TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025067446
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177431
出願日2023-10-13
発明の名称座屈拘束ブレース
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 1/58 20060101AFI20250417BHJP(建築物)
要約【課題】高次座屈モードで座屈した芯材が木製の拘束材にめり込んだ際の拘束材のめり込み変形を抑制できる、座屈拘束ブレースを提供すること。
【解決手段】座屈拘束ブレース100は、鋼製で板状の芯材10と、少なくとも芯材10の有する2つの広幅面10aに対向するように配設されている、木製で一対の拘束材30により形成される、木製拘束体20とを有し、複数の軸部材38が、拘束材30における芯材10に対向する対向面31から内部の途中位置まで埋設されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
鋼製で板状の芯材と、
少なくとも前記芯材の有する2つの広幅面に対向するように配設されている、木製で一対の拘束材により形成される、木製拘束体とを有し、
複数の軸部材が、前記拘束材における前記芯材に対向する対向面から内部の途中位置まで埋設されていることを特徴とする、座屈拘束ブレース。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記広幅面と前記対向面の間に鋼板が介在していることを特徴とする、請求項1に記載の座屈拘束ブレース。
【請求項3】
前記広幅面と前記鋼板の間に緩衝材が介在していることを特徴とする、請求項2に記載の座屈拘束ブレース。
【請求項4】
前記複数の軸部材は、前記拘束材の長手方向に所定の間隔で埋設されており、
前記所定の間隔は、前記芯材の高次座屈モード波長以下に設定されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の座屈拘束ブレース。
【請求項5】
前記軸部材が、木ねじを含むねじ、釘のいずれか一種であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の座屈拘束ブレース。
【請求項6】
前記芯材は、その長手方向の中央側において前記広幅面の幅が相対的に狭い狭幅部を備え、その長手方向の端部側において前記広幅面の幅が相対的に広い広幅部を備え、
前記芯材の長手方向の端部の前記広幅面には、該広幅面に直交する補強リブが接合されて断面十字状を呈し、
一対の前記拘束材のうち、前記補強リブに対応する位置には該補強リブに干渉しないスリットが設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の座屈拘束ブレース。
【請求項7】
前記木製拘束体は、一対の拘束材の対応する端部同士を繋ぐ木製で一対の側板をさらに有していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の座屈拘束ブレース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、座屈拘束ブレースに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、建物の架構(柱・梁架構、屋根架構等)を形成するブレースとして、座屈防止措置が講じられた座屈拘束ブレースが適用されている。座屈拘束ブレースとしては、鋼製の芯材の周囲を鋼板のみで補剛した形態、鋼製の芯材の周囲をRC(Reinforced Concrete:鉄筋コンクリート)で補剛した形態、鋼製の芯材の周囲を鋼材とモルタルで被覆した形態など、多様な補剛形態が存在する。
【0003】
ところで、昨今、木造建築物(木造住宅、木造の倉庫、木造の競技場など)の耐火性能や耐震性能の向上が図られている。木造建築物は本来的に、間取りやデザインの自由度の高さ、自然物の木材による癒し効果、木材の有する調湿効果、住宅などの建物用途によっては鉄骨造やRC造に比べて建設費用が一般に安価であるといった利点を備えているが、上記する耐火性や耐震性の向上が木造住宅をはじめとする木造建築物の注目度を高めている一つの要因である。このような木造建築物の架構内に上記する従来の座屈拘束ブレースを組み込む場合、木製の柱や梁と、金属製もしくはコンクリート製の補剛材を有する座屈拘束ブレースとが混在することになり、不釣合いな外観となることが否めない。
