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公開番号2025147587
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-07
出願番号2024047907
出願日2024-03-25
発明の名称ポリアミド樹脂組成物および金属樹脂複合体
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類C08L 77/06 20060101AFI20250930BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】インサート成形用のポリアミド樹脂組成物であって耐トラッキング性を十分に高めつつ、難燃性を高めることができるポリアミド樹脂組成物およびこれを用いた金属樹脂複合体を提供すること。
【解決手段】インサート成形用のポリアミド樹脂組成物であって、融点が280℃以上である半芳香族ポリアミド樹脂(A1)と、ハロゲン系難燃剤(B)と、吸熱フィラー(C)と、繊維状強化材(D)と、鱗片状または板状の無機粒子(E)と、を含み、前記ハロゲン系難燃剤(B)の含有量は、前記ポリアミド樹脂組成物に含まれる熱可塑性樹脂の全質量に対して、21.5質量%以上35.0質量%以下である、ポリアミド樹脂組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
インサート成形用のポリアミド樹脂組成物であって、
示差走査熱量計(DSC)により測定される融点が280℃以上であるポリアミド樹脂(A1)と、
ハロゲン系難燃剤(B)と、
吸熱フィラー(C)と、
鱗片状または板状の無機粒子(E)と、
を含み、
前記ハロゲン系難燃剤(B)の含有量は、前記ポリアミド樹脂組成物に含まれる熱可塑性樹脂の全質量に対して、21.5質量%以上35.0質量%以下である、
ポリアミド樹脂組成物。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
示差走査熱量計(DSC)により測定される融解熱量(ΔH)が0J/g以上5J/g以下である、ポリアミド樹脂(A2)をさらに含む、
請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項3】
前記ポリアミド樹脂(A2)の含有量は、前記ポリアミド樹脂(A1)および前記ポリアミド樹脂(A2)の合計質量に対して、3質量%以上25質量%以下である、
請求項2に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項4】
前記無機粒子(E)がマイカ粒子であるとき、前記ハロゲン系難燃剤(B)の含有量は、前記熱可塑性樹脂の全質量に対して、20質量%以上25質量%以下であり、
前記無機粒子(E)がガラスフレークであるとき、前記ハロゲン系難燃剤(B)の含有量は、前記熱可塑性樹脂の全質量に対して、22質量%以上35質量%以下である、
請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項5】
繊維状強化材(D)をさらに含む、
請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項6】
金属部材と、
前記金属部材に複合化された、請求項1~5のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物を含む樹脂部材と、を含む、
金属樹脂複合体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアミド樹脂組成物および金属樹脂複合体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、成形材料として、ポリアミド樹脂組成物が知られている。ポリアミド樹脂組成物は、例えば、自動車用部品、電気・電子用部品などの種々の部品の材料として広く用いられており、成形体の機械的強度に優れることが知られている。
【0003】
たとえば、特許文献1には、特定量のガラス繊維およびガラスフレークを含むポリアミド樹脂組成物で構成される携帯電話ハウジングが開示されている。特許文献1では、上記ポリアミド樹脂組成物により、上記ハウジングは、良好な剛性および耐衝撃性と成形後の低い反りを実現できるとされている。
【0004】
ところで、ポリアミド樹脂組成物は、ポリアミド樹脂組成物を成形してなる樹脂部材と金属部材とが複合化された金属樹脂複合体を形成するために用いられることがある。このような金属樹脂複合体は、例えば、インサート成形によって得られることが知られている。当該金属樹脂複合体が自動車用部品(例えばバスバーなど)、および電気・電子用部品などに用いられたとき、トラッキング破壊が生じ得る。そのため、ポリアミド樹脂組成物をこれらの用途に用いるとき、樹脂部材の耐トラッキング性を高めることが要求される。
【0005】
たとえば、特許文献2には、ポリアミド樹脂と、ハロゲン系難燃剤(臭素化ポリスチレンなど)と、有機ホスフィン酸またはその塩と、難燃助剤とで構成された難燃性樹脂組成物が開示されている。特許文献2によれば、上記難燃性樹脂組成物は、難燃性および耐トラッキング性を高めることができたとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2010-510374号公報
国際公開第2006/090751号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者らの検討によれば、特許文献1および特許文献2に記載のポリアミド樹脂組成物では、樹脂部材の耐トラッキング性を十分に高めることはできなかった。
【0008】
さらに、例えば、自動車用部品および電気・電子部品などの用途では、高い難燃性を有するポリアミド樹脂組成物が要求され得る。
【0009】
本発明の目的は、インサート成形用のポリアミド樹脂組成物であって耐トラッキング性を十分に高めつつ、難燃性を高めることができるポリアミド樹脂組成物およびこれを用いた金属樹脂接合体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための、本発明の一態様は、下記[1]~[5]のポリアミド樹脂組成物に関する。
[1]インサート成形用のポリアミド樹脂組成物であって、
示差走査熱量計(DSC)により測定される融点が280℃以上であるポリアミド樹脂(A1)と、
ハロゲン系難燃剤(B)と、
吸熱フィラー(C)と、
繊維状強化材(D)と、
鱗片状または板状の無機粒子(E)と、
を含み、
前記ハロゲン系難燃剤(B)の含有量は、前記ポリアミド樹脂組成物に含まれる熱可塑性樹脂の全質量に対して、21.5質量%以上35.0質量%以下である、
ポリアミド樹脂組成物。
[2]示差走査熱量計(DSC)により測定される融解熱量(ΔH)が0J/g以上5J/g以下である、ポリアミド樹脂(A2)をさらに含む、
[1]に記載のポリアミド樹脂組成物。
[3]前記ポリアミド樹脂(A2)の含有量は、前記ポリアミド樹脂(A1)および前記ポリアミド樹脂(A2)の合計質量に対して、3質量%以上25質量%以下である、
[1]または[2]に記載のポリアミド樹脂組成物。
[4]前記無機粒子(E)がマイカ粒子であるとき、前記ハロゲン系難燃剤(B)の含有量は、前記熱可塑性樹脂の全質量に対して、20質量%以上25質量%以下であり、
前記無機粒子(E)がガラスフレークであるとき、前記ハロゲン系難燃剤(B)の含有量は、前記熱可塑性樹脂の全質量に対して、22質量%以上35質量%以下である、
[1]~[3]のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
[5]繊維状強化材(D)をさらに含む、
[1]~[4]のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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