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公開番号
2025153877
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024056569
出願日
2024-03-29
発明の名称
自動車内装材用積層体
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
B32B
27/32 20060101AFI20251002BHJP(積層体)
要約
【課題】リサイクル性に優れ、リサイクルにおけるCO
2
排出量の増加が抑制され、かつ、軽量であり、加工が容易でデザイン性に優れてた自動車内装材用積層体を提供するものである。
【解決手段】ポリオレフィンを含む表皮材とポリオレフィンを含む基材を含み、DSCで測定した融点の最大値が200℃以下である自動車内装材用積層体であり、基材は不織布からなることが好ましく、表皮材は、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(A)10~90質量部、結晶性オレフィン系重合体(B)10~90質量部、および軟化剤(D)1~60質量部を含む(但し、上記の(A)、(B)および軟化剤(D)の合計を100質量部とする)からなることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリオレフィンを含む表皮材とポリオレフィンを含む基材を含み、DSCで測定した融点の最大値が200℃以下である、自動車内装材用積層体。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記の基材が不織布からなる、請求項1に記載の自動車内装材用積層体。
【請求項3】
前記の表皮材が、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(A)10~90質量部、結晶性オレフィン系重合体(B)10~90質量部、および軟化剤(D)1~60質量部を含む(但し、上記の(A)、(B)および軟化剤(D)の合計を100質量部とする)、請求項1に記載の自動車内装材用積層体。
【請求項4】
前記の基材の厚みが0.6mm以上である、請求項1に記載の自動車内装材用積層体。
【請求項5】
自動車内装材用積層体の厚みが1.1mm以上である、請求項1に記載の自動車内装材用積層体。
【請求項6】
前記の表皮材および前記の基材がポリプロピレンを含む請求項1に記載の自動車内装材用積層体。
【請求項7】
前記の基材がポリプロピレンである、請求項1に記載の自動車内装材用積層体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リサイクル性に優れた自動車内装材用積層体に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
インストルメントパネル、天井、ドアパーツ、シート等の自動車用内装材は、熱可塑性樹脂製であることから、軽量であり、加工が容易でデザイン性に優れていることから、広く利用されている。
自動車用の内装材には、ポリエステルやポリウレタンなどの混紡であるトリコット編地からなる繊維質基材表面にポリウレタン樹脂層を積層してなる合成皮革(特許文献1)、ポリプロピレン等のポリオレフィン類からなる基材層上に、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂などの合成樹脂を積層した合成皮革(特許文献2)などが知られている。しかし、これをリサイクルする要望が高まっている。しかし、熱可塑性樹脂によっては、その溶融温度が高くなってしまうため、熱分解等により樹脂性能の維持が難しくなる場合もある。また、比較的高温での処理が必要になると、CO
2
排出量が増加してしまうという望ましくない状況となる課題があった。さらに表皮層と基材層が異なる種類の素材から構成される場合、リサイクルして原材料として再利用するためには、表皮層と基材層を分離しなければならない課題も存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-111989号公報
WO2012/077180
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、リサイクル性に優れ、リサイクルにおけるCO
2
排出量の増加が抑制され、かつ、軽量であり、加工が容易でデザイン性に優れてた自動車内装材用積層体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の項[1]~[7]のいずれかの態様を含むものである。
[1]
ポリオレフィンを含む表皮材とポリオレフィンを含む基材を含み、DSCで測定した融点の最大値が200℃以下である、自動車内装材用積層体。
[2]
前記の基材が不織布からなる、上記の[1]に記載の自動車内装材用積層体。
[3]
前記の表皮材が、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(A)10~90質量部、結晶性オレフィン系重合体(B)10~90質量部、および軟化剤(D)1~60質量部を含む(但し、上記の(A)、(B)および軟化剤(D)の合計を100質量部とする)、上記の[1]または[2]に記載の自動車内装材用積層体。
[4]
前記の基材の厚みが0.6mm以上である、上記の[1]~[3]のいずれかに記載の自動車内装材用積層体。
[5]
自動車内装材用積層体の厚みが1.1mm以上である、上記の[1]~[4]のいずれかに記載の自動車内装材用積層体。
[6]
前記の表皮材および前記の基材がポリプロピレンを含む、上記の[1]~[5]のいずれかに記載の自動車内装材用積層体。
[7]
前記の基材がポリプロピレンである、上記の[1]~[6]のいずれかに記載の自動車内装材用積層体。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、リサイクル性に優れ、リサイクルにおけるCO
2
排出量の増加が抑制され、かつ、軽量であり、加工が容易でデザイン性に優れてた自動車内装材用積層体が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明のポリオレフィンを含む表皮材とポリオレフィンを含む基材を含み、DSCで測定した融点の最大値が200℃以下である自動車内装材用積層体について説明する。
【0008】
<表皮材>
表皮材は、ポリオレフィンを含むものである。本発明においてポリオレフィンとは、オレフィン系樹脂が好適であり、通常、1種又は2種以上のモノオレフィンを高圧法又は低圧法により重合して得られる高分子量固体生成物からなる。このような樹脂としては、例えばアイソタクチックおよびシンジオタクチックのモノオレフィン重合体樹脂が挙げられる。これらの代表的な樹脂は商業的に入手できる。
【0009】
前記のオレフィン系の適当な原料オレフィンとしては、好ましくは炭素数2~20のα-オレフィン、具体的には、エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、2-メチル-1-プロペン、3-メチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、5-メチル-1-ヘキセン等が挙げられる。これらのオレフィンは、単独で、又は2種以上混合して用いられる。重合様式は、樹脂状物が得られれば、ランダム型でもブロック型でもよい。これらのオレフィン系樹脂は、単独でも、また2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0010】
オレフィン系樹脂としては、エチレン、プロピレン等のオレフィンを主成分とするポリエチレン、プロピレン系重合体、具体的には、ポリプロピレン等のプロピレン単独重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エチレン・ブテンランダム共重合体、エチレン-α-オレフィン共重合体を含むオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)が挙げられる。これらの中でも、成形性、耐熱性、耐寒性、軽量性などの観点から、ポリプロピレンなどのプロピレン系樹脂、TPOが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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