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公開番号
2025136131
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024034347
出願日
2024-03-06
発明の名称
ペレット
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
B29B
9/12 20060101AFI20250911BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】粉体や液体などの外添加剤の塊の堆積や製品への混入が発生し難く、高温環境下での耐ブロッキング性と、高温から低温へと温度環境が変化した時の耐ブロッキング性とに優れるα-オレフィン系重合体含有のペレットを提供すること。
【解決手段】オイル系液体(A)、脂肪酸金属塩(B)、およびα-オレフィン系重合体(C)を含むペレットであって、α-オレフィン系重合体(C)を含むペレット本体[I]の表面に、前記オイル系液体(A)が0.008~0.10質量%、および前記脂肪酸金属塩(B)が0.015~0.10質量%付着している、ペレット。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
オイル系液体(A)、脂肪酸金属塩(B)、およびα-オレフィン系重合体(C)を含むペレットであって、
α-オレフィン系重合体(C)を含むペレット本体[I]の表面に、前記オイル系液体(A)が、ペレット全体の質量に対し、0.008~0.10質量%、および前記脂肪酸金属塩(B)が、ペレット全体の質量に対し、0.015~0.10質量%付着している、ペレット。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記オイル系液体(A)が、ポリエーテルポリオール、脂肪族炭化水素油、天然油、ナフテン油、パラフィン油、芳香族油、およびシリコーンオイルからなる群より選択される1種以上を含む、請求項1に記載のペレット。
【請求項3】
前記脂肪酸金属塩(B)が、下記要件(B-a)および(B-b)の少なくとも1つの要件を満たす、請求項1に記載のペレット:
(B-a)脂肪酸の炭素原子数が16~20である;
(B-b)金属塩がカルシウム塩である。
【請求項4】
前記α-オレフィン系重合体(C)が、エチレン系重合体(C1)、プロピレン系重合体(C2)、1-ブテン系重合体(C3)、および4-メチル-1-ペンテン系重合体(C4)からなる群より選択される1種以上を含む、請求項1に記載のペレット。
【請求項5】
前記α-オレフィン系重合体(C)が下記要件(C-a)~(C-c)の少なくとも1つの要件を満たす、請求項1に記載のペレット:
(C-a)酸変性度が0.1~3.0質量%の範囲にある;
(C-b)ASTM D1238に準拠した230℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレイトが0.05~100g/10分の範囲にある;
(C-c)ASTM D1505に準拠した密度が850~900kg/m
3
の範囲にある。
【請求項6】
前記ペレットに対して35℃で圧力が12kPaとなるよう荷重をかけて1日経過した後、-10℃として7日間経過した後のペレット集合体のブロッキング力(コールドブロッキング力)が50N以下であり、かつ、前記ペレットに対して40℃で圧力が12kPaとなるよう荷重をかけて7日間経過した後のペレット集合体のブロッキング力(メルトブロッキング力)が30N以下である、請求項1に記載のペレット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペレットに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、各種の樹脂はペレットの形態で市場に供給されることが多くなっている。ペレット状の樹脂は、保管場所からの取り出し易さ、成形装置等への供給のし易さ、輸送の簡便さ、計量のし易さ等の観点から有用である。
【0003】
しかしながら、粘着性を有する樹脂はその粘着性のためペレット保管中にブロック状に凝結し、ペレット状に成形した意味を失う場合がある。また、常温において、比較的粘着性の少ない樹脂においても、荷重がかかった状態に保たれた場合や、夏場のように温度が高い環境下に置かれた場合には、ペレット同士が凝結し、ペレット状製品としての価値が失われる場合がある。
これらの問題を解消すべく、ステアリン酸カルシウム、タルク等の粉体やシリコーンオイル等の液体などの外添加剤を、樹脂のペレットに付着させ、ブロッキングを抑制してペレットの取り扱い性等を向上させる方法が提案されている(例えば、特許文献1~5)。
【0004】
しかしながら、粉体が付着したペレットを工業的に製造するにあたり、外添加剤は塊(例えば、ステアリン酸カルシウム-シリコーンオイル塊)となって配管の内壁に堆積する場合があり、配管の内壁を清掃するために生産を止める必要がある場合があった。さらに、製造されたペレットの包装体中に外添加剤が塊となって混入する場合があった。
これらの問題を解消すべく、ペレットを移送する際に、内表面が研磨された配管を用いて移送すれば、粉体の付着量の点で安定したペレットを製造する方法が提案されている(例えば、特許文献6)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-200060号公報
特開2001-342259号公報
国際公開第2002/085979号
国際公開第2008/018404号
特開2012-040719号公報
特開2008-044183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1~6に記載の外添加剤の付着量では、耐ブロッキング性が充分であっても、ペレットの流動性が不十分であり製品分級時に効率が悪化する傾向にあり、また、ペレット製造時の外添加剤の塊の堆積や製品へ混入抑制に改良の余地があった。
【0007】
本発明では、粉体や液体などの外添加剤の塊の堆積や製品への混入が発生し難く、高温環境下での耐ブロッキング性と、高温から低温へと温度環境が変化した時の耐ブロッキング性とに優れるα-オレフィン系重合体含有のペレットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明の構成は以下のとおりである。
[1]
オイル系液体(A)、脂肪酸金属塩(B)、およびα-オレフィン系重合体(C)を含むペレットであって、
α-オレフィン系重合体(C)を含むペレット本体[I]の表面に、前記オイル系液体(A)が、ペレット全体の質量に対し、0.008~0.10質量%、および前記脂肪酸金属塩(B)が、ペレット全体の質量に対し、0.015~0.10質量%付着している、ペレット。
【0009】
[2]
前記オイル系液体(A)が、ポリエーテルポリオール、脂肪族炭化水素油、天然油、ナフテン油、パラフィン油、芳香族油、およびシリコーンオイルからなる群より選択される1種以上を含む、[1]に記載のペレット。
【0010】
[3]
前記脂肪酸金属塩(B)が、下記要件(B-a)および(B-b)の少なくとも1つの要件を満たす、[1]または[2]に記載のペレット:
(B-a)脂肪酸の炭素原子数が16~20である;
(B-b)金属塩がカルシウム塩である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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