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公開番号
2025060701
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2024218985,2021514395
出願日
2024-12-13,2019-10-11
発明の名称
薬剤を送達するための小型ポリマー担体
出願人
ユニバーシティ オブ ピッツバーグ - オブ ザ コモンウェルス システム オブ ハイヤー エデュケイション
,
University of Pittsburgh - Of the Commonwealth System of Higher Education
代理人
弁理士法人藤本パートナーズ
主分類
C08F
212/14 20060101AFI20250403BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】薬剤を送達するためのポリマー、及びポリマーを含む製剤を提供する。
【解決手段】(1)アルキレンであるポリマー骨格と、(2)ヌクレオシドを含む複数の第1のペンダント基と、(3)前記第1のペンダント基を前記ポリマー骨格に共有結合させる複数の第1の連結部と、(4)ポリアルキレンオキシドを含む複数の第2のペンダント基と、(5)前記第2のペンダント基を前記ポリマー骨格に共有結合させる複数の第2の連結部とを含む、ポリマーであって、前記第1の連結部が、
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からなる群より選択される基を含み、前記第2の連結部が、エステル基、オルトエステル基、チオエーテルエステル基、無水物基、アミド基及び炭酸基からなる群より選択される加水分解に不安定な基を含む、ポリマーである。
【選択図】図3A
特許請求の範囲
【請求項1】
疎水性ポリマー骨格と、前記疎水性ポリマー骨格に結合し、複数のヒドロキシル基を含む少なくとも1つの基を含む第1の複数のペンダント基と、前記疎水性ポリマー骨格に結合し、少なくとも1つの親水性ポリマーを含む第2の複数のペンダント基とを含む、ポリマー。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記第1の複数のペンダント基又は前記第2の複数のペンダント基の少なくとも1つが、連結部を介して前記疎水性ポリマー骨格に結合している、請求項1に記載のポリマー。
【請求項3】
前記連結部が、π-πスタッキングを介して相互作用する少なくとも1つの基を含む、請求項2に記載のポリマー。
【請求項4】
前記第1の複数のペンダント基が、π-πスタッキングを介して相互作用する少なくとも第1の基を含む第1の連結基を介して、前記疎水性ポリマー骨格に結合される、請求項2に記載のポリマー。
【請求項5】
前記π-πスタッキングを介して相互作用する少なくとも第1の基が、芳香族基を含む、請求項4に記載のポリマー。
【請求項6】
前記π-πスタッキングを介して相互作用する少なくとも第1の基が、ベンジル基を含む、請求項5に記載のポリマー。
【請求項7】
前記疎水性ポリマー骨格が、ビニルモノマーのラジカル重合を介して形成されている、請求項1に記載のポリマー。
【請求項8】
前記疎水性ポリマー骨格が、フリーラジカル重合を介して形成される、請求項7に記載のポリマー。
【請求項9】
前記疎水性ポリマー骨格が、可逆的不活性化ラジカル重合を介して形成される、請求項7に記載のポリマー。
【請求項10】
前記複数のヒドロキシル基を含む少なくとも1つの基が、親水性基である、請求項1に記載のポリマー。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
政府の利益
本発明は、国立衛生研究所(National Institutes of Health)によって与えられた認可番号CA174305及びCA223788の下で、政府の支援によりなされたものである。政府は、本発明における一定の権利を有する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年10月12日に出願された米国仮特許出願第62/744,928号の利益を主張するものであり、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
以下の情報は、以下に開示される技術及びそのような技術が通常使用され得る環境についての読者の理解を補助するために提供される。本明細書において使用される用語は、本明細書にて別途明記されない限り、特定の狭い解釈に限定されることは意図されていない。本明細書において説明される参考文献は、それらの技術又は背景の理解を容易にし得る。本明細書において引用される全ての参考文献の開示は、参照により組み込まれる。
【0004】
様々な小分子が、患者の抗癌治療又は抗ウイルス治療等の治療的処置のための有力な候補として開発されている。しかしながら、低い水溶性、乏しい生物学的利用能、高い毒性副作用等の多くの欠点によって、そのような治療薬又は化合物の臨床応用が制限される。これらの薬物をナノサイズのミセルに製剤化すると、溶解性が向上し、制御可能な薬物送達が得られる。このことは、治療効果を高め、全身毒性を低減するための有望な戦略である。ミセルの生体内分布プロファイル及び腫瘍浸透は、粒子サイズを最適化することによって調整され得ることが知られている。ナノ粒子のサイズを小さくすると、循環時間及び薬物の腫瘍への蓄積が増加し得る。しかしながら、ナノ粒子が小さくなるほど、通常は薬物のペイロード及びロード効率が低くなる。
【0005】
