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公開番号2025153187
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024055524
出願日2024-03-29
発明の名称樹脂組成物および接着剤
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人いくみ特許事務所
主分類C08L 23/10 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】流動性、柔軟性および機械強度に優れ、かつ、低い固化速度を有する樹脂組成物、および、その樹脂組成物を含む接着剤を提供すること。
【解決手段】樹脂組成物はポリプロピレン系樹脂とポリオレフィンワックスとを含む。ポリプロピレン系樹脂の重量平均分子量が70000を超過する。ポリオレフィンワックスにおいて、プロピレンに由来する構成単位の含有割合が60モル%以上95モル%以下であり、1-ブテンに由来する構成単位の含有割合が5モル%以上40モル%以下である。ポリオレフィンワックスの重量平均分子量が3000以上70000以下であり、融点が105℃未満であり、立体規則性指数が85%以上である。ポリプロピレン系樹脂およびポリオレフィンワックスの総量に対して、ポリプロピレン系樹脂の含有割合が30質量%以上99質量%以下であり、ポリオレフィンワックスの含有割合が1質量%以上70質量%以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリプロピレン系樹脂と、ポリオレフィンワックスとを含み、
前記ポリプロピレン系樹脂の、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)により測定された標準ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が、70000を超過し、
前記ポリオレフィンワックスは、プロピレンに由来する構成単位および1-ブテンに由来する構成単位を含み、
前記ポリオレフィンワックスにおいて、前記プロピレンに由来する構成単位の含有割合が、60モル%以上95モル%以下であり、
前記ポリオレフィンワックスにおいて、前記1-ブテンに由来する構成単位の含有割合が、5モル%以上40モル%以下であり、
前記ポリオレフィンワックスの、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)により測定された標準ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が、3000以上70000以下であり、
前記ポリオレフィンワックスの融点が、105℃未満であり、
前記ポリオレフィンワックスの、
13
CNMRにより測定される立体規則性指数が、85%以上であり、
前記ポリプロピレン系樹脂の含有割合が、前記ポリプロピレン系樹脂および前記ポリオレフィンワックスの総量に対して、30質量%以上99質量%以下であり、
前記ポリオレフィンワックスの含有割合が、前記ポリプロピレン系樹脂および前記ポリオレフィンワックスの総量に対して、1質量%以上70質量%以下である、樹脂組成物。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記ポリオレフィンワックスの、
13
CNMRにより測定される立体規則性指数が、90%を超過する、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記ポリプロピレン系樹脂の含有割合が、前記ポリプロピレン系樹脂および前記ポリオレフィンワックスの総量に対して、60質量%以上99質量%以下であり、
前記ポリオレフィンワックスの含有割合が、前記ポリプロピレン系樹脂および前記ポリオレフィンワックスの総量に対して、1質量%以上40質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記ポリオレフィンワックスにおいて、前記プロピレンに由来する構成単位の含有割合が、70モル%以上88モル%以下であり、
前記ポリオレフィンワックスにおいて、前記1-ブテンに由来する構成単位の構成単位の含有割合が、12モル%以上30モル%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の樹脂組成物を含む、接着剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物および接着剤に関し、詳しくは、樹脂組成物、および、その樹脂組成物を含む接着剤に関する。
続きを表示(約 970 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ポリプロピレン系樹脂は、機械的強度および耐薬品性に優れるため、各種の分野に広く利用されている。
【0003】
一方、成形性を向上させる観点から、ポリプロピレン系樹脂に、ポリプロピレン系樹脂よりも相対的に分子量が小さいポリプロピレン系重合体を配合して、樹脂組成物とする場合がある。
【0004】
このような樹脂組成物として、例えば、ポリプロピレン系樹脂としての、プロピレン・エチレンランダム共重合体と、ポリプロピレン系重合体としての、プロピレン・1-ブテンランダム共重合体(融点103℃、極限粘度0.55dl/g(極限粘度から推認される重量平均分子量が、約75000))とを含むポリオレフィン組成物が提案されている(例えば、特許文献1の実施例6)。
【0005】
また、樹脂組成物として、例えば、ポリプロピレン系樹脂としての、プロピレン・エチレンランダム共重合体と、ポリプロピレン系重合体としての、プロピレン・1-ブテンランダム共重合体(融点110℃、極限粘度0.40dl/g(極限粘度から推認される重量平均分子量が、約50000))とを含むポリオレフィン組成物が提案されている(例えば、特許文献1の実施例1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平06-263935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一方、樹脂組成物には、加工性の観点から、流動性が要求される。
【0008】
また、樹脂組成物には、用途および目的に応じて、より低い固化速度、柔軟性および機械強度が要求される。
【0009】
一方、特許文献1の実施例6のポリオレフィン組成物におけるプロピレン・1-ブテンランダム共重合体は、低融点であるものの、分子量が高いため、流動性が低いという不具合がある。
【0010】
また、特許文献1の実施例1のポリオレフィン組成物におけるプロピレン・1-ブテンランダム共重合体は、低分子量であるものの、融点が高いため、柔軟性が低いという不具合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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