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公開番号
2025081876
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-28
出願番号
2023194934
出願日
2023-11-16
発明の名称
液体吐出装置
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B41J
11/42 20060101AFI20250521BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】静電吸着ベルトで媒体を搬送しつつ媒体の両面に印刷する場合、第1面に吐出される液体の印刷デューティーが多いと第2面に印刷する際の吸着力が低下する。
【解決手段】媒体Pを搬送する静電吸着ベルト181と、静電吸着ベルト181により搬送される媒体Pに液体を吐出して印刷する印刷部8と、静電吸着ベルト181まで媒体Pを搬送する搬送部17と、複数の媒体Pを滞留可能に構成されるとともに、印刷部8により媒体の第1面に印刷がなされた媒体Pを表裏反転し、第2面が印刷部8と対向する配置となるようにして、媒体Pを搬送部17に再び搬送する反転部R2及びR3と、第1面に吐出される液体の印刷デューティーに関する情報に基づいて、反転部R2及びR3における媒体Pの搬送速度と、反転部R2及びR3で滞留する媒体の滞留枚数と、を決定する制御部9と、を備える液体吐出装置1。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
媒体を搬送する静電吸着ベルトと、
前記静電吸着ベルトにより搬送される前記媒体に液体を吐出して印刷する印刷部と、
前記静電吸着ベルトまで前記媒体を搬送する搬送部と、
複数の前記媒体を滞留可能に構成されるとともに、前記印刷部により前記媒体の第1面に印刷がなされた前記媒体を表裏反転し、前記第1面とは反対の第2面が前記印刷部と対向する配置となるようにして、前記媒体を前記搬送部に再び搬送する反転部と、
前記第1面に吐出される前記液体の印刷デューティーに関する情報に基づいて、前記反転部における前記媒体の搬送速度と、前記反転部で滞留する前記媒体の滞留枚数と、を決定する制御部と、
を備えることを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の液体吐出装置において、
前記制御部は、
前記第1面に吐出される前記液体の印刷デューティーが閾値より低い場合、前記滞留枚数を第1滞留枚数に決定し、
前記第1面に吐出される前記液体の印刷デューティーが前記閾値より高い場合、前記滞留枚数を前記第1滞留枚数より多い第2滞留枚数に決定する、ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の液体吐出装置において、
複数の前記媒体に連続して印刷を行う際の印刷データには、前記媒体各々の前記第1面に吐出される前記液体の印刷デューティーに関する情報が含まれ、
前記制御部は、前記媒体各々の前記第1面に吐出される前記液体の印刷デューティーに関する情報を印刷の開始前に入力し、印刷の開始前に前記滞留枚数を決定することを特徴とする液体吐出装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載の液体吐出装置において、
前記制御部は、複数の前記媒体に連続して印刷を行う際、前記媒体のうちの次に印刷を行う1枚の前記第1面に吐出される前記液体の印刷デューティーに関する情報を印刷の開始後に入力し、印刷開始前に決定された前記滞留枚数を印刷の開始後に変更することを特徴とする液体吐出装置。
【請求項5】
請求項2に記載の液体吐出装置において、
前記制御部は、前記反転部における前記媒体の搬送速度から前記反転部における搬送時間を算出し、前記搬送時間が所定時間を超える場合、前記第1面に吐出される前記液体の印刷デューティーに拘らず前記滞留枚数を前記第1滞留枚数に決定することを特徴とする液体吐出装置。
【請求項6】
請求項5に記載の液体吐出装置において、
前記制御部は、前記液体吐出装置の設置環境、前記媒体の種類及び印刷の際に設定された前記媒体の余白に関する情報の少なくとも1つに基づいて、前記所定時間を決定することを特徴とする液体吐出装置。
【請求項7】
請求項2または5に記載の液体吐出装置において、
前記制御部は、前記液体吐出装置の設置環境、前記媒体の種類及び印刷の際に設定された前記媒体の余白に関する情報の少なくとも1つに基づいて、前記閾値を決定することを特徴とする液体吐出装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から媒体の両面に印刷することが可能な様々な液体吐出装置が使用されている。例えば、特許文献1には、媒体を吸引して支持しつつ媒体を搬送する吸引方式の搬送ベルトを備え、該吸引方式の搬送ベルトで媒体を搬送しつつ媒体の両面に印刷することが可能な両面印刷装置が開示されている。特許文献1の両面印刷装置は、ラインヘッドにより第1面に印刷がなされた媒体を表裏反転し、第1面とは反対の第2面がラインヘッドと対向する配置となるようにする循環経路としての反転部を備えている。特許文献1には、循環経路内の媒体の滞留枚数を最適化とすることで、搬送機構のモーターの不具合の虞を軽減させながら、適切な両面印刷の生産性を確保することが記載されている。また、滞留枚数を増やすと印刷に伴う媒体の搬送時間が長くなることで生産性が低下し、滞留枚数を減らすと印刷に伴う媒体の搬送時間が短くなることで生産性が向上することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-155222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
