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公開番号
2025151736
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024053301
出願日
2024-03-28
発明の名称
環状オレフィン系共重合体および光学部品
出願人
三井化学株式会社
代理人
個人
主分類
C08F
232/08 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】耐熱性および高温環境下における光学性能の長期信頼性の性能バランスが向上した光学部品を得ることができる環状オレフィン系共重合体を提供する。
【解決手段】環状オレフィン系共重合体は、少なくとも1種のオレフィン由来の構成単位(a)と、式(II)で表される少なくとも1種の環状オレフィン由来の構成単位(b)と、を有し、DSCにより測定される環状オレフィン系共重合体のTgが135℃以上であり、
13
C-NMRにより測定される(a)-(b)-(b)-(a)の連鎖におけるラセモ構造とメソ構造との存在比率が0/100以上5.0/95.0以下である。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(I)で表される少なくとも1種のオレフィン由来の構成単位(a)と、
下記一般式(II)で表される少なくとも1種の環状オレフィン由来の構成単位(b)と、を有し、
示差走査熱量計(DSC)により測定される前記環状オレフィン系共重合体のガラス転移点(Tg)が135℃以上であり、
13
C-NMRにより測定される前記構成単位(a)-前記構成単位(b)-前記構成単位(b)-前記構成単位(a)の連鎖におけるラセモ構造とメソ構造との存在比率(ラセモ構造/メソ構造)が0/100以上5.0/95.0以下である、環状オレフィン系共重合体。
TIFF
2025151736000009.tif
23
73
(上記一般式(I)において、R
300
は水素原子または炭素原子数1~29の直鎖状または分岐状の炭化水素基を示す。)
TIFF
2025151736000010.tif
52
153
(上記一般式(II)において、R
1
~R
8
はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子または炭素数4以下の炭化水素基であり、R
5
~R
8
は互いに結合して単環を形成していてもよく、かつ前記単環が二重結合を有していてもよく、またR
5
とR
6
とで、またはR
7
とR
8
とでアルキリデン基を形成していてもよい。)
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記環状オレフィン系共重合体における前記構成単位(a)の含有量が30.0mol%以上50.0mol%未満であり、
前記環状オレフィン系共重合体における前記構成単位(b)の含有量が50.0mol%を超え70.0mol%以下であり、
前記環状オレフィン系共重合体における前記構成単位(a)および前記構成単位(b)の含有量の合計が96.0mol%を超え100.0mol%以下である、請求項1に記載の環状オレフィン系共重合体。
【請求項3】
13
C-NMRにより測定される前記構成単位(b)-前記構成単位(b)の連鎖が前記環状オレフィン系共重合体を構成する全構成単位に占める割合が10.0mol%以上30.0mol%以下である、請求項1または2に記載の環状オレフィン系共重合体。
【請求項4】
13
C-NMRにより測定される前記構成単位(b)-前記構成単位(a)の連鎖が共重合体を構成する全構成単位に占める割合が60.0mol%以上80.0mol%以下である、請求項1または2に記載の環状オレフィン系共重合体。
【請求項5】
請求項1または2に記載の環状オレフィン系共重合体を含む光学部品。
【請求項6】
fθレンズ、撮像レンズ、センサーレンズ、プリズムまたは導光板である、請求項5に記載の光学部品。
【請求項7】
車載カメラレンズまたは携帯機器用カメラレンズである、請求項5に記載の光学部品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は環状オレフィン系共重合体および光学部品に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
環状オレフィン系共重合体は光学性能に優れるため、例えば、光学レンズ等の光学部品として用いられている。また、近年では車載カメラレンズや携帯機器(携帯電話、スマートフォン、タブレット等)用のカメラレンズの需要が高まっている。車載カメラレンズや携帯機器用のカメラレンズには高い耐熱性が要求される。環状オレフィン系共重合体は、その優れた光学特性ならびに機械特性からカメラレンズ等の光学部品に広く利用されている。
光学部品に用いられる環状オレフィン系共重合体に関する技術としては、例えば、特許文献1および特許文献2に記載のものが挙げられる。
【0003】
特許文献1には、繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を含むポリマーと、脂肪酸とエーテル基を1つ以上有する多価アルコールとの脂肪酸エステルと、を含む樹脂組成物が開示され、光学性能に優れ、さらに高温高湿条件下における光学性能の劣化が抑制される成形体が得られる樹脂組成物および光学性能、耐熱性、耐湿熱性に優れた、樹脂組成物からなる車載カメラレンズ部品等の光学部品を提供できることが記載されている。
【0004】
