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公開番号
2025080726
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-26
出願番号
2024083642
出願日
2024-05-22
発明の名称
印刷物の製造方法
出願人
artience株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B41M
3/00 20060101AFI20250519BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】2種以上の活性エネルギー線硬化型組成物を印刷する場合に、活性エネルギー線源が2つ以下でも優れた硬化性を有し高品質な印刷物を長時間安定して得られる印刷物の製造方法を提供することである。
【解決手段】基材Pに2種以上の活性エネルギー線硬化型組成物を印刷する印刷工程と、照射装置から活性エネルギー線を照射して基材Pの活性エネルギー線硬化型組成物を硬化させる硬化工程とを含み、2種以上の活性エネルギー線硬化型組成物を(メタ)アクリレート化合物を含むものとし、照射装置7にn個(nは2以上の整数)の活性エネルギー線源を装着し、2種以上の活性エネルギー線硬化型組成物にヨウ素価IVが100未満のものがある場合にn個の活性エネルギー線源を点灯して活性エネルギー線を照射し、ヨウ素価IVがすべて100以上の場合に(n-1)個以下の活性エネルギー線源を点灯して活性エネルギー線を照射する。
【選択図】図6A
特許請求の範囲
【請求項1】
基材に、2種以上の活性エネルギー線硬化型組成物を、それぞれ転移ロールを用いて印刷する印刷工程と、
前記印刷工程の後に、活性エネルギー線照射装置から活性エネルギー線を照射して前記基材に印刷した前記活性エネルギー線硬化型組成物を硬化させる硬化工程と、
を含む、印刷物の製造方法であって、
前記2種以上の前記活性エネルギー線硬化型組成物を、(メタ)アクリレート化合物を含むものとし、
前記活性エネルギー線照射装置にn個(nは2以上の整数)の活性エネルギー線源を装着し、
前記2種以上の前記活性エネルギー線硬化型組成物のなかに、ヨウ素価が100未満のものがある場合に、n個の前記活性エネルギー線源を点灯させて前記活性エネルギー線を照射し、
前記2種以上の前記活性エネルギー線硬化型組成物のヨウ素価がすべて100以上の場合に、n個の前記活性エネルギー線源のうちの(n-1)個以下の前記活性エネルギー線源を点灯させて前記活性エネルギー線を照射する、
印刷物の製造方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
基材に、2種以上の活性エネルギー線硬化型組成物を、それぞれ転移ロールを用いて印刷する印刷工程と、
前記印刷工程の後に、活性エネルギー線照射装置から活性エネルギー線を照射して前記基材に印刷した前記活性エネルギー線硬化型組成物を硬化させる硬化工程と、
を含む、印刷物の製造方法であって、
前記2種以上の前記活性エネルギー線硬化型組成物を、(メタ)アクリレート化合物を含むものとし、
前記活性エネルギー線照射装置を、n個(nは2以上の整数)の活性エネルギー線源を装着可能なものとし、
前記2種以上の前記活性エネルギー線硬化型組成物のなかに、ヨウ素価が100未満のものがある場合に、前記活性エネルギー線照射装置にn個の活性エネルギー線源を装着して前記活性エネルギー線を照射し、
前記2種以上の前記活性エネルギー線硬化型組成物のヨウ素価がすべて100以上の場合に、前記活性エネルギー線照射装置に(n-1)個以下の活性エネルギー線源を装着して前記活性エネルギー線を照射する、
印刷物の製造方法。
【請求項3】
前記活性エネルギー線源の点灯個数によって前記活性エネルギー線硬化型組成物に照射するエネルギーの量を調整する請求項1記載の印刷物の製造方法。
【請求項4】
前記活性エネルギー線源の装着個数によって前記活性エネルギー線硬化型組成物に照射するエネルギーの量を調整する請求項2記載の印刷物の製造方法。
【請求項5】
前記(n-1)個以下を2個以下とする請求項1~4のいずれか1項に記載の印刷物の製造方法。
【請求項6】
前記2種以上の活性エネルギー線硬化型組成物のすべてを、ヨウ素価が110以上かつ220以下のものとした請求項1又は請求項2記載の印刷物の製造方法。
【請求項7】
印刷時の前記転移ロールの表面温度を16~40℃とする請求項1又は請求項2記載の印刷物の製造方法。
【請求項8】