媒体を搬送する搬送ベルトとしては、静電吸着ベルトがあるが、静電吸着ベルトで媒体を搬送しつつ媒体の両面に印刷する場合、第1面に吐出される液体の印刷デューティーが多いと第2面に印刷する際の吸着力が低下する虞がある。静電吸着ベルトの媒体に対する吸着力が低下すると、例えば、静電吸着ベルトに対して好適に吸着できなかった媒体が印刷時に印刷部へ接触する虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための、本発明の液体吐出装置は、媒体を搬送する静電吸着ベルトと、前記静電吸着ベルトにより搬送される前記媒体に液体を吐出して印刷する印刷部と、前記静電吸着ベルトまで前記媒体を搬送する搬送部と、複数の前記媒体を滞留可能に構成されるとともに、前記印刷部により前記媒体の第1面に印刷がなされた前記媒体を表裏反転し、前記第1面とは反対の第2面が前記印刷部と対向する配置となるようにして、前記媒体を前記搬送部に再び搬送する反転部と、前記第1面に吐出される前記液体の印刷デューティーに関する情報に基づいて、前記反転部における前記媒体の搬送速度と、前記反転部で滞留する前記媒体の滞留枚数と、を決定する制御部と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の一実施例に係る液体吐出装置の外観を表す斜視図。
本発明の一実施例に係る液体吐出装置の内部構成を表す概略図。
図1の液体吐出装置を用いて行う、両面印刷時の動作フローの一例を表すフローチャート。
図1の液体吐出装置を用いて行う、図3とは別の両面印刷時の動作フローの一例を表すフローチャート。
複数の媒体に連続して印刷を行う際の印刷スケジュールの一例を表す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を概略的に説明する。
本発明の第1の態様に係る液体吐出装置は、媒体を搬送する静電吸着ベルトと、前記静電吸着ベルトにより搬送される前記媒体に液体を吐出して印刷する印刷部と、前記静電吸着ベルトまで前記媒体を搬送する搬送部と、複数の前記媒体を滞留可能に構成されるとともに、前記印刷部により前記媒体の第1面に印刷がなされた前記媒体を表裏反転し、前記第1面とは反対の第2面が前記印刷部と対向する配置となるようにして、前記媒体を前記搬送部に再び搬送する反転部と、前記第1面に吐出される前記液体の印刷デューティーに関する情報に基づいて、前記反転部における前記媒体の搬送速度と、前記反転部で滞留する前記媒体の滞留枚数と、を決定する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本態様によれば、第1面に吐出される液体の印刷デューティーに関する情報に基づいて、反転部における媒体の搬送速度と、反転部で滞留する媒体の滞留枚数と、を決定する。すなわち、印刷デューティーを考慮して搬送速度と滞留枚数とが決定されるため、第1面に吐出された液体の乾燥時間を最適化したうえで第2面に印刷することができる。このため、静電吸着ベルトで媒体を搬送しつつ媒体の両面に印刷する場合に、例え第1面に吐出される液体の印刷デューティーが多くても、該液体を乾燥させるための十分な乾燥時間を確保することが可能になり、第2面に印刷する際の吸着力が低下することを抑制することができる。したがって、静電吸着ベルトに対して好適に吸着できなかった媒体が印刷時に印刷部へ接触する虞を低減でき、さらに、両面印刷の生産性を向上することができる。
【0009】
本発明の第2の態様に係る液体吐出装置は、前記第1の態様に従属する態様であって、前記制御部は、前記第1面に吐出される前記液体の印刷デューティーが閾値より低い場合、前記滞留枚数を第1滞留枚数に決定し、前記第1面に吐出される前記液体の印刷デューティーが前記閾値より高い場合、前記滞留枚数を前記第1滞留枚数より多い第2滞留枚数に決定する、ことを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、第1面に吐出される液体の印刷デューティーが閾値より低い場合は滞留枚数を第1滞留枚数に決定し、第1面に吐出される液体の印刷デューティーが閾値より高い場合は滞留枚数を第1滞留枚数より多い第2滞留枚数に決定する。滞留枚数を増やすことで第1面を印刷した後に第1面を乾燥するための時間を長くすることができるので、第2面に印刷する際の吸着力が低下することを効果的に抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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