さらに、治療薬以外の薬剤又は化合物を、ナノ粒子担体薬を介して送達することが望ましい場合もある。そのような薬剤は、例えば、上記の治療薬について述べたものと同じ欠点又は送達の問題のいくつかを有する場合がある。例えば、イメージング技法(例えば、X線技法、コンピュータ断層撮影(CT)、磁気共鳴イメージング(MRI)、超音波イメージング、光ベースイメージング及び陽電子放出断層撮影(PET)等の診断及びイメージング技法(例えば、血管造影、静脈造影及び尿路造影を含む))において使用するための造影剤又は化合物等の診断薬又は化合物を、他の薬剤又は化合物(例えば、治療薬)とは独立して送達することが望ましい場合もあり、それらと組み合わせて送達することが望ましい場合もある。
【発明の概要】
【0006】
一態様では、ポリマーは、疎水性ポリマー骨格(例えば、ラジカル重合によって形成される)と、前記疎水性ポリマー骨格に結合し、複数のヒドロキシル基を含む少なくとも1つの基を含む第1の複数のペンダント基と、前記疎水性ポリマー骨格に結合し、少なくとも1つの親水性ポリマーを含む第2の複数のペンダント基とを含む。
【0007】
前記第1の複数のペンダント基及び/又は前記第2の複数のペンダント基の少なくとも1つは、例えば、独立して、連結部を介して前記疎水性ポリマー骨格に結合していてもよい。いくつかの実施形態では、前記連結部は、π-πスタッキングを介して相互作用する少なくとも1つの基を含む。いくつかの実施形態では、前記第1の複数のペンダント基は、π-πスタッキングを介して相互作用する少なくとも第1の基を含む第1の連結基を介して、疎水性ポリマー骨格に結合される。前記π-πスタッキングを介して相互作用する少なくとも第1の基は、例えば、芳香族基を含んでいてもよい。前記π-πスタッキングを介して相互作用する少なくとも第1の基は、例えば、ベンジル基を含んでいてもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、前記疎水性ポリマー骨格は、ビニルモノマーのラジカル重合を介して形成されている。前記疎水性ポリマー骨格は、例えば、フリーラジカル重合を介して形成されていてもよい。前記疎水性ポリマー骨格は、例えば、可逆的不活性化ラジカル重合を介して形成されていてもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記複数のヒドロキシル基を含む少なくとも1つの基は、親水性基である。前記複数のヒドロキシル基を含む少なくとも1つの基は、例えば、水性環境との水素結合を形成するように適合されていてもよい。いくつかの実施形態では、前記複数のヒドロキシル基を含む少なくとも1つの基は、糖基を含む。いくつかの実施形態では、前記複数のヒドロキシル基を含む少なくとも1つの基は、ヌクレオシドを含む。前記複数のヒドロキシル基を含む少なくとも1つの基は、例えば、ヌクレオシド類似体、糖アルコール、アスコルビン酸、2-デオキシ-D-グルコース、トリエタノールアミン、ペンタエリスリトール、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、ドーパミン、カテキン又はコール酸を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、前記複数のヒドロキシル基を含む少なくとも1つの基は、グリセロール、ジ-グリセロール、エリスリトール、キシリトール、アラビトール、フシトール、リビトール、ソルビトール、マルチトール、イソマルト、マンニトール、糖類、オリゴ糖類、多糖類、アスコルビン酸、グルコン酸、グルコロン酸又はグリコサミンを含む>。いくつかの実施形態では、前記複数のヒドロキシル基を含む少なくとも1つの基は、グルコース、フルクトース、スクロース、ガラクトース、マルトース、トレハロース、ラクツロース又はラクトースを含む。いくつかの実施形態では、前記複数のヒドロキシル基を含む少なくとも1つの基が、アスコルビン酸又は2-デオキシ-D-グルコースを含む。いくつかの実施形態では、前記ヌクレオシドは、リボヌクレオシド、デオキシリボヌクレオシド又はヌクレオシド類似体治療薬である。前記ヌクレオシドは、例えば、ゲムシタビン、アザシチジン、シタラビン又はそれらの生物学的に活性な誘導体からなる群から選択されてもよい。前記ヌクレオシドは、例えば、治療薬であってもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記複数のヒドロキシル基を含む少なくとも1つの基が、治療薬又は診断薬を含み、前記第2の複数のペンダント基が、in vivoで不安定な連結部を介して疎水性ポリマー骨格に結合している。前記in vivoで不安定な連結部は、例えば、還元感受性結合、pH感受性結合、ROS感受性結合又はプロテアーゼ感受性結合のうち少なくとも1つを含んでいてもよい。前記in vivoで不安定な連結部は、例えば、エステル結合、オルトエステル結合、チオエーテルエステル結合、無水物結合、アミド結合、炭酸結合、ジスルフィド結合、ヒドラゾン結合、cic-アコチニル結合、アセタール結合、マレイン酸カルボキシジメチル結合、イミン結合、オキシム結合、シリルエーテル結合、ケタール結合、チオケタール結合又はプロテアーゼ切断可能ペプチドのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。上述のように、前記連結部は、例えば、π-πスタッキングを介して相互作用する少なくとも1つの基をさらに含んでいてもよい。前記π-πスタッキングを介して相互作用する少なくとも1つの基は、例えば、芳香族基(例えば、ベンジル基)を含んでいてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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