TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025115802
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2024010454
出願日
2024-01-26
発明の名称
樹脂成形体及び樹脂組成物
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
C08L
23/10 20060101AFI20250731BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】高い強度を維持しつつ、高い耐衝撃性や伸びを有する樹脂成形体を提供する。
【解決手段】樹脂成形体は、ポリプロピレン、微細セルロース繊維及びβ晶核剤を含む樹脂組成物を含む。樹脂成形体は、広角X線回折測定において、散乱ベクトルsが1.92±0.1nm
-1
の位置に観測されるポリプロピレンα晶(040)面由来の回折ピークと、1.83±0.1nm
-1
の位置に観測されるポリプロピレンのβ晶(300)面由来の回折ピーク面積(Pβ)とが観測される。ポリプロピレンα晶(040)面由来の回折ピーク面積(Pα)に対する、ポリプロピレンのβ晶(300)面由来の回折ピーク面積(Pβ)の割合Rが100%以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリプロピレン、微細セルロース繊維及びβ晶核剤を含む樹脂組成物を含む樹脂成形体であって、
広角X線回折測定において、散乱ベクトルsが1.92±0.1nm
-1
の位置に観測されるポリプロピレンのα晶(040)面由来の回折ピークと、1.83±0.1nm
-1
の位置に観測されるポリプロピレンのβ晶(300)面由来の回折ピーク面積(Pβ)とが観測され、
前記α晶(040)面由来の回折ピーク面積(Pα)に対する、前記β晶(300)面由来の回折ピーク面積(Pβ)の割合Rが100%以上である、
樹脂成形体。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記割合Rは、150%以上である、
請求項1に記載の樹脂成形体。
【請求項3】
前記β晶核剤は、下記一般式(1)の構造を含む、
請求項1に記載の樹脂成形体。
TIFF
2025115802000013.tif
45
128
(一般式(1)中、
Mは、比重が4.0以下の1~3価の金属原子、又は、比重が4.0以下の、ヒドロキシ基が結合した2又は3価の金属原子を表し、
aは、1又は2を表し、
bは、1又は3を表し、
xは、1~3の整数を表し、
ax=2bを満たす。
Zは、下記一般式(2)又は(3)で表される基を表す。)
TIFF
2025115802000014.tif
80
128
(一般式(2)及び(3)中、
*は、一般式(1)のカルボニル基と連結する位置を表し、
Yは、直接結合又は炭素原子数1~4のアルキレン基を表し、
R
1
~R
10
は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数1~10のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1~10のアルコキシ基又は炭素原子数2~10のアルケニル基を表す。)
【請求項4】
前記Mは、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、アルミニウム、ヒドロキシアルミニウム又はジヒドロキシアルミニウムである、
請求項3に記載の樹脂成形体。
【請求項5】
前記微細セルロース繊維は、アシル化微細セルロース繊維を含む、
請求項1に記載の樹脂成形体。
【請求項6】
前記樹脂組成物の射出成形体である、
請求項1に記載の樹脂成形体。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の樹脂成形体の調製に用いられる樹脂組成物であって、
前記樹脂組成物を成形して前記樹脂成形体としたときに、広角X線回折測定において、散乱ベクトルsが1.92±0.1nm
-1
の位置に観測されるポリプロピレンのα晶(040)面由来の回折ピークと、1.83±0.1nm
-1
の位置に観測されるポリプロピレンのβ晶(300)面由来の回折ピーク面積(Pβ)とが観測され、
前記α晶(040)面由来の回折ピーク面積(Pα)に対する、前記β晶(300)面由来の回折ピーク面積(Pβ)の割合Rが100%以上となる、
樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂成形体及び樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
セルロース繊維は、軽量且つ強度が高い素材であることから、樹脂組成物の強化材としての使用が期待されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ポリプロピレンと、微細セルロース繊維とを含み、広角X線回折測定において、α晶(040)面由来の回折ピーク面積(Pα)に対するβ晶(300)面由来の回折ピーク面積(Pβ)の割合が0%超50%未満である樹脂成形体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2020/071434号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特に自動車部品に用いられる樹脂成形体には、高い強度を有するだけでなく、高い耐衝撃性や伸びを有することも求められる。これに対し、上記のように、ポリプロピレン等のポリオレフィンとセルロース繊維とを含む樹脂組成物の成形体は、比較的高い強度を有するものの、耐衝撃性や伸びは低くなりやすいという問題があった。そのため、強度をできるだけ維持しつつ、高い耐衝撃性や伸びを有する樹脂成形体が求められている。
【0006】
本発明の目的は、高い強度を維持しつつ、高い耐衝撃性や伸びを有する樹脂成形体及び樹脂組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1] ポリプロピレン、微細セルロース繊維及びβ晶核剤を含む樹脂組成物を含む樹脂成形体であって、広角X線回折測定において、散乱ベクトルsが1.92±0.1nm
-1
