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公開番号2025067490
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177513
出願日2023-10-13
発明の名称屋根構造体及び屋根構造体の施工方法
出願人株式会社LIXIL
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E04B 1/00 20060101AFI20250417BHJP(建築物)
要約【課題】現場に応じて柱材を容易に固定できる屋根構造体及び屋根構造体の施工方法を提供すること。
【解決手段】屋根構造体1は、柱材2と、柱材2と立設壁14との間に配置され、柱材2を立設壁14に固定する柱固定構造6と、柱材2に直接的に又は間接的に接続される屋根体4と、を備え、柱固定構造6は、立設壁14に対する柱材2の位置を調整可能な位置調整部63を有し、位置調整部63により立設壁14に対する柱材2の位置を調整した状態で、柱材2と立設壁14とを固定する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
柱材と、
前記柱材と立設壁との間に配置され、前記柱材を前記立設壁に固定する柱固定構造と、
前記柱材に直接的に又は間接的に接続される屋根体と、を備え、
前記柱固定構造は、前記立設壁に対する前記柱材の位置を調整可能な位置調整部を有し、前記位置調整部により前記立設壁に対する前記柱材の位置を調整した状態で、前記柱材と前記立設壁とを固定する、屋根構造体。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記柱固定構造は、前記立設壁に固定される壁側固定部と、前記柱材に固定される柱側固定部と、を有し、
前記位置調整部は、前記壁側固定部に対する前記柱側固定部の位置を調整することで、前記立設壁に対する前記柱材の位置を調整する、請求項１に記載の屋根構造体。
【請求項３】
前記立設壁、前記壁側固定部、前記柱側固定部及び前記柱材は、前記立設壁から前記柱材までの間において、この順に並んで配置され、
前記壁側固定部、前記柱側固定部及び前記柱材は、前記立設壁、前記壁側固定部、前記柱側固定部及び前記柱材が並ぶ方向に直交する方向において、幅を有して構成され、
前記壁側固定部及び前記柱側固定部の幅は、前記柱材の幅以下である、請求項２に記載の屋根構造体。
【請求項４】
前記柱材は、前記柱固定構造の側に向けて開放する開放枠部を有し、
前記柱側固定部は、一方側が前記開放枠部に配置された状態で前記柱材に固定されると共に、他方側が前記立設壁の側に突出して形成され前記位置調整部により前記壁側固定部に対する前記柱側固定部の位置が調整された状態で前記壁側固定部に固定される、請求項２又は３に記載の屋根構造体。
【請求項５】
前記壁側固定部及び前記柱側固定部は、所定方向に並んで配置され、
前記位置調整部は、前記壁側固定部又は前記柱側固定部のいずれか一方に設けられ前記壁側固定部及び前記柱側固定部が並ぶ方向に延びる長孔と、前記壁側固定部又は前記柱側固定部のいずれか他方に固定され前記長孔に挿通される調整用ネジと、を有する、請求項２又は３に記載の屋根構造体。
【請求項６】
前記壁側固定部及び前記柱材に固定する固定ネジを備え、
前記柱固定構造は、前記固定ネジを覆うカバー材を有する、請求項２又は３に記載の屋根構造体。
【請求項７】
前記柱材又は前記柱固定構造は、所定方向に並んで配置され、
前記位置調整部は、前記柱材又は前記柱固定構造のいずれか一方に設けられ前記柱材又は前記柱固定構造が並ぶ方向に延びる長孔と、前記柱材又は前記柱固定構造のいずれか他方に固定され前記長孔に挿通される調整用ネジと、を有する、請求項１に記載の屋根構造体。
【請求項８】
前記屋根体は、基端側が前記柱材に直接的に又は間接的に支持され、先端側が建物躯体に固定される、請求項１又は２に記載の屋根構造体。
【請求項９】
前記柱材は、下端部が床面から上方に離れて配置される請求項１又は２に記載の屋根構造体。
【請求項１０】
下端部が床面から上方に離れて配置される柱材と、前記柱材に直接的に又は間接的に接続される屋根体と、を備える屋根構造体の施工方法であって、
前記柱材と立設壁との間に配置される柱固定構造により、前記立設壁に対する前記柱材の位置を調整する位置調整工程と、
前記位置調整工程の後に、前記柱材と前記立設壁との間に前記柱固定構造を配置した状態で前記柱固定構造により前記立設壁に前記柱材を固定する柱材固定工程と、を含む、屋根構造体の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、屋根構造体及び屋根構造体の施工方法に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、柱材と、屋根体と、を備える屋根構造体が知られている（例えば、特許文献１参照）。特許文献１に記載の屋根構造体は、バルコニーに設置されている。２階のバルコニーに後付けで屋根構造体を設置する場合に、柱材を地中に埋め込むことができないため、柱材は、下端部が床面から上方に離れた状態で、バルコニーの腰壁に固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００７－２５５１１６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
造り付けのバルコニーに屋根構造体を設置する場合において、バルコニーにおける建物躯体と腰壁との間の距離が現場によって異なることがあり、屋根体に対する柱材の位置が決まっていて変更できない場合には、現場それぞれにおける腰壁から柱材までの距離に対応して、柱材を腰壁に固定する必要が生じる。現場に応じて柱材を容易に固定できることが望まれている。
【０００５】
本開示は、現場に応じて柱材を容易に固定できる屋根構造体及び屋根構造体の施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示は、柱材と、前記柱材と立設壁との間に配置され、前記柱材を前記立設壁に固定する柱固定構造と、前記柱材に直接的に又は間接的に接続される屋根体と、を備え、前記柱固定構造は、前記立設壁に対する前記柱材の位置を調整可能な位置調整部を有し、前記位置調整部により前記立設壁に対する前記柱材の位置を調整した状態で、前記柱材と前記立設壁とを固定する、屋根構造体に関する。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
一実施形態に係るテラスを正面側の斜め上方側から見た斜視図である。
一実施形態に係るテラスを側面側の斜め上方側から見た斜視図である。
一実施形態に係るテラスの平面図である。
図１におけるＡ－Ａ線断面図である。
第１実施形態の柱固定構造を示す斜視図である。
第１実施形態の柱固定構造の側面図である。
図６のＢ－Ｂ線断面図である。
図６のＣ－Ｃ線断面図である。
第２実施形態の柱固定構造を示す斜視図である。
第２実施形態の柱固定構造の側面図である。
図１０のＤ－Ｄ線断面図である。
第３実施形態の柱固定構造の側面図である。
図１０のＥ－Ｅ線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、本開示の屋根構造体の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態においては、屋根構造体をテラス１に適用した例について説明する。なお、本実施形態においては、屋根構造体をテラス１に適用した例について説明するが、これに限定されない。例えば、屋根構造体を、テラス以外の構造物、例えば、カーポート、駐輪場、シェルター、休憩所、バス停などの構造物に適用してもよい。
【０００９】
なお、本実施形態の説明においては、テラス１の屋根体４を構成する複数の長尺形材４１（長尺材）が延びる方向を左右方向（長尺形材４１の長手方向）ともいう。また、梁３が延びる方向を前後方向ともいい、梁３が延びる方向において、支柱２側を、テラス１の基端側ともいい、支柱２と反対側を、テラス１の先端側ともいう。
【００１０】
本実施形態のテラス１は、図１～図３に示すように、屋根体４を前後方向の基端側（図１における左手前側及び図２における左側）において一対の支柱２で支持する、いわゆる、片持ち構造のテラスである。また、本実施形態のテラス１は、支柱２に接続された梁３の下部（下方）に、屋根体４が吊られて接続される吊構造で構成される。
（【００１１】以降は省略されています）

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