TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025156226
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025054758
出願日
2025-03-28
発明の名称
エチレン共重合体の製造方法
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
C08F
4/651 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、固体状チタン触媒成分を用いたオレフィン重合触媒を用い、炭素数4以上のオレフィン由来構造単位を従来と同等以上の量含み、かつ、高い分子量のエチレン共重合体を生産し易い、エチレン共重合体の製造方法を提供することを課題としている。
【解決手段】(A)マグネシウム、チタン、ハロゲン、電子供与体(a)を含む固体状チタン触媒成分、(B)有機金属化合物、および、(C)複数の原子を介して存在する2つ以上のエーテル結合を有する化合物を、下記(α)を満たす条件で接触させて得られる触媒成分(I)の存在下、エチレンと、炭素原子数4~20のオレフィンとを含むオレフィンを重合させる、エチレン共重合体の製造方法。
(α)前記成分(B)に含まれる金属原子のモル数[B]と、前記成分(C)のモル数[C]とのモル比([B]/[C])が、1以上、9.5以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)マグネシウム、チタン、ハロゲン、電子供与体(a)を含む固体状チタン触媒成分、
(B)有機金属化合物、および、
(C)複数の原子を介して存在する2つ以上のエーテル結合を有する化合物を、
下記(α)を満たす条件で接触させて得られる触媒成分(I)
の存在下で、
エチレンと、炭素原子数4~20のオレフィンとを含むオレフィンを重合させる、エチレン共重合体の製造方法。
(α)前記成分(B)に含まれる金属原子のモル数[B]と、前記成分(C)のモル数[C]とのモル比([B]/[C])が、1以上、9.5以下である。
(但し、前記電子供与体(a)は、ケイ素含有化合物、有機酸化合物、有機酸エステル化合物、ケトン化合物、アルデヒド化合物、窒素含有化合物、リン含有化合物から選ばれる化合物である。)
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記触媒成分(I)が、前記成分(A)、前記成分(B)および前記成分(C)を、
下記(β)を満たす条件で接触させて得られる触媒成分である、請求項1に記載のエチレン共重合体の製造方法。
(β)前記成分(A)に含まれるチタン原子のモル数[Ti]と前記成分(B)に含まれる金属原子のモル数[B]とのモル比([B]/[Ti])が、1以上、9.5以下である。
【請求項3】
前記成分(C)が、複数の炭素原子を介して存在する2つ以上のエーテル結合を有する化合物である、請求項1に記載のエチレン共重合体の製造方法。
【請求項4】
前記電子供与体(a)が、有機酸エステル化合物である、請求項1に記載のエチレン共重合体の製造方法。
【請求項5】
前記エチレン共重合体のエチレン由来構造単位の含有率が50モル%以上である、請求項1に記載のエチレン共重合体の製造方法。
【請求項6】
前記[B]/[C]が、1.5以上、9以下であり、かつ、前記[B]/[Ti]が1.5以上、9以下である、請求項2に記載のエチレン共重合体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エチレンを含むオレフィンの共重合体である、エチレン共重合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
エチレン単独重合体、直鎖状低密度エチレン重合体(LLDPE)などのオレフィン重合体は、透明性、機械的強度などに優れ、フィルムやボトルなどの包材や容器などの用途の原料として広く利用されている。このようなエチレン重合体の製造方法は、様々な方法が開示されており、チタン、マグネシウム、ハロゲンおよび任意成分としての電子供与体を含む固体状チタン触媒成分を含むオレフィン重合用触媒を用いると、エチレン重合体を高い重合活性で製造できることが知られている(例えば、特許文献1、2)。
前記固体状チタン触媒成分は、製造プロセスの安定運転や効率的な生産に大きく影響する傾向があり、粒子性状に優れた固体状チタン触媒成分は、電子供与体の様な成分を含む態様であることが多い。
【0003】
オレフィン重合体は、前記の通り、ガラスや紙などを代替する容器、包装用材料として好適に使用されている。一方、近年、環境問題意識の高まりから、オレフィン重合体を用いた容器の耐久性を更に高めることが求められつつあり、耐環境応力試験等での高い性能を示すようなオレフィン重合体が求められることがある(例えば、特許文献3)。この動きに対応して、PE100、PE125等の種々の規格も制定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-328514号公報
特開平3-294310号公報
特開2004-269864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の様な耐久性に優れたオレフィン重合体は、極めて分子量の高い成分を含む態様であることが多い。また、適度な靭性も求められる。この様なオレフィン重合体としては、炭素原子数4以上のオレフィン由来構造単位を比較的多く含み、かつ高分子量であるエチレン共重合体含まれる態様が好適と考えられる。
