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公開番号2025171421
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024076759
出願日2024-05-09
発明の名称光学材料の製造方法及び成形用部材
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B29C 39/24 20060101AFI20251113BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】重合性組成物を硬化させた光学材料の離型性に優れる光学材料の製造方法を提供する。
【解決手段】ポリマー材料により構成されている第一の容器とポリマー材料により構成されている第二の容器とを組み合わせることで形成される内部空間に重合性成分を含む重合性組成物を供給することと、
前記重合性組成物を硬化させることと、
を含む光学材料の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリマー材料により構成されている第一の容器とポリマー材料により構成されている第二の容器とを組み合わせることで形成される内部空間に重合性成分を含む重合性組成物を供給することと、
前記重合性組成物を硬化させることと、
を含む光学材料の製造方法。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記第一の容器及び前記第二の容器は、それぞれ独立に、オレフィン系材料及びシリコーン系材料からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含む請求項1に記載の光学材料の製造方法。
【請求項3】
前記第一の容器及び前記第二の容器は、4-メチル-1-ペンテン系重合体を含む請求項1に記載の光学材料の製造方法。
【請求項4】
前記重合性成分は、ポリイソシアネート化合物とポリチオール化合物及びポリオール化合物の少なくとも一方との組み合わせ、エピスルフィド化合物、並びに、エピスルフィド化合物とポリチオール化合物との組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを含む請求項1に記載の光学材料の製造方法。
【請求項5】
重合性組成物を硬化してなる硬化物を前記第一の容器及び前記第二の容器から取り出し、前記硬化物を複数用いて成形することでインゴットを形成することと、
前記インゴットを切断することとを含む請求項1に記載の光学材料の製造方法。
【請求項6】
切断した前記インゴットを研磨することを含む請求項5に記載の光学材料の製造方法。
【請求項7】
前記硬化物を研磨することを含む請求項1に記載の光学材料の製造方法。
【請求項8】
前記インゴットを切断してなる光学材料前駆体を研磨することを含む請求項5に記載の光学材料の製造方法。
【請求項9】
ポリマー材料により構成されている第一の容器と
ポリマー材料により構成されている第二の容器と
を備え、
前記第一の容器と前記第二の容器とを組み合わせることで重合性成分を含む重合性組成物が供給可能な内部空間が形成され、光学材料の製造に用いられる成形用部材。
【請求項10】
前記第一の容器及び前記第二の容器は、それぞれ独立に、オレフィン系材料及びシリコーン系材料からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含む請求項9に記載の成形用部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光学材料の製造方法及び成形用部材に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
プラスチックレンズ向け光学材料に用いられる樹脂を製造する方法として、例えば、モノマーを含む重合性組成物をモールド(型)の中に注入して加熱硬化させる注型重合法が挙げられる。
注型重合法は、重合性組成物を調合して脱気した後、モールド(型)に重合性組成物を注入し、加熱硬化(重合反応)を経て、モールドから生成物を取り出し(離型)、アニールを行うことにより、光学材料(例えば、レンズ)を得る。
【0003】
特許文献1には、ガラスモールドとテープからなるモールド型に重合性組成物を注入し、重合性組成物が注入されたモールド型をオーブンへ投入し、加熱により重合性組成物を硬化させて成形体を得ることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2014/027427号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されているように、ガラスモールドとテープからなるモールド型を用いて光学材料である成形体を得る場合、モールド型から成形体を取り出す際の離型性が低いという問題がある。
【0006】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、重合性組成物を硬化させた光学材料の離型性に優れる光学材料の製造方法及び当該製造方法に用いることが可能な成形用部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための具体的手段は、以下の態様を含む。
<1> ポリマー材料により構成されている第一の容器とポリマー材料により構成されている第二の容器とを組み合わせることで形成される内部空間に重合性成分を含む重合性組成物を供給することと、
前記重合性組成物を硬化させることと、
を含む光学材料の製造方法。
<2> 前記第一の容器及び前記第二の容器は、それぞれ独立に、オレフィン系材料及びシリコーン系材料からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含む<1>に記載の光学材料の製造方法。
<3> 前記第一の容器及び前記第二の容器は、4-メチル-1-ペンテン系重合体を含む<1>又は<2>に記載の光学材料の製造方法。
<4> 前記重合性成分は、ポリイソシアネート化合物とポリチオール化合物及びポリオール化合物の少なくとも一方との組み合わせ、エピスルフィド化合物、並びに、エピスルフィド化合物とポリチオール化合物との組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つを含む<1>~<3>のいずれか1つに記載の光学材料の製造方法。
<5> 重合性組成物を硬化してなる硬化物を前記第一の容器及び前記第二の容器から取り出し、前記硬化物を複数用いて成形することでインゴットを形成することと、
前記インゴットを切断することとを含む<1>~<4>のいずれか1つに記載の光学材料の製造方法。
<6> 切断した前記インゴットを研磨することを含む<5>に記載の光学材料の製造方法。
<7> 前記硬化物を研磨することを含む<1>~<4>のいずれか1つに記載の光学材料の製造方法。
<8> 前記インゴットを切断してなる光学材料前駆体を研磨することを含む<7>に記載の光学材料の製造方法。
<9> ポリマー材料により構成されている第一の容器と
ポリマー材料により構成されている第二の容器と
を備え、
前記第一の容器と前記第二の容器とを組み合わせることで重合性成分を含む重合性組成物が供給可能な内部空間が形成され、光学材料の製造に用いられる成形用部材。
<10> 前記第一の容器及び前記第二の容器は、それぞれ独立に、オレフィン系材料及びシリコーン系材料からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含む<9>に記載の成形用部材。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、重合性組成物を硬化させた光学材料の離型性に優れる光学材料の製造方法及び当該製造方法に用いることが可能な成形用部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
貯留容器1Aと蓋部材2Aとの組み合わせを示す概略図である。
外側シャーレ1Bと内側シャーレ2Bとの組み合わせを示す概略断面図である。
シリンジ1Cとブランジャー2Cとの組み合わせを示す概略断面図である。
第一の容器を構成する枠状部材1D及び下蓋部材3D並びに第二の容器を構成する上蓋部材4Dの組み合わせを示す概略断面図である。
光学材料を製造するシステムである製造システム10を示す概略図である。
製造システム10の一部を拡大して示す概略図である。
光学材料の製造方法の一例を模式的に示す図である。
光学部材が用いられた光情報伝達装置の一例を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示を説明するに当たり、具体例を挙げて説明するが、本開示の趣旨を逸脱しない限り以下の内容に限定されるものではなく、適宜変更して実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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