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公開番号2025081966
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023195106
出願日2023-11-16
発明の名称バッテリ装置
出願人株式会社アイチコーポレーション
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01M 10/6556 20140101AFI20250521BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】車両搭載時のレイアウトの自由度を向上させることのできるバッテリ装置を提供する。
【解決手段】バッテリ装置は、筐体のフレーム板152に対して第1姿勢および第2姿勢のうちの一方の姿勢で選択的に取り付けられる通路切換部材220を備え、フレーム板152に対して通路切換部材220を第1姿勢にて取り付けた場合は、左側通風口201Lが下側吸気通路A22と連通するとともに、右側通風口201Rが第1排気通路C1と連通し、フレーム板152に対して通路切換部材220を第2姿勢にて取り付けた場合は、左側通風口201Lが第1排気通路C1と連通するとともに、右側通風口201Rが下側吸気通路A22と連通する。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項1】
空気が通過可能な第1通風口および第2通風口を有する筐体と、
前記筐体内に配設されるバッテリモジュールと、
前記第1通風口および前記第2通風口のうちの一方の通風口から空気を吸入して、前記第1通風口および前記第2通風口のうちの他方の通風口から空気を排出するファンとを備え、
前記一方の通風口から吸入した空気を前記バッテリモジュールに向けて流して前記バッテリモジュールを冷却するとともに、前記バッテリモジュールを冷却した後の空気を前記他方の通風口から排出するように構成されるバッテリ装置であって、
前記一方の通風口から吸入した空気を前記バッテリモジュールに向けて案内する吸気側通風通路と、
前記バッテリモジュールを冷却した後の空気を前記他方の通風口に向けて案内する排気側通風通路と、
前記筐体に対して第1姿勢および第2姿勢のうちの一方の姿勢で選択的に取り付けられる切換部材とを備え、
前記筐体に対して前記切換部材を前記第1姿勢で取り付けた場合は、前記一方の通風口としての前記第1通風口が前記吸気側通風通路と連通するとともに、前記他方の通風口としての前記第2通風口が前記排気側通風通路と連通し、
前記筐体に対して前記切換部材を前記第2姿勢で取り付けた場合は、前記他方の通風口としての前記第1通風口が前記排気側通風通路と連通するとともに、前記一方の通風口としての前記第2通風口が前記吸気側通風通路と連通することを特徴とするバッテリ装置。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記切換部材は、前記一方の通風口と前記吸気側通風通路とを連通する第1連通部と、前記他方の通風口と前記排気側通風通路とを連通する第2連通部とを有し、
前記第1通風口と前記第2通風口とが前記排気側通風通路に対して対称の位置に形成されており、
前記切換部材の姿勢を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で切り換えることにより、前記筐体に対して前記第1連通部と前記第2連通部との位置が反転し、
前記筐体に対して前記切換部材を前記第1姿勢で取り付けた場合は、前記第1連通部を介して前記第1通風口と前記吸気側通風通路とが連通するとともに、前記第2連通部を介して前記第2通風口と前記排気側通風通路とが連通し、
前記筐体に対して前記切換部材を前記第2姿勢で取り付けた場合は、前記第1連通部を介して前記第2通風口と前記吸気側通風通路とが連通するとともに、前記第2連通部を介して前記第1通風口と前記排気側通風通路とが連通することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ装置。
【請求項3】
前記筐体は、前記切換部材を前記第1姿勢に位置決めするための第1位置決め部と、前記切換部材を前記第2姿勢に位置決めするための第2位置決め部とを有していることを特徴とする請求項2に記載のバッテリ装置。
【請求項4】
前記筐体は、複数の面を有する中空箱状に形成されており、
前記第1通風口および前記第2通風口は、前記複数の面のうちの同一面内に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のバッテリ装置。
【請求項5】
前記第1連通部には、前記一方の通風口から前記吸気側通風通路へ流れる空気が接触する分離リブが設けられていることを特徴とする請求項2~4のいずれかに記載のバッテリ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業用車両に搭載されるバッテリ装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
作業用車両には、例えば、高所作業車、橋梁点検車、穴掘建柱車、軌陸作業車などの種々の作業用車両がある。このような作業用車両は、一般的には、前部に運転キャビンを有して道路走行可能なトラック車体をベースとして、トラック車体の後部の架装領域に作業装置を備えて構成されている。例えば、高所作業車は、トラック車体上に旋回、起伏、伸縮作動自在に設けられたブームと、このブームの先端部に設けられた作業者搭乗用の作業台とを備え、作業台に搭乗した作業者が作業台上に設けられた操作装置を操作してブームを作動させることにより、作業台を任意の高所位置へ移動可能に構成されている。
