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公開番号2025155788
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2024224448
出願日2024-12-19
発明の名称樹脂組成物及び成形体
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C08L 101/00 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】7μm以上の体積基準粒子径を有する複数の無機粒子を含んでいても、衝撃強度及び溶融時の流動性に優れる樹脂組成物が提供される。
【解決手段】本開示の樹脂組成物は、熱可塑性樹脂(A)と、無機粉体(B)と、ポリオレフィン系ワックス(C)と、を含有する。前記無機粉体(B)中の粒子径7μm以上の無機粒子の体積割合は、25体積%以上である。前記ポリオレフィン系ワックス(C)の含有量は、熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して0.1質量部~20質量部である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂(A)と、無機粉体(B)と、ポリオレフィン系ワックス(C)と、を含有し、
前記無機粉体(B)中の粒子径7μm以上の無機粒子の体積割合が、25体積%以上であり、
前記ポリオレフィン系ワックス(C)の含有量が、熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して0.1質量部~20質量部である、樹脂組成物。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記熱可塑性樹脂(A)及び前記無機粉体(B)の合計100質量部に対して、熱可塑性樹脂(A)の含有量が、15質量部~90質量部であり、前記無機粉体(B)の含有量が、85質量部~10質量部である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記熱可塑性樹脂(A)が、ポリオレフィン系樹脂を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記熱可塑性樹脂(A)のASTM D1238Eに準じて230℃、2.16kg荷重下で測定したメルトフローレートが、11g/10分~100g/10分である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
変性ポリオレフィン樹脂(D)を更に含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
オレフィン系エラストマー(E)を更に含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
オレフィン系エラストマー(E)を更に含む、請求項5に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記無機粉体(B)が、天然に産する複数の無機粒子を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
前記無機粉体(B)が、複数の鉱物粒子を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
前記無機粉体(B)が、複数の酸化鉱物粒子を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂組成物及び成形体に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、資源の有効活用及び環境対策の観点から、地域の未利用資源である火山灰の活用が求められている。
【0003】
特許文献1は、物理的化学的素材の構造体を開示している。当該構造体は、活火山の火山灰と、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂と、を備える。前記火山灰は、活火山から噴出されたものであり、かつ噴出された時から100年以内のものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-099947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の構造体では、火山灰の粒子径が小さくないと、実用的な物性(例えば、衝撃強度)が得られないおそれがある。そのため、大きな体積基準粒子径(以下、単に「粒子径」ともいう)(具体的に、体積基準粒子径:7μm以上)を有する複数の無機粒子を含んでいても、衝撃強度及び溶融時の流動性に優れる樹脂組成物が求められている。「体積基準粒子径」とは、レーザー回折・散乱法(ISO 13320:2020に準拠)により測定される体積基準の粒子径を示す。
【0006】
本開示は、上記事情に鑑みたものである。本開示の一実施形態が解決しようとする課題は、7μm以上の粒子径を有する複数の無機粒子を含んでいても、衝撃強度及び溶融時の流動性に優れる樹脂組成物、及びそれを含む成形体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段には、以下の実施態様が含まれる。
<1> 熱可塑性樹脂(A)と、無機粉体(B)と、ポリオレフィン系ワックス(C)と、を含有し、
前記無機粉体(B)中の粒子径7μm以上の無機粒子の体積割合が、25体積%以上であり、
前記ポリオレフィン系ワックス(C)の含有量が、熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して0.1質量部~20質量部である、樹脂組成物。
<2> 前記熱可塑性樹脂(A)及び前記無機粉体(B)の合計100質量部に対して、熱可塑性樹脂(A)の含有量が、10質量部~90質量部であり、前記無機粉体(B)の含有量が、90質量部~10質量部である、前記<1>に記載の樹脂組成物。
<3> 前記熱可塑性樹脂(A)が、ポリオレフィン系樹脂を含む、前記<1>又は<2>に記載の樹脂組成物。
<4> 前記熱可塑性樹脂(A)のASTM D1238Eに準じて230℃、2.16kg荷重下で測定したメルトフローレートが、11g/10分~100g/10分である、前記<1>~<3>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<5> 変性ポリオレフィン樹脂(D)を更に含む、前記<1>~<4>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<6> オレフィン系エラストマー(E)を更に含む、前記<1>~<4>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<7> オレフィン系エラストマー(E)を更に含む、前記<5>に記載の樹脂組成物。
<8> 前記無機粉体(B)が、天然に産する複数の無機粒子を含む、前記<1>~<7>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<9> 前記無機粉体(B)が、複数の鉱物粒子を含む、前記<1>~<8>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<10> 前記無機粉体(B)が、複数の酸化鉱物粒子を含む、前記<1>~<9>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<11> 前記無機粉体(B)が、複数の金属酸化物粒子を含む、前記<1>~<10>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<12> 前記無機粉体(B)が、複数のシリカ(SiO

)粒子を含む、前記<1>~<11>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<13> 前記無機粉体(B)が、火山灰を含む、前記<1>~<12>のいずれか1つに記載の樹脂組成物。
<14> 前記<1>~<13>のいずれか一項に記載の樹脂組成物を含む、成形体。
【発明の効果】
【0008】
本開示の実施形態によれば、7μm以上の粒子径を有する複数の無機粒子を含んでいても、衝撃強度及び溶融時の流動性に優れる樹脂組成物、及びそれを含む成形体が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示において、数値範囲を示す「~」はその前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。
本開示において段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。本開示に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
本開示において、組成物中の各成分の量について言及する場合、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する複数の物質の合計量を意味する。
【0010】
(1)樹脂組成物
本開示の樹脂組成物は、熱可塑性樹脂(A)と、無機粉体(B)と、ポリオレフィン系ワックス(C)と、を含有する。前記無機粉体(B)中の粒子径7μm以上の粒子の体積割合(以下、「体積割合(7μm以上)」ともいう)は、25体積%以上である。前記ポリオレフィン系ワックス(C)の含有量は、熱可塑性樹脂(A)100質量部に対して0.1質量部~20質量部である。
(【0011】以降は省略されています)

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