TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025133037
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2025009067
出願日2025-01-22
発明の名称エチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類C08F 210/16 20060101AFI20250903BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】架橋メタロセン化合物を含む触媒を用いた、長鎖分岐構造を多く有するエチレン・α-オレフィン共重合体を製造する方法を提供すること。
【解決手段】特定の架橋メタロセン化合物を含有するオレフィン重合触媒の存在下で、エチレンと炭素数3~20のα-オレフィンとを共重合する工程を含む、下記要件(I)または(II)を満たすエチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法。
I2:前記共重合体のMFR(190℃、2160g荷重)
I10:前記共重合体のMFR(190℃、10kg荷重)
要件(I):下記式(1)を満たす
I10/I2+0.869×ln(I2)≧9.0…(1)
要件(II):I2が2.0~100g/10分であり、I10/I2が7.0以上である
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式[I]で表される架橋メタロセン化合物(A)と、
有機金属化合物(B-1)、
有機アルミニウムオキシ化合物(B-2)、および
架橋メタロセン化合物(A)と反応してイオン対を形成する化合物(B-3)
からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物(B)と
を含有するオレフィン重合触媒の存在下で、エチレンと炭素数3~20のα-オレフィンとを共重合する工程[P]を含む、エチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法であって、
前記エチレン・α-オレフィン共重合体の、JIS K 7210:1999に準拠し、190℃、2160g荷重の条件で測定されるMFRをI

(g/10分)とし、JIS K 7210:1999に準拠し、190℃、10kg荷重の条件で測定されるMFRをI
10
(g/10分)とした場合に、下記式(1)を満たす、エチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法。

10
/I

+0.869×ln(I

) ≧ 9.0 …(1)
JPEG
2025133037000016.jpg
71
139
〔式[I]中、Yは独立して、炭素原子、ケイ素原子、ゲルマニウム原子またはスズ原子であり、
Mは、チタン原子、ジルコニウム原子またはハフニウム原子であり、


、R

、R

、R

、R

、R

、R

およびR

はそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1~20の炭化水素基、芳香族基、置換芳香族基、ケイ素含有基、窒素含有基、酸素含有基、ハロゲン原子およびハロゲン含有基から選ばれる原子または置換基であり、それぞれ同一でも異なっていてもよく、


からR

までの隣接した置換基は互いに結合して環を形成していてもよく、
AおよびBはそれぞれ独立して、硫黄原子、酸素原子またはCR

であり、R

は、水素原子、炭素数1~20の炭化水素基、芳香族基、置換芳香族基、ケイ素含有基、窒素含有基、酸素含有基、ハロゲン原子およびハロゲン含有基から選ばれる原子または置換基であり、Aが硫黄原子または酸素原子である場合、BはCR

であり、Bが硫黄原子または酸素原子である場合、AはCR

であり、AおよびBを含む環は可能な位置で二重結合を有し、
Qは独立して、ハロゲン原子、炭素数1~20の炭化水素基、アニオン配位子または孤立電子対で配位可能な中性配位子であり、
nは1~4の整数であり、
jは1~4の整数である。〕
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
下記式[I]で表される架橋メタロセン化合物(A)と、
有機金属化合物(B-1)、
有機アルミニウムオキシ化合物(B-2)、および
架橋メタロセン化合物(A)と反応してイオン対を形成する化合物(B-3)
からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物(B)と
を含有するオレフィン重合触媒の存在下で、エチレンと炭素数3~20のα-オレフィンとを共重合する工程[P]を含む、エチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法であって、
前記エチレン・α-オレフィン共重合体の、JIS K 7210:1999に準拠し、190℃、2160g荷重の条件で測定されるMFRをI

(g/10分)とし、JIS K 7210:1999に準拠し、190℃、10kg荷重の条件で測定されるMFRをI
10
(g/10分)とした場合に、I

が2.0~100g/10分であり、I
10
/I

が7.0以上である、エチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法。
JPEG
2025133037000017.jpg
71
139
〔式[I]中、Yは独立して、炭素原子、ケイ素原子、ゲルマニウム原子またはスズ原子であり、
Mは、チタン原子、ジルコニウム原子またはハフニウム原子であり、


、R

、R

、R

、R

、R

、R

およびR

はそれぞれ独立して、水素原子、炭素数1~20の炭化水素基、芳香族基、置換芳香族基、ケイ素含有基、窒素含有基、酸素含有基、ハロゲン原子およびハロゲン含有基から選ばれる原子または置換基であり、それぞれ同一でも異なっていてもよく、


からR

までの隣接した置換基は互いに結合して環を形成していてもよく、
AおよびBはそれぞれ独立して、硫黄原子、酸素原子またはCR

であり、R

は、水素原子、炭素数1~20の炭化水素基、芳香族基、置換芳香族基、ケイ素含有基、窒素含有基、酸素含有基、ハロゲン原子およびハロゲン含有基から選ばれる原子または置換基であり、Aが硫黄原子または酸素原子である場合、BはCR

であり、Bが硫黄原子または酸素原子である場合、AはCR

であり、AおよびBを含む環は可能な位置で二重結合を有し、
Qは独立して、ハロゲン原子、炭素数1~20の炭化水素基、アニオン配位子または孤立電子対で配位可能な中性配位子であり、
nは1~4の整数であり、
jは1~4の整数である。〕
【請求項3】
前記エチレン・α-オレフィン共重合体のI