【0004】
そこで、座屈拘束ブレースの全体を木製もしくは紙製のパネル等で覆うことにより、金属製もしくはコンクリート製の補剛材を外部から視認できないようにする方策が考えられるが、この方策には多大な作業手間を要することから建設費の増加が懸念される。また、従来の座屈拘束ブレースは、金属やコンクリート、モルタル等が多用されていることから、重量が重くなる傾向にあり、木造建築物を構成する軽量な木製の梁や柱の中に重量のある座屈拘束ブレースを取り付けることは構造的にも不釣合いである。
【0005】
ここで、特許文献1には、木造住宅をはじめとする木造建築物の架構内に組み込んで使用するのに適した座屈拘束ブレースが提案されている。具体的には、芯材と、芯材の両面に沿って配置した一対の拘束材とを有する座屈拘束ブレースであり、芯材を鋼材にて形成し、一対の拘束材を木材にて形成し、この拘束材に集成材を適用し、集成材は芯材と平行にラミナが積層されたものとした座屈拘束ブレースである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4901491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載される座屈拘束ブレースによれば、木材にて形成された一対の拘束材により、座屈拘束ブレースの全体座屈に対する耐力向上を図ることができる。
【0008】
ところで、地震時において座屈拘束ブレースは、芯材が座屈しないように木製拘束体が補剛しているが、その弱軸方向に高次座屈モードで座屈した芯材が木製の拘束材にめり込むことで拘束材が変形し、拘束材のめり込み耐力(もしくはめり込み剛性)が低い場合は早期にめり込み変形が生じ、高次座屈モードで座屈している芯材とめり込み変形している拘束材の間の隙間が大きくなり、より大きな補剛力が発生して拘束材に作用し、拘束材が破損に至るといった恐れがある。尚、特許文献1に記載の座屈拘束ブレースには、このように芯材が高次座屈モードで座屈した際の拘束材のめり込み変形を抑制する解決手段の開示はない。
【0009】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、高次座屈モードで座屈した芯材が木製の拘束材にめり込んだ際の拘束材のめり込み変形を抑制できる、座屈拘束ブレースを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成すべく、本発明による座屈拘束ブレースの一態様は、
鋼製で板状の芯材と、
少なくとも前記芯材の有する2つの広幅面に対向するように配設されている、木製で一対の拘束材により形成される、木製拘束体とを有し、
複数の軸部材が、前記拘束材における前記芯材に対向する対向面から内部の途中位置まで埋設されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
住宅
29日前
個人
地中収納型止水板
1か月前
個人
柱と壁の木造連結構造
1か月前
GHL株式会社
建物
27日前
積水樹脂株式会社
フェンス
5日前
三協立山株式会社
構造体
1か月前
株式会社オカムラ
ブース
1か月前
株式会社オカムラ
ブース
7日前
株式会社オカムラ
ブース
7日前
株式会社オカムラ
ブース
7日前
三協立山株式会社
建築装置
2か月前
鹿島建設株式会社
制震架構
1か月前
個人
ツリー型太陽光発電システム
1か月前
大成建設株式会社
防音建屋
1か月前
個人
簡易テント係合固定具
1か月前
鹿島建設株式会社
補強構造
22日前
文化シヤッター株式会社
階段
1か月前
日精株式会社
機械式駐車装置
1か月前
株式会社オカムラ
パネル装置
1か月前
株式会社アンビックス
防音室
2か月前
鹿島建設株式会社
外断熱構造
27日前
文化シヤッター株式会社
階段
28日前
株式会社竹中工務店
建物構造
2か月前
株式会社カネカ
屋根構造
20日前
株式会社カネカ
屋根構造
20日前
個人
屋根裏の暖気管理システム
2か月前
トヨタ自動車株式会社
充電施設
1か月前
個人
耐震ユニット
2か月前
極東開発工業株式会社
駐車装置
1か月前
株式会社オカムラ
什器システム
1か月前
株式会社大林組
建物構造及び建築方法
2か月前
株式会社大林組
制振構造
1か月前
有限会社守矢建設
建築物
13日前
積水ハウス株式会社
手摺
1か月前
株式会社竹中工務店
耐震壁構造
2か月前
三協立山株式会社
パネル構造体
1か月前
続きを見る