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公開番号
2025072506
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-09
出願番号
2025017293,2023514309
出願日
2025-02-05,2021-04-16
発明の名称
インクセット
出願人
コニカミノルタ株式会社
代理人
弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類
B41M
5/00 20060101AFI20250430BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】画像欠陥を抑制し、高画質で、基材に対する密着性に優れたインクセットを提供する。
【解決手段】インクセットは、インクが、顔料、樹脂微粒子、水溶性溶媒及び界面活性剤を含有し、処理液が、多価金属塩、水溶性溶媒及び界面活性剤を含有する。インク及び処理液の水溶性溶媒が、SP値が24(J/cm
3
)
1/2
以上で沸点150~250℃の範囲内である。インク及び処理液が特定の界面活性剤を含有し、かつ、インク中の界面活性剤及び処理液中の界面活性剤の含有量が特定範囲である。25℃において、インクの静的表面張力が、処理液の静的表面張力よりも5mN/m以上高く、インクの表面寿命15msにおける動的表面張力が、処理液の動的表面張力よりも5mN/m以上高く、インクの前記動的表面張力が、35~45mN/mの範囲内で、かつ、処理液の前記動的表面張力が、25~35mN/mの範囲内である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
インクと処理液とを含むインクセットであって、
前記インクが、顔料、樹脂微粒子、SP値が24(J/cm
3
)
1/2
以上でかつ沸点1
50~250℃の範囲内の水溶性溶媒及び界面活性剤を含有し、
前記処理液が、多価金属塩、SP値が24(J/cm
3
)
1/2
以上でかつ沸点150~
250℃の範囲内の水溶性溶媒及び界面活性剤を含有し、
前記インクの前記界面活性剤が、アセチレングリコール系界面活性剤及びポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤、又は、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤で、
前記インク中の前記界面活性剤の含有量が、0.1~2.0質量%の範囲内であり、
前記処理液の前記界面活性剤が、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤で、前記処理液中の前記界面活性剤の含有量が、0.1~2.0質量%の範囲内であり、
25℃において、前記インクの静的表面張力が、前記処理液の静的表面張力よりも5mN/m以上高く、
25℃において、前記インクの表面寿命15msにおける動的表面張力が、前記処理液の表面寿命15msにおける動的表面張力よりも5mN/m以上高く、
前記インクの表面寿命15msにおける動的表面張力が、35~45mN/mの範囲内であり、かつ、
前記処理液の表面寿命15msにおける動的表面張力が、25~35mN/mの範囲内であり、
前記処理液を基材に付与した後、加熱乾燥工程を経ずに、前記処理液が濡れた状態で前記インクを前記処理液が付与された領域に付与するインクジェット記録方法に用いられるインクセット。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記インク中の前記水溶性溶媒の含有量が、5~40質量%の範囲内で、
前記処理液中の前記水溶性溶媒の含有量が、10~45質量%の範囲内である請求項1に記載のインクセット。
【請求項3】
前記顔料が、アニオン性高分子分散剤で分散されている請求項1に記載のインクセット。
【請求項4】
前記インクが0.15質量%の酢酸カルシウム・1水和物水溶液との凝集性が0.2以下である前記樹脂微粒子を、3~15質量%の範囲内で含有する請求項1に記載のインクセット。
【請求項5】
前記樹脂微粒子が、スルホン酸基を有する水分散性ポリエステル樹脂を含有する請求項1に記載のインクセット。
【請求項6】
25℃において、未乾燥状態の前記処理液の表面寿命15msにおける動的表面張力をAとし、
前記処理液を乾燥させて、当該処理液の乾燥率が30%のときの表面寿命15msにおける動的表面張力をBとしたときに、下記式(I)を満たす請求項1に記載のインクセット。
式(I):(B-A)≦5mN/m
【請求項7】
前記インク中に含有しない界面活性剤を、前記処理液中に含有する請求項1に記載のインクセット。
【請求項8】
前記処理液が付与された領域に、前記処理液の乾燥率が30%以下の状態で、前記インクを付与する請求項1に記載のインクセット。
【請求項9】
前記処理液を前記基材に付与した後、10秒以内に前記処理液が付与された領域に、前記インクを付与する請求項1に記載のインクセット。
【請求項10】