特許文献2には、環状オレフィン系共重合体(A)を含む光学部品であって、前記環状オレフィン系共重合体(A)は、一般式(I)で表される少なくとも1種のオレフィン由来の構成単位(a)と、一般式(II)で表される少なくとも1種の環状オレフィン由来の構成単位(b)と、一般式(III)で表される少なくとも1種の環状オレフィン由来の構成単位(c)と、を有し、前記構成単位(a)、構成単位(b)および構成単位(c)の合計含有量を100モル%としたとき、前記構成単位(a)の含有量が50モル%以下である光学部品が開示され、屈折率が高く、かつ、高温環境下における光学性能の長期信頼性に優れた光学部品を提供できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-199939号公報
国際公開第2021/149400号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2に記載の光学部品は屈折率が高く、かつ、高温環境下における光学性能の長期信頼性に優れるものであるが、高温環境下における光学性能の長期信頼性に対する要求はさらに高まっており、更なる改良が求められるようになっている。
本発明は、耐熱性および高温環境下における光学性能の長期信頼性の性能バランスが向上した光学部品を得ることができる環状オレフィン系共重合体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、オレフィン由来の構成単位(a)と、環状オレフィン由来の構成単位(b)と、を有する環状オレフィン系共重合体において、ガラス転移点(Tg)を所定値以上とし、かつ、構成単位(a)-構成単位(b)-構成単位(b)-構成単位(a)の連鎖におけるラセモ構造とメソ構造との存在比率(ラセモ構造/メソ構造)を特定の範囲内とすることで、耐熱性および高温環境下における光学性能の長期信頼性の性能バランスが向上することを見出し、本発明を完成させた。即ち、本発明によれば、以下に示す環状オレフィン系共重合体および光学部品が提供される。
【0008】
[1]
下記一般式(I)で表される少なくとも1種のオレフィン由来の構成単位(a)と、
下記一般式(II)で表される少なくとも1種の環状オレフィン由来の構成単位(b)と、を有し、
示差走査熱量計(DSC)により測定される前記環状オレフィン系共重合体のガラス転移点(Tg)が135℃以上であり、
13
C-NMRにより測定される前記構成単位(a)-前記構成単位(b)-前記構成単位(b)-前記構成単位(a)の連鎖におけるラセモ構造とメソ構造との存在比率(ラセモ構造/メソ構造)が0/100以上5.0/95.0以下である、環状オレフィン系共重合体。
TIFF
2025151736000001.tif
23
73
(上記一般式(I)において、R
300
は水素原子または炭素原子数1~29の直鎖状または分岐状の炭化水素基を示す。)
TIFF
2025151736000002.tif
52
153
(上記一般式(II)において、R
1
~R
8
はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子または炭素数4以下の炭化水素基であり、R
5
~R
8
は互いに結合して単環を形成していてもよく、かつ前記単環が二重結合を有していてもよく、またR
5
とR
6
とで、またはR
7
とR
8
とでアルキリデン基を形成していてもよい。)
[2]
前記環状オレフィン系共重合体における前記構成単位(a)の含有量が30.0mol%以上50.0mol%未満であり、
前記環状オレフィン系共重合体における前記構成単位(b)の含有量が50.0mol%を超え70.0mol%以下であり、
前記環状オレフィン系共重合体における前記構成単位(a)および前記構成単位(b)の含有量の合計が96.0mol%を超え100.0mol%以下である、[1]に記載の環状オレフィン系共重合体。
[3]
13
C-NMRにより測定される前記構成単位(b)-前記構成単位(b)の連鎖が前記環状オレフィン系共重合体を構成する全構成単位に占める割合が10.0mol%以上30.0mol%以下である、[1]または[2]に記載の環状オレフィン系共重合体。
[4]
13
C-NMRにより測定される前記構成単位(b)-前記構成単位(a)の連鎖が共重合体を構成する全構成単位に占める割合が60.0mol%以上80.0mol%以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の環状オレフィン系共重合体。
[5]
[1]~[4]のいずれかに記載の環状オレフィン系共重合体を含む光学部品。
[6]
fθレンズ、撮像レンズ、センサーレンズ、プリズムまたは導光板である、[5]に記載の光学部品。
[7]
車載カメラレンズまたは携帯機器用カメラレンズである、[5]に記載の光学部品。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、耐熱性および高温環境下における光学性能の長期信頼性の性能バランスが向上した光学部品を得ることができる環状オレフィン系共重合体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。なお、本実施形態では、数値範囲を示す「A~B」は特に断りがなければ、A以上B以下を表す。
数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。
本実施形態の環状オレフィン系共重合体を構成する各モノマーは、化石原料から得られるモノマーであってもよく、動植物系原料から得られるモノマーであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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