活性エネルギー線硬化型組成物が、光重合開始剤を含む、請求項1又は請求項2記載の印刷物の製造方法。
【請求項9】
活性エネルギー線硬化型組成物の光重合開始剤の含有量を、それぞれの組成物において組成物全量中14質量%以下とする、請求項1又は請求項2記載の印刷物の製造方法。
【請求項10】
活性エネルギー線硬化型組成物が、ウレタン(メタ)アクリレートを含む、請求項1又は請求項2記載の印刷物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
活性エネルギー線硬化型組成物を用いた印刷方法は、無溶剤型であり、瞬間的に活性エネルギー線にて硬化乾燥することから、環境対応、印刷作業性に優れ、且つ高品質の印刷物が得られるとして、雑誌やチラシ等の印刷情報の分野から紙器等の食品包装向けパッケージ分野まで広く使用されている。
【0003】
近年は、活性エネルギー線硬化型組成物を硬化させる活性エネルギー線源として、従来から使用されている高圧水銀灯やメタルハライドランプといった光源に加えて、オゾンが発生しないオゾンレスメタルハライドランプを使用し230~420nmの紫外線を発生する光源や、発光ピーク波長が350~420nmの範囲の紫外線を発生する発光ダイオードUV-LED等、様々な種類の光源が使われている。一方、光源は電力を光に変換するため、その変換効率や、発生する熱の影響などから、光源1つあたりの出力には限界があり、必要な光量に応じて、光源を複数並べて用いることが一般的である。
【0004】
特に、光重合開始剤を含有する活性エネルギー線硬化型組成物を用いる場合には、光重合開始剤を十分に機能させると共に、ラジカル反応が大気中の酸素により阻害されることでの表面硬化性の低下を補うためなどから、印刷ラインの硬化工程で光源を3つ以上並べて使用することが一般的である。しかしながら、多数の光源を用いることは、導入コスト、メンテナンスコスト、エネルギーコストが大きくなることや、熱による印刷物へのダメージなどの問題がある。また、3つ以上の光源を使用した場合、印刷物の表面のみが過剰に硬化し、組成物の硬化物のひび割れ、皺などが発生する場合がある。また、印刷時に転移ロールを用いる印刷方法においては、ロール温度が組成物の転移性に大きく影響するが、ランプ本数を多くするとランプからの熱の影響でロール温度が上昇してしまうことで印刷品質が劣化することもあり、この場合ロールの冷却を行うなどの対応が必要である。
【0005】
さらに近年では、印刷時の省人、省力化、自動化、および高速化の要求が高まってきており、印刷スピードは益々高速化してきており、ランプ本数を多くすることで硬化性を担保することが一般的である。そして、様々な印刷条件下において、トラブルなく長時間にわたって安定して高品位な印刷物が得られる組成物が望まれている。中でも、2つ以上の組成物を用い長時間印刷する場合においても、組成物のドット径の変化であるドットゲインが大きくならないことが、鮮明な印刷物を得るために重要である。
【0006】
特に、飲料を充填するパック、お菓子、食品の容器、パウチや蓋つき容器、カップやトレーなどの包装容器、また、漫画、美術、歴史、学習参考書、専門書、科学、写真集などの書籍では、意匠性が重視され、鮮明な画像形成とブロッキングなどのトラブルが発生しない印刷物製造方法が重要である。
【0007】
このような印刷に用いられる活性エネルギー線硬化型組成物と当該組成物を用いた印刷物として、特許文献1では、光重合開始剤とジアリルフタレート樹脂との組み合わせの組成物と当該組成物を用いた印刷物が開示されているが、複数の組成物を用いた高品質な印刷物を少ないランプ数で製造する方法に関する記載は無い。
【0008】
また、特許文献2では、光重合開始剤組成による活性エネルギー線硬化型組成
物の硬化性の向上について開示されているが、複数の組成物を用いた高品質な印刷物を少
ないランプ数で製造する方法に関する記載は無い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2016-210975号公報
特開2012-36245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、2種以上の活性エネルギー線硬化型組成物を用いる場合に、活性エネルギー線を発生する活性エネルギー線源が2つ以下であっても優れた硬化性を有し、高品質な印刷物を長時間安定して得られる、印刷物の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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