される構造式で特定される化合物(b-1)および粘土化合物(b-2)を含む粘土組成物(b)と
を含むオレフィン重合触媒。
【0008】
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58
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【0009】
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101
145
【0010】
〔上記式b1および式b2において、Cは炭素原子を示し、
複数存在するYは、それぞれ独立に周期表の第15族および第16族から選ばれる元素の原子を含む2価または3価の置換基であり、
複数存在するRは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、または炭化水素基、酸素含有基および窒素含有基から選ばれる置換基である。
RとYとは、結合して環構造を形成できる。
複数のR同士は、互いに結合して環状構造または多重構造を形成できる。
a1~a27は、それぞれ独立に0~6の整数であり、下記(β1)または(β2)のいずれかを満たす。
(β1)a1+a3+a4+a6≧1、且つa2+a5+a7+a8≧2
(β2)a11+a13+a14+a16≧1、a12+a15+a17≧1、a21+a23+a24+a26≧1、およびa22+a25+a27≧1の全て〕
(【0011】以降は省略されています)
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