の位置に観測されるポリプロピレンのα晶(040)面由来の回折ピークと、1.83±0.1nm
-1
の位置に観測されるポリプロピレンのβ晶(300)面由来の回折ピーク面積(Pβ)とが観測され、前記α晶(040)面由来の回折ピーク面積(Pα)に対する、前記β晶(300)面由来の回折ピーク面積(Pβ)の割合Rが100%以上である、樹脂成形体。
[2] 前記割合Rは、150%以上である、[1]に記載の樹脂成形体。
[3] 前記β晶核剤は、下記一般式(1)の構造を含む、[1]又は[2]に記載の樹脂成形体。
TIFF
2025115802000001.tif
44
141
(一般式(1)中、
Mは、比重が4.0以下の1~3価の金属原子、又は、比重が4.0以下の、ヒドロキシ基が結合した2又は3価の金属原子を表し、
aは、1又は2を表し、
bは、1又は3を表し、
xは、1~3の整数を表し、
ax=2bを満たす。
Zは、下記一般式(2)又は(3)で表される基を表す。)
TIFF
2025115802000002.tif
70
132
(一般式(2)及び(3)中、
*は、一般式(1)のカルボニル基と連結する位置を表し、
Yは、直接結合又は炭素原子数1~4のアルキレン基を表し、
R
1
~R
10
は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数1~10のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1~10のアルコキシ基又は炭素原子数2~10のアルケニル基を表す。)
[4] 前記Mは、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、アルミニウム、ヒドロキシアルミニウム又はジヒドロキシアルミニウムである、[3]に記載の樹脂成形体。
[5] 前記微細セルロース繊維は、アシル化微細セルロース繊維を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の樹脂成形体。
[6] 前記樹脂組成物の射出成形体である、[1]~[5]のいずれかに記載の樹脂成形体。
[7] [1]~[6]のいずれかに記載の樹脂成形体の調製に用いられる樹脂組成物であって、前記樹脂組成物を成形して前記樹脂成形体としたときに、広角X線回折測定において、散乱ベクトルsが1.92±0.1nm
-1
の位置に観測されるポリプロピレンのα晶(040)面由来の回折ピークと、1.83±0.1nm
-1
の位置に観測されるポリプロピレンのβ晶(300)面由来の回折ピーク面積(Pβ)とが観測され、前記α晶(040)面由来の回折ピーク面積(Pα)に対する、前記β晶(300)面由来の回折ピーク面積(Pβ)の割合Rが100%以上となる、樹脂組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高い強度を維持しつつ、高い耐衝撃性や伸びを有する樹脂成形体及び樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態に係る樹脂成形体及びそれに用いられる樹脂組成物について具体的に説明する。なお、本明細書において、「~」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。
【0010】
1.樹脂成形体
本発明の一実施の形態に係る樹脂成形体は、ポリプロピレン、微細セルロース繊維及びβ晶核剤を含む樹脂組成物を成形して得られる樹脂成形体である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
三井化学株式会社
表示制御装置、表示制御方法及び表示制御プログラム
今日
三井化学株式会社
抗菌性金属材料及び抗菌性物品
今日
東ソー株式会社
摺動部材
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
2か月前
東レ株式会社
CPUソケット
3か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
3か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
3か月前
東レ株式会社
CPUソケット
3か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
3か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
1か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミド
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
1か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
12日前
花王株式会社
樹脂組成物
1か月前
愛知電機株式会社
加熱処理設備
1か月前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
2か月前
株式会社コバヤシ
光硬化性組成物
9日前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
1か月前
富士フイルム株式会社
組成物
1か月前
東レ株式会社
ポリプロピレン系樹脂フィルム
3か月前
アキレス株式会社
燻蒸用生分解性樹脂シート
8日前
伯東株式会社
ビニル化合物中の重合防止方法
1日前
株式会社クラベ
耐摩耗性絶縁組成物及び電線
2か月前
株式会社クラレ
水性エマルジョン及び接着剤
1か月前
株式会社村田製作所
樹脂組成物
12日前
東亞合成株式会社
硬化性組成物
1か月前
大日精化工業株式会社
樹脂成形品
3か月前
株式会社イーテック
組成物
3か月前
東ソー株式会社
末端変性ポリマー及び光学素子
12日前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
2か月前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
2か月前
株式会社イーテック
組成物
8日前
株式会社リコー
炭素繊維含有樹脂組成物
9日前
東レ株式会社
プリプレグおよびその製造方法。
1か月前
帝人株式会社
軽量ゴムおよびゴム成形体
13日前
株式会社イーテック
組成物
13日前
続きを見る
他の特許を見る