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公開番号
2025145821
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024046263
出願日
2024-03-22
発明の名称
多孔質膜及び多孔質膜の製造方法
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
B01D
71/52 20060101AFI20250926BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】たんぱく質の吸着が抑制された多孔質膜が提供される。
【解決手段】本開示の多孔質膜は、少なくとも2種類のポリエーテルケトン系重合体を含む。前記ポリエーテルケトン系重合体は、スルホン酸基又はその塩を含有する。本開示の多孔質膜は、少なくとも1つの貫通孔を有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも2種類のポリエーテルケトン系重合体を含み、
前記ポリエーテルケトン系重合体が、スルホン酸基又はその塩を含有し、
少なくとも1つの貫通孔を有する、多孔質膜。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
平均流量孔径が、0.1μm~10.0μmである、請求項1に記載の多孔質膜。
【請求項3】
前記平均流量孔径が、0.5μm~1.7μmである、請求項2に記載の多孔質膜。
【請求項4】
ドライ膜厚が、50μm~300μmであり、
前記平均流量孔径が、0.4μm~1.3μmである、請求項2に記載の多孔質膜。
【請求項5】
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定により得られるGPCチャートにおいて、少なくとも2つのピークトップを有し、
前記ピークトップの分子量の対数(logM)が、3以上である、請求項1に記載の多孔質膜。
【請求項6】
スルホン酸当量が、100g/mol~5000g/molである、請求項1に記載の多孔質膜。
【請求項7】
前記ポリエーテルケトン系重合体が、下記式(a1)で表される構造単位又は下記式(a2)で表される構造単位を有する、請求項1に記載の多孔質膜。
JPEG
2025145821000010.jpg
79
164
[式(a1)および式(a2)において、
R
1
~R
10
は、それぞれ独立して、H、Cl、F、CF
3
又はC
m
H
2m+1
(mは1~10の整数を示す。)である。R
1
~R
10
は、それぞれ芳香環に2つ以上存在してもよい。1つの芳香環にC
m
H
2m+1
が2つ以上存在する場合には、それぞれのC
m
H
2m+1
は互いに同一であっても異なっていてもよい。A
1
~A
6
は、それぞれ独立して、直接結合、-CH
2
-、-C(CH
3
)
2
-、-C(CF
3
)
2
-、-O-または-CO-である。A
1
~A
3
の少なくとも1つは、-CO-である。X
1
~X
5
は、それぞれ独立して、H、Cl、F、CF
3
、スルホン酸基又はスルホン酸基の塩であり、X
1
~X
5
の少なくとも1つはスルホン酸基又はスルホン酸基の塩である。X
1
~X
5
は、それぞれ芳香環に2つ以上存在してもよく、1つの芳香環にスルホン酸基が2つ以上存在する場合には、各スルホン酸基は互いに同一であっても異なっていてもよい。i,j,kおよびlは、それぞれ独立して、0または1を示す。]
【請求項8】
前記ポリエーテルケトン系重合体が、重合体(A1)と、重合体(A2)とを含み、
前記重合体(A1)のスルホン酸当量が、前記重合体(A2)のスルホン酸当量よりも高い、請求項7に記載の多孔質膜。
【請求項9】
微生物の捕捉に用いられる、請求項1に記載の多孔質膜。
【請求項10】
請求項8に記載の多孔質膜を製造する方法であって、
前記重合体(A1)、前記重合体(A2)、及び有機溶剤を含む溶液を準備することと、
前記溶液を用いて塗工膜を作製し、水若しくは前記重合体(A1)及び前記重合体(A2)に対して貧溶媒に前記塗工膜を浸漬する(非溶剤誘起分離(Non-solvent induced phase separation)法)、又は、水蒸気雰囲気若しくは前記貧溶媒の気体雰囲気に前記塗工膜を曝露することにより、前記多孔質膜を形成することと、を含む、多孔質膜の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、多孔質膜及び多孔質膜の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、多孔質膜は、濾過膜として用いられている。特許文献1は、多孔質膜を開示している。当該多孔質膜は、ポリスルホン及びポリエーテルスルホンからなる群より選択されるポリマーからなる骨格を有し、更にポリビニルピロリドンを含む。
【0003】
一方、スルホン酸基を含有する芳香族ポリエーテルケトン(例えば、5,5'-カルボニルビス(2-フルオロベンゼンスルホン酸ナトリウム))は、貫通孔を有しないイオン交換膜(非多孔質膜)の原料として用いられている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-31626号公報
