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公開番号2025070475
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180810
出願日2023-10-20
発明の名称偽造防止印刷物
出願人独立行政法人 国立印刷局
代理人
主分類B41M 3/14 20060101AFI20250424BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】
可視光と紫外線光の観察条件で画像が変化する印刷物において、高度な刷り合わせ精度を要すること及び特殊なフィルタを用いる必要があるという問題がある。
【解決手段】
蛍光剤を有する基材上に合成模様が形成された偽造防止印刷物であって、合成模様は、基材の色彩と異なる有彩色、かつ、紫外線を遮断する特性を有する第1の色材で形成された第1の画像要素から成る第1の画像と、可視光下において基材と等色、かつ、紫外線光下において第1の画像と等色に視認される第2の色材で形成された第2の画像要素から成る第2の画像を備え、第1の画像要素と第2の画像要素は、重ならない又は少なくとも一部が重なって配置された偽造防止印刷物。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
蛍光剤を有する基材上に合成模様が形成された偽造防止印刷物であって、
前記合成模様は、前記基材の色彩と異なる有彩色、かつ、紫外線を遮断する特性を有する第1の色材で形成された第1の画像要素から成る第1の画像と、可視光下において前記基材と等色、かつ、紫外線光下において前記第1の画像と等色に視認される第2の色材で形成された第2の画像要素から成る第2の画像を備え、
前記第1の画像要素と前記第2の画像要素は、重ならない又は少なくとも一部が重なって配置され、
前記基材を可視光の反射光下で観察すると、前記第2の画像と前記基材が等色となって前記第1の画像のみが確認され、紫外線光下で観察すると、前記基材が発光する中で前記第1の画像と前記第2の画像が等色となって、前記合成模様が確認できることを特徴とする偽造防止印刷物。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記第1の画像要素の面積率は、前記第2の画像要素の面積率よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の偽造防止印刷物。
【請求項3】
前記第1の画像は、第1の情報を備えて成り、
前記第2の画像は、第2の情報を備えて成り、
前記第1の情報と前記第2の情報が同じ情報の場合、前記第1の画像は、前記第1の画像要素が存在しない領域を備えて成り、前記第2の画像は、少なくとも前記第1の画像要素が存在しない領域に前記第2の画像要素が配置されて成ることを特徴とする請求項2記載の偽造防止印刷物。
【請求項4】
前記第1の画像は、第1の情報を備えて成り、
前記第2の画像は、第2の情報を備えて成り、
前記第2の情報が前記第1の情報と異なる情報の場合、前記合成模様は、第1の情報と前記第2の情報が合成されて、前記第1の情報と前記第2の情報とは異なる第3の情報として形成されていることを特徴とする請求項2に記載の偽造防止印刷物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偽造防止の効果が求められるセキュリティ印刷物の分野において、複写物では真正物と同じ潜像模様が発現しない偽造防止印刷物に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年の複写機や印刷機の発展により、有価証券や車検証、住民票などのセキュリティ印刷物の精巧な複写物(以下、「偽造品」という。)を容易に作製することが可能になっている。このような偽造品の作製を防止する技術として、基材に可視画像と潜像画像の領域を施し、複写物には潜像画像が再現されない印刷物がある。前記の特徴をもつ印刷物は、特殊な色相の色材や蛍光剤を含有または表面に塗布した基材を用いて実現する。
【0003】
上記の資材を用いた偽造防止印刷物として、蛍光増白剤を含有する白色基材上に蛍光増白剤を含有していない白色の色材を有するラベルがあり、紫外線の照射による発光能の違いから、白色の色材で構成された潜像画像が可視化する技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1の技術は、基材と色材の上層に透明フィルムを被膜することで、印刷物の画線部と非画線部との表面性の差や、画線部と白色基材による光沢に差を無くしたことが特徴であり、白色の色材で構成された潜像画像が可視光下の観察において視認が成されない技術である。
【0005】
また、知名度の高い偽造品の作製を防止する技術として「透かし技術」が存在する。
表裏合成模様(See-Through Register)と称される偽造防止技術もその一つであり、例えばユーロ紙幣にも採用されている。
【0006】
表裏合成模様とは、基材の表裏でそれぞれ異なる2つの模様を組み合わせて1つの模様(以下、「合成模様」という。)を形成する技術であるが、高精度な刷り合わせを要するため、古くから偽造防止技術の1つとしてセキュリティ印刷物に用いられている。この合成模様は、太陽光などに印刷物を透かすことで観察される。
【0007】
これに類似する技術として、透過模様印刷物がある。この技術は、基材の一方に有色の色材で形成した印刷領域(以下、「有色領域」という。)を施し、他方に少なくとも一部が基材を挟んで重畳して配置された有色領域と同形同色な領域を施し、どちらかの面に浸透成分を含んだ色材で形成した重畳領域(以下、「重畳領域」という。)を有するものであり、これを透過光で観察すると重畳領域が合成色となり模様が視認できる技術である(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
他にも、透かしを活用した技術として、基材の片面に模様を印刷し、表裏の高精度なすり合わせを要さない技術がある。これは、基材の片面に2種の模様を施し、反射光下において視認可能な2種の模様があり、透過光下において一方の模様が消失する技術である(例えば、特許文献3参照)。
【0009】
上記の技術は、いずれの場合も複写物にはこの効果が継承されないことが特徴である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2014―157343号公報
特開2015―205417号公報
特開2019―209495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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