単位面積当たりにおいて、前記インクの付量が、前記処理液の付量の2~25倍の範囲内である請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載のインクセット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクセットに関し、特に、画像欠陥を抑制し、高画質で、基材に対する密着性に優れたインクセットに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方法は、簡便かつ安価に画像を作製できるため、写真、各種印刷、マーキング、カラーフィルター等の特殊印刷を含む様々な印刷分野に応用されてきている。特に、インクジェット記録方法は、版を用いずデジタル印刷が可能であるため、多様な画像を少量ずつ形成するような用途に特に好適である。
【0003】
このようなインクジェット記録方法では、あらかじめ基材に、有機酸や多価金属塩などの凝集剤を含有する処理液(「前処理液」又は「プライマー」ともいう。)を塗布することによって、後工程において、有機酸や多価金属塩によりインクに含有される顔料を凝集させてピニングさせ、これにより高画質な画像記録物を得る2液方式のインクジェット記録方法が知られている。
【0004】
2液方式のインクジェット記録方法では、インクの滲み等を防止できる一方、処理液とインクの付着間の時間を適切に制御しないと、インクが凝集し過ぎることに起因して画像の光沢性が悪くなるという問題があった。そのため、処理液の付着量を規定し、かつ、処理液とインクの付着間の時間を短縮することで、非吸収性基材への印字安定性及び記録生産性を向上させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)
しかしながら、さらに、処理液やインクの静的表面張力及び動的表面張力を適切に制御しないと、処理液やインクの組み合わせによっては、抜き文字や細線の滲み、ビーディング、まだら等の画像欠陥が発生し、高画質の達成は困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-221943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記問題・状況に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、画像欠陥を抑制し、高画質で、基材に対する密着性に優れたインクセットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決すべく、上記問題の原因等について検討する過程において、処理液及びインクの静的表面張力と動的表面張力を特定範囲に制御することによって、高い画像品質を達成することができるインクセットを提供することができることを見いだし本発明に至った。
すなわち、本発明に係る上記課題は、以下の手段により解決される。
【0008】
1.インクと処理液とを含むインクセットであって、
前記インクが、顔料、樹脂微粒子、SP値が24(J/cm
3
)
1/2
以上でかつ沸点150~250℃の範囲内の水溶性溶媒及び界面活性剤を含有し、
前記処理液が、多価金属塩、SP値が24(J/cm
3
)
1/2
以上でかつ沸点150~250℃の範囲内の水溶性溶媒及び界面活性剤を含有し、
前記インクの前記界面活性剤が、アセチレングリコール系界面活性剤及びポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤、又は、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤で、
前記インク中の前記界面活性剤の含有量が、0.1~2.0質量%の範囲内であり、
前記処理液の前記界面活性剤が、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤で、前記処理液中の前記界面活性剤の含有量が、0.1~2.0質量%の範囲内であり、
25℃において、前記インクの静的表面張力が、前記処理液の静的表面張力よりも5mN/m以上高く、
25℃において、前記インクの表面寿命15msにおける動的表面張力が、前記処理液の表面寿命15msにおける動的表面張力よりも5mN/m以上高く、
前記インクの表面寿命15msにおける動的表面張力が、35~45mN/mの範囲内であり、かつ、
前記処理液の表面寿命15msにおける動的表面張力が、25~35mN/mの範囲内であり、
前記処理液を基材に付与した後、加熱乾燥工程を経ずに、前記処理液が濡れた状態で前記インクを前記処理液が付与された領域に付与するインクジェット記録方法に用いられるインクセット。
【0009】
2.前記インク中の前記水溶性溶媒の含有量が、5~40質量%の範囲内で、
前記処理液中の前記水溶性溶媒の含有量が、10~45質量%の範囲内である第1項に記載のインクセット。
【0010】
3.前記顔料が、アニオン性高分子分散剤で分散されている第1項に記載のインクセット。
(【0011】以降は省略されています)
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