一方、炭素原子数4以上のオレフィンは、オレフィン重合触媒の種類にもよるが、エチレンに比して重合速度がかなり遅い傾向があり、連鎖移動反応の影響が相対的に高まるなどの理由で、前記の様なエチレン共重合体を商業用プラント条件で効率的に製造することは比較的困難な傾向がある。
【0006】
よって、本発明は、固体状チタン触媒成分を用いたオレフィン重合触媒を用い、炭素数4以上のオレフィン由来構造単位を従来と同等以上の量含み、かつ、高い分子量のエチレン共重合体を生産し易い、エチレン共重合体の製造方法を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者が上記課題を解決するために検討した結果、特定の成分を含む固体状チタン触媒と、有機アルミニウム化合物および特定のポリエーテル化合物を含むオレフィン重合触媒の存在下にオレフィンの重合を行う方法が好適であることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
本発明の一態様は、以下の〔1〕~〔6〕の事項に関する。
〔1〕
(A)マグネシウム、チタン、ハロゲン、電子供与体(a)を含む固体状チタン触媒成分、
(B)有機金属化合物、および、
(C)複数の原子を介して存在する2つ以上のエーテル結合を有する化合物を、
下記(α)を満たす条件で接触させて得られる触媒成分(I)
の存在下で、
エチレンと、炭素原子数4~20のオレフィンとを含むオレフィンを重合させる、エチレン共重合体の製造方法。
(α)前記成分(B)に含まれる金属原子のモル数[B]と、前記成分(C)のモル数[C]とのモル比([B]/[C])が、1以上、9.5以下である。
(但し、前記電子供与体(a)は、ケイ素含有化合物、有機酸化合物、有機酸エステル化合物、ケトン化合物、アルデヒド化合物、窒素含有化合物、リン含有化合物から選ばれる化合物である。)
【0009】
〔2〕
前記触媒成分(I)が、前記成分(A)、前記成分(B)および前記成分(C)を、
下記(β)を満たす条件で接触させて得られる触媒成分である、〔1〕に記載のエチレン共重合体の製造方法。
(β)前記成分(A)に含まれるチタン原子のモル数[Ti]と前記成分(B)に含まれる金属原子のモル数[B]とのモル比([B]/[Ti])が、1以上、9.5以下である。
〔3〕
前記成分(C)が、複数の炭素原子を介して存在する2つ以上のエーテル結合を有する化合物である、〔1〕または〔2〕に記載のエチレン共重合体の製造方法。
【0010】
〔4〕
前記電子供与体(a)が、有機酸エステル化合物である、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載のエチレン共重合体の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
三井化学株式会社
手術用器具
27日前
三井化学株式会社
充電コネクタ
26日前
三井化学株式会社
空中結像システム
28日前
三井化学株式会社
ドローン用ブレード
27日前
三井化学株式会社
樹脂組成物及び成形体
22日前
三井化学株式会社
樹脂組成物及び成形体
22日前
三井化学株式会社
自動車内装材用積層体
26日前
三井化学株式会社
バックドア及び移動体
26日前
三井化学株式会社
サイドドアおよび移動体
27日前
三井化学株式会社
サイドドアおよび移動体
27日前
三井化学株式会社
樹脂組成物および接着剤
26日前
三井化学株式会社
繊維および繊維の製造方法
28日前
三井化学株式会社
重合体組成物および成形体
27日前
三井化学株式会社
絶縁電線、コイル及びモータ
28日前
三井化学株式会社
エチレン共重合体の製造方法
22日前
三井化学株式会社
熱可塑性エラストマー組成物
27日前
三井化学株式会社
粘着付与剤および粘着性組成物
27日前
三井化学株式会社
極性重合体組成物および成形体
26日前
三井化学株式会社
繊維強化樹脂組成物および成形体
26日前
三井化学株式会社
積層体、包装材、蓋材およびラベル
27日前
三井化学株式会社
エラストマー組成物およびその用途
今日
三井化学株式会社
非水電解液及び非水電解液二次電池
26日前
三井化学株式会社
固体組成物及び固体組成物の製造方法
26日前
三井化学株式会社
オレフィン系重合体組成物および成形体
26日前
三井化学株式会社
延伸成形体および延伸成形体の製造方法
28日前
三井化学株式会社
環状オレフィン系共重合体および光学部品
27日前
三井化学株式会社
正浸透膜エレメント及び多孔質膜の製造方法
27日前
三井化学株式会社
熱可塑性エラストマー組成物、および成形品
26日前
三井化学株式会社
延伸フィルムおよび延伸フィルムの製造方法
27日前
三井化学株式会社
電磁波吸収材、積層体、及び電磁波吸収性筐体
28日前
三井化学株式会社
サイドドア、移動体、及びサイドドアの製造方法
26日前
三井化学株式会社
重合体粒子とその製造方法、及び成形体の製造方法
29日前
三井化学株式会社
樹脂フィルム、容器、細胞容器、および細胞の培養方法
27日前
三井化学株式会社
電子部品用樹脂組成物、およびこれを用いた半導体装置
27日前
三井化学株式会社
クメン、フェノール、α-メチルスチレンを製造する方法
26日前
三井化学株式会社
オレフィン重合用触媒、およびオレフィン重合体の製造方法
22日前
続きを見る
他の特許を見る