特許ウォッチ

公開番号2025145002
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024044964
出願日2024-03-21
発明の名称シートフレーム、シート、及び移動体
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類B60N 2/68 20060101AFI20250926BHJP(車両一般)
要約【課題】樹脂製のフレーム部材と金属製の第一部材とを連結するための新規な連結機構を備えたシートフレームを提供する。
【解決手段】シートフレーム3は、樹脂製のフレーム部材6と、金属製の第一部材7と、第一部材7をフレーム部材6に固定する固定機構8と、を備え、固定機構8は、フレーム部材6に埋め込まれたナット811と、第一部材7に挿通された状態でナット811と螺合するボルト812と、を有し、第一部材7は、ボルト812の頭部812bと当接することにより、ボルト812の緩み方向の回転にともなう移動を規制する規制部材714A,714Bを有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
樹脂製のフレーム部材と、
金属製の第一部材と、
前記第一部材を前記フレーム部材に固定する固定機構と、を備え、
前記固定機構は、
前記フレーム部材に埋め込まれたナットと、
前記第一部材に挿通された状態で前記ナットと螺合するボルトと、を有し、
前記第一部材は、前記ボルトの頭部と当接することにより、前記ボルトの緩み方向の回転にともなう移動を規制する規制部材を有する、
シートフレーム。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記規制部材により前記ボルトの移動が規制された状態で、前記ボルトが前記ゆるみ方向に回転すると、前記ナットが移動して前記フレーム部材から離脱する、
請求項１に記載のシートフレーム。
【請求項３】
前記ナットは、前記フレーム部材に、回転を規制された状態で埋め込まれている、
請求項１に記載のシートフレーム。
【請求項４】
前記ナットの軸方向における両端面のうち、前記第一部材から遠い側の端面は、前記フレーム部材を構成する樹脂により覆われていない、
請求項１に記載のシートフレーム。
【請求項５】
前記ボルトは、
前記第一部材に挿通される軸部と、
前記軸部の一端部に設けられた座部と、
前記座部の一端部に設けられた頭部と、を有し、
前記規制部材は、軸方向から見た平面視で前記座部と重なる規制部を有し、
前記規制部は、前記軸方向における前記座部との当接に基づいて、前記ボルトの前記移動を規制する、
請求項１に記載のシートフレーム。
【請求項６】
前記第一部材は、前記軸部が挿通される長孔を有し、
前記規制部は、
前記長孔の第一位置に前記軸部が配置された状態において、前記軸方向から見た平面視で前記座部と重なり、
前記長孔の第二位置に前記軸部が配置された状態において、前記軸方向から見た平面視で前記座部と重ならない、
請求項５に記載のシートフレーム。
【請求項７】
前記頭部の外周面と前記規制部との間に、前記ボルトを回転させる際に前記頭部と係合する工具が侵入可能な隙間が設けられている、
請求項５に記載のシートフレーム。
【請求項８】
前記ナットは、前記フレーム部材を構成する材料とは別種の材料で構成されている、
請求項１に記載のシートフレーム。
【請求項９】
前記フレーム部材は、
左側フレーム部と、
右側フレーム部と、を有し
前記第一部材は、
前記左側フレーム部の左側面に配置された左側補強部材と、
前記右側フレーム部の右側面に配置された右側補強部材と、を有し、
前記固定機構は、
前記左側補強部材を前記左側フレーム部に固定する左側固定機構と、
前記右側補強部材を前記右側フレーム部に固定する右側固定機構と、を有する、
請求項１に記載のシートフレーム。
【請求項１０】
前記左側補強部材は、前記左側フレーム部の左右方向への移動を規制する左側規制部を有し、
前記右側補強部材は、前記右側フレーム部の左右方向への移動を規制する右側規制部を有する、
請求項９に記載のシートフレーム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、シートフレーム、シート、及び移動体に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
自動車等のシートは、シートフレームと、シートクッション及びシートバック等のクッション材と、を有する。特許文献１には、樹脂製（具体的には、繊維強化合成樹脂製）のフレーム部材と、当該フレーム部材に固定された金属製の第一部材（具体的には、ブラケット）と、を有するシートフレームが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
実開昭５５－８９３５７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述のようなシートフレームの技術分野において、樹脂製のフレーム部材と金属製の第一部材とを連結するための新規な連結機構を備えたシートフレームが望まれている。
【０００５】
本発明の目的は、樹脂製のフレーム部材と金属製の第一部材とを固定するための新規な固定機構を備えたシートフレーム、シート、及び移動体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明に係るシートフレームの一態様は、
樹脂製のフレーム部材と、
金属製の第一部材と、
第一部材をフレーム部材に固定する固定機構と、を備え、
固定機構は、
フレーム部材に埋め込まれたナットと、
第一部材に挿通された状態でナットと螺合するボルトと、を有し、
第一部材は、ボルトの頭部と当接することにより、ボルトの緩み方向の回転にともなう移動を規制する規制部材を有する。
【０００７】
本発明に係るシートの一態様は、上述のシートフレームを備える。
【０００８】
本発明に係る移動体の一態様は、上述のシートを備える。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、樹脂製のフレーム部材と金属製の第一部材とを固定するための新規な固定機構を備えたシートフレーム、シート、及び移動体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
図１は、本発明の実施形態に係る移動体の側面図である。
図２は、本発明の実施形態に係るシートフレームの斜視図である。
図３は、図２の矢印Ａ
１
が示す方向から見たシートフレームの部分的な側面図である。
図４は、図３のＸ１－Ｘ１断面図である。
図５は、図３のＸ２－Ｘ２断面図である。
図６は、ナット分離作業の工程を説明するための断面図である。
図７は、ナット分離作業の工程を説明するための断面図である。
図８は、ナット分離作業が終了した状態を示す断面図である。
図９は、ボルト分離作業の工程を説明するための断面図である。
図１０は、ボルト分離作業が終了した状態を示す断面図である。
図１１は、ボルト組付作業の工程を説明するための断面図である。
図１２は、ボルト組付作業の工程を説明するための断面図である。
図１３は、ボルト組付作業の工程を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許