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公開番号2025065511
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2025021594,2021214192
出願日2025-02-13,2021-12-28
発明の名称留め具
出願人ヤンマーホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A01G 2/30 20180101AFI20250410BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】接木の活着率を向上させる。
【解決手段】留め具(100)は、接木の対象となる植物を留めるための留め具である。留め具(100)は、ゲル状である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
接木の対象となる植物を留めるための留め具であって、
ゲル状であり、
キチンナノファイバーを含むキチン質を含有する、留め具。
続きを表示（約 450 文字）【請求項２】
前記キチンナノファイバーの濃度は、０．０２５％以上０．２％以下である、請求項１に記載の留め具。
【請求項３】
前記キチンナノファイバーの濃度は、０．１％以上０．２％以下である、請求項２に記載の留め具。
【請求項４】
オーキシンおよびサイトカイニンを含む、請求項１から３のいずれか１項に記載の留め具。
【請求項５】
寒天を含む、請求項１から４のいずれか１項に記載の留め具。
【請求項６】
前記寒天に含まれるアガロースの濃度は０．４％以上１．８％以下である、請求項５に記載の留め具。
【請求項７】
ゲル状の本体部と、
前記本体部の表面に設けられ、前記接木の対象となる複数の前記植物の各々の端面同士を接触した状態で保持する保持部と、を備える、請求項１から６のいずれか１項に記載の留め具。
【請求項８】
前記植物は、マイクログラフティングにおいて接木の対象となる、請求項７に記載の留め具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、留め具に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
植物体の一部である枝または芽を別の植物体に接ぎ合わせて新しい個体を育成する接木が知られている。接木により、連作障害の回避、品質および収穫数の向上、新品種の増殖等を実現できる。
【０００３】
従来から、接木では、比較的生長した植物体を接ぎ合わせてきたが、近年、幼苗の植物体を接ぎ合わせるマイクログラフティングの研究が進められている（非特許文献１）。非特許文献１には、試験管内でナスの茎頂部分を接穂とすることでナスの不定芽の再カルス化を抑制して生長を促進することが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００４】
山本雄慈、松本理、「マイクログラフティングによるナスの不定芽の再カルス化抑制と生長促進」、園藝學會雜誌、ＩＳＳＮ００１３７６２６、６３巻第１号、１９９４年６月、ｐ．６７－７２
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
一般に、接木をするためには、ある程度の習練が必要であり、接木しようとした植物が適切に活着しないことがある。特に、非特許文献１に記載されたマイクログラフティングでは、取り扱う植物が非常に小さいため、接木の活着率が低くなりやすい。
【０００６】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、接木の活着率を向上可能な留め具および留め具作製キットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の一局面によれば、留め具は、接木の対象となる植物を留めるための留め具である。留め具は、ゲル状である。
【０００８】
本発明の別の局面によれば、留め具作製キットは、接木の対象となる植物を留めるための留め具を作製するための留め具作製キットである。留め具作製キットは、容器と、前記容器に収容された寒天を含むゲル状物と、前記容器に嵌められ、前記ゲル状物を複数のブロックに分離する分離具とを備える。前記分離具は、格子部と、前記格子部を支持する支持板と、前記支持板に設けられた突起部とを有する。
【０００９】
本発明の別の局面によれば、留め具作製キットは、接木の対象となる植物を留めるための留め具作製キットである。留め具作製キットは、寒天を含むゲル状物を調製するための粉末と、前記ゲル状物を収容可能な容器と、前記容器に嵌められ、前記ゲル状物を複数のブロックに分離する分離具とを備える。前記分離具は、格子部と、前記格子部を支持する支持板と、前記支持板に設けられた突起部とを有する。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、接木の活着率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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