が2.0g/10分以上である、請求項1に記載のエチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法。
【請求項4】
前記エチレン・α-オレフィン共重合体のI
10
が20g/10分以上である、請求項1または2に記載のエチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法。
【請求項5】
前記エチレン・α-オレフィン共重合体の二重結合量が0.7個/1000C以上である、請求項1または2に記載のエチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法。
【請求項6】
前記エチレン・α-オレフィン共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比である分子量分布(Mw/Mn)が2.2以上である、請求項1または2に記載のエチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法。
【請求項7】
前記式[I]におけるnが1である、請求項1または2に記載のエチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法。
【請求項8】
前記式[I]におけるR

、R

、R

およびR

が全て水素原子である、請求項7に記載のエチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法。
【請求項9】
前記式[I]におけるYが炭素原子またはケイ素原子である、請求項8に記載のエチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法。
【請求項10】
前記式[I]におけるAまたはBが硫黄原子であり、他方がCHである、請求項9に記載のエチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、オレフィン重合用の均一系触媒として、メタロセン化合物がよく知られている。メタロセン化合物を用いてオレフィンを重合する方法、特にα-オレフィンを立体規則的に重合する方法は、W.Kaminskyらによってアイソタクチック重合が報告されて以来(非特許文献1)、多くの研究がなされている。
【0003】
シングルサイト触媒である従来のメタロセン化合物は、一般的に、分子量分布が狭く、組成分布が均一なα-オレフィン重合体の生成に有利であるものの、均一であるがゆえに加工性や諸特性が劣ることが課題の一つとなっている。
【0004】
前記課題を解決するために、長鎖分岐構造を重合体中に形成可能なメタロセン化合物による重合技術や、異なるポリマーを混合したり、数種の触媒を使用することにより分子量分布や組成分布を広げて、加工性や物性の改善が図られてきた(例えば、特許文献1および2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2015/152266号
特表2006-509904号公報
【非特許文献】
【0006】
Angew. Chem. Int. Ed. Engl., 24, 507 (1985)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
エチレン・α-オレフィン共重合体においても、加工性や諸特性をさらに向上させるため、長鎖分岐構造を有するエチレン・α-オレフィン共重合体が望まれている。
【0008】
本発明は、架橋メタロセン化合物を含む触媒を用いた、長鎖分岐構造を多く有するエチレン・α-オレフィン共重合体を製造する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは鋭意研究した結果、下記構成例によれば前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の構成例は以下のとおりである。
【0010】
[1] 下記式[I]で表される架橋メタロセン化合物(A)と、
有機金属化合物(B-1)、
有機アルミニウムオキシ化合物(B-2)、および
架橋メタロセン化合物(A)と反応してイオン対を形成する化合物(B-3)
からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物(B)と
を含有するオレフィン重合触媒の存在下で、エチレンと炭素数3~20のα-オレフィンとを共重合する工程[P]を含む、エチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法であって、
前記エチレン・α-オレフィン共重合体の、JIS K 7210:1999に準拠し、190℃、2160g荷重の条件で測定されるMFRをI

(g/10分)とし、JIS K 7210:1999に準拠し、190℃、10kg荷重の条件で測定されるMFRをI
10
(g/10分)とした場合に、下記式(1)を満たす、エチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法。

10
/I

+0.869×ln(I

) ≧ 9.0 …(1)
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

三井化学株式会社
積層体
1か月前
三井化学株式会社
表示方法
1か月前
三井化学株式会社
ハンガー
1か月前
三井化学株式会社
混練装置
1日前
三井化学株式会社
ペレット
13日前
三井化学株式会社
センサユニット
15日前
三井化学株式会社
非水電解液二次電池
1か月前
三井化学株式会社
積層体および緩衝材
14日前
三井化学株式会社
サイドドア及び移動体
13日前
三井化学株式会社
光学プレートの製造方法
22日前
三井化学株式会社
光学材料及びその製造方法
3日前
三井化学株式会社
アンダーカバー及び移動体
今日
三井化学株式会社
樹脂成形体及び樹脂組成物
1か月前
三井化学株式会社
樹脂組成物およびその用途
13日前
三井化学株式会社
成形体および高周波通信機器
1か月前
三井化学株式会社
半導体装置及びその製造方法
1か月前
三井化学株式会社
非水電解液二次電池の製造方法
2か月前
三井化学株式会社
シート状シール材および積層体
1か月前
三井化学株式会社
繊維強化樹脂組成物および成形体
1か月前
三井化学株式会社
半導体装置の製造方法及び積層体
1か月前
三井化学株式会社
ポリアミド樹脂組成物および成形体
29日前
三井化学株式会社
ポリアミド樹脂組成物および成形体
1か月前
三井化学株式会社
ポリアミド樹脂組成物および成形体
13日前
三井化学株式会社
ポリアミド樹脂組成物および成形体
1か月前
三井化学株式会社
合成紙、フィルタ原紙及びフィルタ
1か月前
三井化学株式会社
樹脂組成物および樹脂組成物の架橋体
1か月前
三井化学株式会社
加飾された立体構造物及びその製造方法
21日前
三井化学株式会社
パターン構造付き樹脂硬化物の製造方法
21日前
三井化学株式会社
繊維強化樹脂シートおよびその製造方法
24日前
三井化学株式会社
発泡体および積層体、並びに、その用途
1か月前
三井化学株式会社
熱可塑性エラストマー組成物および成形体
1か月前
三井化学株式会社
消臭触媒、並びに、その製造方法および用途
1か月前
三井化学株式会社
ポリアミド樹脂組成物および金属樹脂接合体
1か月前
三井化学株式会社
延伸フィルムおよび延伸フィルムの製造方法
今日
三井化学株式会社
鮮度保持包装部材及び青果物の鮮度保持方法
3日前
三井化学株式会社
エチレン・α-オレフィン共重合体の製造方法
22日前
続きを見る