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公開番号2025135940
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024034037
出願日2024-03-06
発明の名称ポリアミド樹脂組成物および成形体
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類C08L 77/06 20060101AFI20250911BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ノルボルナンジアミンに由来する成分単位を含むポリアミド樹脂を含むポリアミド樹脂組成物であって、成形時間を短縮でき、かつ耐トラッキング性が高められたポリアミド樹脂組成物およびその成形体を提供すること。
【解決手段】結晶性ポリアミド樹脂(A)と、窒化ホウ素(B)と、ポリオレフィン樹脂または吸熱フィラーから選択される少なくとも1つを含むCTI向上剤(C)と、を含み、前記ポリアミド樹脂(A)は、ジカルボン酸に由来する成分単位(Aa)と、ジアミンに由来する成分単位(Ab)とを含み、前記ジカルボン酸に由来する成分単位(Aa)は、芳香族ジカルボン酸または脂環式ジカルボン酸に由来する成分単位を含み、前記ジアミンに由来する成分単位(Ab)は、ノルボルナンジアミンに由来する成分単位を含む、ポリアミド樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結晶性ポリアミド樹脂(A)と、
窒化ホウ素(B)と、
ポリオレフィン樹脂および吸熱フィラーからなる群から選択される少なくとも1つを含むCTI向上剤(C)と、
を含み、
前記結晶性ポリアミド樹脂(A)は、ジカルボン酸に由来する成分単位(Aa)と、ジアミンに由来する成分単位(Ab)とを含み、
前記ジカルボン酸に由来する成分単位(Aa)は、芳香族ジカルボン酸または脂環式ジカルボン酸に由来する成分単位を含み、
前記ジアミンに由来する成分単位(Ab)は、前記ジアミンに由来する成分単位(Ab)の総モル数に対して10モル%以上50モル%未満のノルボルナンジアミンに由来する成分単位と、前記ジアミンに由来する成分単位(Ab)の総モル数に対して50モル%以上90モル%以下の、炭素数4以上18以下の脂肪族ジアミンに由来する成分単位と、を含む、
ポリアミド樹脂組成物。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記窒化ホウ素(B)の含有量は、前記ポリアミド樹脂組成物の全質量に対して、0.01質量%以上5.00質量%以下である、
請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項3】
前記窒化ホウ素(B)の平均粒径は、70μm以下である、
請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項4】
前記CTI向上剤(C)の含有量は、前記ポリアミド樹脂組成物の全質量に対して、5質量%以上15質量%以下である、
請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項5】
前記CTI向上剤(C)の含有量は、前記ポリアミド樹脂組成物の全質量に対して、7.5質量%以上15質量%以下である、
請求項4に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項6】
示差走査熱量計(DSC)により測定される、ポリアミド樹脂組成物の融点とポリアミド樹脂組成物の結晶化温度との差で表される結晶化速度が、50℃以下である、
請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載のポリアミド樹脂組成物を成形してなる、成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアミド樹脂組成物および成形体に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、成形材料として、ポリアミド樹脂組成物が知られている。ポリアミド樹脂組成物は、例えば、自動車用部品、電気・電子用部品などの種々の部品の材料として広く用いられており、成形体の機械的強度に優れることが知られている。
【0003】
たとえば、特許文献1には、特定の成分で構成される半芳香族ポリアミド樹脂と、特定量の、滑剤および難燃剤などの添加剤とを含む、ポリアミド樹脂組成物が開示されている。特許文献1では、上記ポリアミド樹脂組成物は、成形性、リフロー耐熱性および難燃性に優れているとされている。
【0004】
また、特許文献2には、半芳香族ポリアミド樹脂と、球形の充填剤と、板状の充填剤とを含むポリアミド樹脂組成物が開示されている。特許文献2では、上記ポリアミド樹脂組成物によって、成形体の線膨張係数を低減できたとされている。
【0005】
また、特許文献3には、ポリアミド樹脂と、ポリオレフィン系樹脂またはエラストマーと、粒状無機充填材と、繊維状無機強化材とを含むポリアミド樹脂組成物が開示されている。特許文献3では、上記ポリアミド樹脂組成物によって、機械的特性および高温での剛性が高められ、かつ繊維状強化材の異方性による強度低下が抑制された成形品が提供されるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2020-535249号公報
特表2011-503328号公報
特開2003-213011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、ポリアミド樹脂組成物が自動車用部品(例えばバスバーなど)、および電気・電子用部品などに用いられたとき、成形体には電圧が印加され、成形体の温度が上昇し得る。そのため、耐熱性に優れたポリアミド樹脂組成物を用いることが望ましい。
【0008】
ここで、耐熱性の指標の一つであるポリアミド樹脂のガラス転移温度を高められるものとして、特許文献1に記載のような、ノルボルナンジアミンに由来する成分単位を含むポリアミド樹脂が知られている。しかしながら、ノルボルナンジアミンに由来する成分単位を含むポリアミド樹脂には、ポリアミド樹脂組成物を成形して成形体を製造する際の成形時間にさらなる改善が求められていた。
【0009】
また、上述した自動車用部品および電気・電子用部品などにポリアミド樹脂組成物の成形体が用いられるとき、トラッキング破壊が生じ得るため、耐トラッキング性が高められたポリアミド樹脂組成物への要望が存在する。
【0010】
本発明の目的は、ノルボルナンジアミンに由来する成分単位を含むポリアミド樹脂を含むポリアミド樹脂組成物であって、成形時間を短縮でき、かつ耐トラッキング性が高められたポリアミド樹脂組成物およびその成形体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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