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公開番号
2025144358
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-02
出願番号
2024044099
出願日
2024-03-19
発明の名称
延伸フィルムおよび延伸フィルムの製造方法
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
C08L
23/06 20060101AFI20250925BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】超高分子量ポリエチレンと、超高分子量ポリエチレンより極限粘度[η]の低いポリエチレンとを含みながらも、耐摩耗性に優れた延伸フィルムを提供する。
【解決手段】要件(a-1)を満たす超高分子量ポリエチレン(A)5~40質量部と、要件(b-1)および(b-2)を満たす低分子量ないし高分子量ポリエチレン(B)95~60質量部((A)と(B)の合計量を100質量部とする)とを含み、135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が1.5~15dl/gの範囲であり、かつ、少なくとも一部が均一相を形成している、延伸フィルム:(a-1)135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が8~50dl/g;(b-1)135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が0.1~5dl/g;(b-2)密度が950~985kg/m
3
。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記要件(a-1)を満たす超高分子量ポリエチレン(A)5~40質量部と、下記要件(b-1)および(b-2)を満たす低分子量ないし高分子量ポリエチレン(B)95~60質量部(ポリエチレン(A)およびポリエチレン(B)の合計量を100質量部とする)とを含み、
135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が1.5~15dl/gの範囲であり、かつ、少なくとも一部が均一相を形成している、延伸フィルム:
(a-1)135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が8~50dl/gである;
(b-1)135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が0.1~5dl/gである;
(b-2)密度が950~985kg/m
3
である。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記均一相が、延伸フィルムの断面をレーザー顕微鏡で倍率1000倍にて観察した際に、3μm以上のドメインが観測されない相である、請求項1に記載の延伸フィルム。
【請求項3】
厚さが1~200μmである、請求項1に記載の延伸フィルム。
【請求項4】
135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が0.1~5dl/gであり、密度が950~985kg/m
3
である、低分子量ないし高分子量ポリエチレン(B)を生成させる第1工程、および
第1工程の後、135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が8~50dl/gの範囲である超高分子量ポリエチレン(A)を生成させる第2工程、
の少なくとも2段階の工程を含む多段重合法により、
135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が1.5~15dl/gの範囲であり、少なくとも一部が均一相を形成している、ポリエチレン樹脂組成物(X)を生成する生成工程、ならびに
前記ポリエチレン樹脂組成物(X)を延伸成形する延伸成形工程、
を含む、延伸フィルムの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、超高分子量ポリエチレンを含む延伸フィルムおよび該延伸フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
超高分子量ポリエチレンは、一般的なポリエチレンのような汎用樹脂に比べて、分子間凝集力が弱く、分子構造が対称的であり、結晶化度が高いので摺動性に優れ、かつ、耐衝撃性、耐摩耗性、引張強度などにも優れているため、摺動材などとして好適に用いることができる。しかしながら、超高分子量ポリエチレンは、分子量が高いため成形体を製造しにくく、汎用のポリエチレンの成形に採用されている方法をそのまま利用することは困難であることが多い。
【0003】
そこで、超高分子量ポリエチレンの優れた特性を損なうことなく、超高分子量ポリエチレンの成形性を改良する方法として、超高分子量ポリエチレンと極限粘度[η]の低いポリエチレンとをブレンドするなど、種々の方法が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、極限粘度[η]が10~40dl/gの超高分子量ポリオレフィン15~40重量%と、極限粘度[η]が0.1~5dl/gの低分子量ないし高分子量ポリオレフィン85~60重量%とからなる射出成形用ポリオレフィン組成物が開示されている。この組成物は、超高分子量ポリオレフィンを含有しているにもかかわらず、射出成形できるという利点を有しており、さらに射出成形で得られる成形品は超高分子量ポリオレフィンの優れた摺動性および耐摩耗性を有する点において優れている。
【0005】
特許文献2には、極限粘度[η]が10~40dl/gの超高分子量ポリエチレン35重量%を超えて90重量%以下と、極限粘度[η]が0.1~5dl/gの低分子量ないし高分子量ポリエチレン10重量%以上65重量%未満とを含むポリエチレン樹脂組成物に、特定のポリオレフィン系樹脂組成物をブレンドした組成物が開示されている。この組成物からは、耐摩耗性、外観および成形性のバランスに優れた成形体が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭63-12606号公報
国際公開第2003/022920号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1、2で提案されているように、超高分子量ポリエチレンと極限粘度[η]の低いポリエチレンとをブレンドして得られた樹脂を使用した場合、延伸成形して得られるフィルムでは、用途によっては、耐摩擦性が不十分な場合があった。しかし、超高分子量ポリエチレンを溶融延伸しようとしても、超高分子量ポリエチレンでは分子鎖1本あたりの分子鎖の絡み合いが多いため延伸中に破断しやすい、という問題がある。
【0008】
本発明は、超高分子量ポリエチレンと、超高分子量ポリエチレンより極限粘度[η]の低いポリエチレンとを含みながらも、耐摩耗性に優れた延伸フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者が研究を進めた結果、下記構成例によれば、前記課題を解決できることを見出した。本発明の構成例は、以下の通りである。
なお、本明細書では、数値範囲を示す「A~B」は、A以上B以下を示す。
【0010】
[1] 下記要件(a-1)を満たす超高分子量ポリエチレン(A)5~40質量部と、下記要件(b-1)および(b-2)を満たす低分子量ないし高分子量ポリエチレン(B)95~60質量部(ポリエチレン(A)およびポリエチレン(B)の合計量を100質量部とする)とを含み、
135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が1.5~15dl/gの範囲であり、かつ、少なくとも一部が均一相を形成している、延伸フィルム:
(a-1)135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が8~50dl/gである;
(b-1)135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が0.1~5dl/gである;
(b-2)密度が950~985kg/m
3
である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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