【0003】
作業装置の駆動方式としては、作業用車両の走行用エンジンを駆動して、変速機に取り付けられたPTO機構(パワーテイクオフ機構)により取り出したエンジン動力を用いて油圧ポンプを駆動することにより、この油圧ポンプから吐出される作動油を作業装置に供給して作業装置を駆動するエンジン駆動式が従来から知られている。一方、近年では、排気ガスや騒音の問題、及び省エネルギ性等の観点から、車体上に作業用のバッテリ装置を設けて、作業装置を用いて作業を行う場合には、走行用エンジンを停止する代わりに、バッテリ装置の電力により油圧ポンプを駆動させて作業装置を駆動するバッテリ駆動式(電気駆動式)が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
バッテリ装置は、一般的に、中空箱状に形成された筐体と、この筐体内に搭載されるバッテリ(バッテリモジュール)とを備えて構成される。筐体は、外部からバッテリを冷却するための空気(外気)を取り込むための吸気口と、バッテリを冷却した後の空気を外部に排出するための排気口とを備えており、筐体内に搭載されたファン(送風器)を駆動させることにより、筐体内において吸気口から排気口へ向けた空気流を生成して、この空気流を発熱体であるバッテリに供給することで当該バッテリを冷却するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003‐221194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このようなバッテリ装置を車両(車体上)に搭載する場合、筐体に形成された吸気口の位置や向きによっては、エンジンや補器類からの排熱の影響を受けて吸気空気が高温となりバッテリの冷却効果が低下したり、走行中のタイヤ車輪から巻き上げられた泥や小石等の異物により吸気口の詰まりが生じたりするおそれがあるため、車両搭載時のバッテリ装置のレイアウトが制限されるという課題があった。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、車両搭載時のレイアウトの自由度を向上させることのできるバッテリ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係るバッテリ装置は、空気が通過可能な第1通風口(例えば、実施形態における左側通風口201L)および第2通風口(例えば、実施形態における右側通風口201R)を有する筐体と、前記筐体内に配設されるバッテリモジュールと、前記第1通風口および前記第2通風口のうちの一方の通風口から空気を吸入して、前記第1通風口および前記第2通風口のうちの他方の通風口から空気を排出するファンとを備え、前記一方の通風口から吸入した空気を前記バッテリモジュールに向けて流して前記バッテリモジュールを冷却するとともに、前記バッテリモジュールを冷却した後の空気を前記他方の通風口から排出するように構成されるバッテリ装置であって、前記一方の通風口から吸入した空気を前記バッテリモジュールに向けて案内する吸気側通風通路(例えば、実施形態における下側吸気通路A22および第3吸気通路A3)と、前記バッテリモジュールを冷却した後の空気を前記他方の通風口に向けて案内する排気側通風通路(例えば、実施形態における第1排気通路C1)と、前記筐体に対して第1姿勢および第2姿勢のうちの一方の姿勢で選択的に取り付けられる切換部材(例えば、実施形態における通路切換部材220)とを備え、前記筐体に対して前記切換部材を前記第1姿勢で取り付けた場合は、前記一方の通風口としての前記第1通風口が前記吸気側通風通路と連通するとともに、前記他方の通風口としての前記第2通風口が前記排気側通風通路と連通し、前記筐体に対して前記切換部材を前記第2姿勢で取り付けた場合は、前記他方の通風口としての前記第1通風口が前記排気側通風通路と連通するとともに、前記一方の通風口としての前記第2通風口が前記吸気側通風通路と連通することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るバッテリ装置において、前記切換部材は、前記一方の通風口と前記吸気側通風通路とを連通する第1連通部(例えば、実施形態における吸気側区画通路223)と、前記他方の通風口と前記排気側通風通路とを連通する第2連通部(例えば、実施形態における排気側区画通路227)とを有し、前記第1通風口と前記第2通風口とが前記排気側通風通路に対して対称の位置に形成されており、前記切換部材の姿勢を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で切り換えることにより、前記筐体に対して前記第1連通部と前記第2連通部との位置が反転し、前記筐体に対して前記切換部材を前記第1姿勢で取り付けた場合は、前記第1連通部を介して前記第1通風口と前記吸気側通風通路とが連通するとともに、前記第2連通部を介して前記第2通風口と前記排気側通風通路とが連通し、前記筐体に対して前記切換部材を前記第2姿勢で取り付けた場合は、前記第1連通部を介して前記第2通風口と前記吸気側通風通路とが連通するとともに、前記第2連通部を介して前記第1通風口と前記排気側通風通路とが連通することが好ましい。
【0010】
また、本発明に係るバッテリ装置において、前記筐体は、前記切換部材を前記第1姿勢に位置決めするための第1位置決め部(例えば、実施形態における第1位置決め溝211)と、前記切換部材を前記第2姿勢に位置決めするための第2位置決め部(例えば、実施形態における第2位置決め溝212)とを有していることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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