特開2021-123648号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の多孔質膜は、たんぱく質の吸着の抑制が十分ではないおそれがある。
【0006】
本開示の実施形態は、上記に鑑みてなされたものであり、たんぱく質の吸着が抑制される多孔質膜、及び多孔質膜の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段には、以下の実施態様が含まれる。
<1> 少なくとも2種類のポリエーテルケトン系重合体を含み、
前記ポリエーテルケトン系重合体が、スルホン酸基又はその塩を含有し、
少なくとも1つの貫通孔を有する、多孔質膜。
<2> 平均流量孔径が、0.1μm~10.0μmである、前記<1>に記載の多孔質膜。
<3> 前記平均流量孔径が、0.5μm~1.7μmである、前記<2>に記載の多孔質膜。
<4> ドライ膜厚が、50μm~300μmであり、
前記平均流量孔径が、0.4μm~1.3μmである、前記<2>に記載の多孔質膜。
<5> ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定により得られるGPCチャートにおいて、少なくとも2つのピークトップを有し、
前記ピークトップの分子量の対数(logM)が、3以上である、前記<1>~<4>のいずれか1つに記載の多孔質膜。
<6> スルホン酸当量が、100g/mol~5000g/molである、前記<1>~<5>のいずれか1つに記載の多孔質膜。
<7> 前記ポリエーテルケトン系重合体が、下記式(a1)で表される構造単位又は下記式(a2)で表される構造単位を有する、前記<1>~<6>のいずれか1つに記載の多孔質膜。
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[式(a1)および式(a2)において、
R
1
~R
10
は、それぞれ独立して、H、Cl、F、CF
3
又はC
m
H
2m+1
(mは1~10の整数を示す。)である。R
1
~R
10
は、それぞれ芳香環に2つ以上存在してもよい。1つの芳香環にC
m
H
2m+1
が2つ以上存在する場合には、それぞれのC
m
H
2m+1
は互いに同一であっても異なっていてもよい。A
1
~A
6
は、それぞれ独立して、直接結合、-CH
2
-、-C(CH
3
)
2
-、-C(CF
3
)
2
-、-O-または-CO-である。A
1
~A
3
の少なくとも1つは、-CO-である。X
1
~X
5
は、それぞれ独立して、H、Cl、F、CF
3
、スルホン酸基又はスルホン酸基の塩であり、X
1
~X
5
の少なくとも1つはスルホン酸基又はスルホン酸基の塩である。X
1
~X
5
は、それぞれ芳香環に2つ以上存在してもよく、1つの芳香環にスルホン酸基が2つ以上存在する場合には、各スルホン酸基は互いに同一であっても異なっていてもよい。i,j,kおよびlは、それぞれ独立して、0または1を示す。]
<8> 前記ポリエーテルケトン系重合体が、重合体(A1)と、重合体(A2)とを含み、
前記重合体(A1)のスルホン酸当量が、前記重合体(A2)のスルホン酸当量よりも高い、前記<7>に記載の多孔質膜。
<9> 微生物の捕捉に用いられる、前記<1>~<8>のいずれか1つに記載の多孔質膜。
<10> 前記<8>に記載の多孔質膜を製造する方法であって、
前記重合体(A1)、前記重合体(A2)、及び有機溶剤を含む溶液を準備することと、
前記溶液を用いて塗工膜を作製し、水若しくは前記重合体(A1)及び前記重合体(A2)に対して貧溶媒に前記塗工膜を浸漬する(非溶剤誘起分離(Non-solvent induced phase separation)法)、又は、水蒸気雰囲気若しくは前記貧溶媒の気体雰囲気に前記塗工膜を曝露することにより、前記多孔質膜を形成することと、を含む、多孔質膜の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本開示の実施形態によれば、たんぱく質の吸着が抑制される多孔質膜、及び多孔質膜の製造方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示において、数値範囲を示す「~」はその前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。
本開示において段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。本開示に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
本開示において、組成物中の各成分の量について言及する場合、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する複数の物質の合計量を意味する。
【0010】
(1)多孔質膜
本開示の多孔質膜は、少なくとも2種類のポリエーテルケトン系重合体を含む。前記ポリエーテルケトン系重合体は、スルホン酸基(-SO
3
H)又はその塩を含有する。本開示の多孔質膜は、少なくとも1つの貫通孔を有する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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