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公開番号2025165778
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-05
出願番号2024070089
出願日2024-04-23
発明の名称賦形シート
出願人株式会社エフピコ
代理人個人
主分類B29C 59/04 20060101AFI20251028BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】樹脂シート原反自体の実質的な厚みを大きく増減させることなく樹脂シートの剛性・強度を飛躍的に向上させる。
【解決手段】樹脂シート表面に凹凸形状を転写してなる賦形シートであって、例えば図1に示すハニカム形状の様に、凸部が円柱形状又は多角柱形状を一形状単位として面内に一様に配置されるように構成されており、かつ、前記樹脂シートが2軸延伸樹脂シート、例えば二軸延伸ポリプロピレンシートであることを特徴とする賦形シート。
【選択図】図1



特許請求の範囲【請求項1】
樹脂シート表面に凹凸形状を転写してなる賦形シートであって、凸部が円柱形状又は多角柱形状を一形状単位として面内に一様に配置されるように構成されており、かつ、前記樹脂シートが2軸延伸樹脂シートであることを特徴とする賦形シート。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
賦形シートが、前記凸部が六角柱を一形状単位としており、該六角柱がハニカム状に連続的に配置されている請求項1記載の賦形シート。
【請求項3】
前記凸部が六角柱を有しており、かつ、その外縁が上方に膨出する膨出部を有する請求項2記載の賦形シート。
【請求項4】
賦形シートが、凸部の膨出部を除く部分の厚みが60μm以上であって、かつ、該賦形シートを切断した際の切断面からX線を照射した際のX線回析による結晶化度が70%以上のポリオレフィンである請求項3記載の賦形シート。
【請求項5】
前記樹脂シートが、2軸延伸ポリプロピレンシートである請求項4記載の賦形シート。
【請求項6】
2軸延伸ポリプロピレンシートが、二軸延伸ポリプロピレンフィルムからなるa層と、融点110~160℃のオレフィン系樹脂からなるb層とが交互に積層された構造を有する多層シートである請求項5記載の賦形シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、賦形シートに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ポリプロピレンシートは成形性や耐熱性、耐薬品性に優れる点から、食品トレーを中心に広く用いられている。しかしながら、ポリプロピレンシート成形品は機械的強度が十分でないことから、建築資材や車両、自動車部品などの大型成形品には、ポリプロピレンは専ら射出成形品が用いられているのが現状であった。他方でポリプロピレンシート成形品はモノマテリアル材料としてリサイクル容易可能という長所があり、近年の環境負荷軽減のニーズに適合した材料であり、工業製品への利用が期待されていた。
【0003】
そこで、ポリプロピレンシート成形品の剛性を高める手法として、例えば、特許文献1には、高融点ポリプロピレンフィルムの両表層に低融点ポリプロピレンフィルムが位置する2種3層の延伸ポリプロピレンフィルムを複数枚積層し、加熱貼合することにより成形可能な積層シートとする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2020/75755号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1記載の積層シートは、シート自体の高剛・強度はその厚みに相関するために、より高強度な樹脂シートを得ようとして厚膜化する場合にはプラスチック量削減の社会的ニーズに応えるのが難しくなるものであった。また、例えば延伸倍率を高めて強度を高める方法では、シート自体の延伸倍率には限界があることに加え、延伸倍率を向上させることにより厚みが薄くなることから一定の厚みを保持したまま延伸倍率を高めることは困難なものであった。
そこで本発明が解決しようとする課題は、樹脂シート原反自体の実質的な厚みを大きく増減させることなく樹脂シートの剛性・強度を飛躍的に向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、2軸延伸により強度が付与された樹脂シートの少なくとも一方の面に、転写により凹凸形状を附与し、かつ、その凸部が円柱状又は多角柱形状を一形状単位として面内に一様に配置された形状とすることによって、樹脂シート原反自体の実質的な厚みを大きく増減させることなく、樹脂シートの剛性・強度を飛躍的に向上させることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明は、樹脂シート表面に凹凸形状を転写してなる賦形シートであって、凸部が円柱状又は多角柱形状を一形状単位として面内に一様に配置されるように構成されており、かつ、前記樹脂シートが2軸延伸樹脂シートであることを特徴とする賦形シートに関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、樹脂シート原反自体の実質的な厚みを大きく増減させることなく樹脂シートの剛性・強度を飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の賦形シートの平面図である。
図2(1)は、図1の賦形シートのA-A端面図であり、図2(2)は裏面に凹凸する賦形シートの断面の概念図である。
図3は、実施例1で得られた賦形シートの写真である。
図4は、実施例1で用いたエンボスロールの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の賦形シートは、前記した通り、樹脂シート表面に凹凸形状を転写してなる賦形シートであって、凸部が円柱形状又は多角柱形状を一形状単位として面内に一様に配置されるように構成されており、かつ、前記樹脂シートが2軸延伸樹脂シートであることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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