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公開番号2025063766
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023173220
出願日2023-10-04
発明の名称殺菌・殺ウイルス剤組成物およびその製造方法
出願人シーバイエス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A01N 59/00 20060101AFI20250409BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】ウイルス不活化効果に優れるとともに、希釈液安定性にも優れる殺菌・殺ウイルス剤組成物およびその製造方法を提供する。
【解決手段】下記(A)~(E)の成分を含有する、殺菌・殺ウイルス剤組成物。
(A)過酸化水素0.005~6質量%
(B)アルカンスルホン酸塩0.01~30質量%
(C)アルキレンオキサイド構造をもつ界面活性剤0.01~20質量%
(D)酸剤0.01~20質量%
(E)水
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(A)~(E)の成分を含有する、殺菌・殺ウイルス剤組成物。
(A)過酸化水素0.005~6質量%
(B)アルカンスルホン酸塩0.01~30質量%
(C)アルキレンオキサイド構造をもつ界面活性剤0.01~20質量%
(D)酸剤0.01~20質量%
(E)水
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記殺菌・殺ウイルス剤組成物におけるウイルスが、ネコカリシウイルスとマウスノロウイルスの両方のノロウイルス代替ウイルスを含む、請求項1記載の殺菌・殺ウイルス剤組成物。
【請求項3】
希釈して使用する時の前記(B)濃度が0.15質量%未満の時、(B)/(C)の質量比が1~30である、請求項1または2に記載の殺菌・殺ウイルス剤組成物。
【請求項4】
(B)/(D)の質量比が5以下である、請求項1または2に記載の殺菌・殺ウイルス剤組成物。
【請求項5】
キレート剤を0.01~5質量%となるようにさらに含む、請求項1または2に記載の殺菌・殺ウイルス剤組成物。
【請求項6】
腐食防止剤をさらに含む、請求項1または2に記載の殺菌・殺ウイルス剤組成物。
【請求項7】
pHが5以下である、請求項1または2に記載の殺菌・殺ウイルス剤組成物。
【請求項8】
請求項1または2に記載の殺菌・殺ウイルス剤組成物を製造する方法であって、
前記(A)過酸化水素、前記(B)アルカンスルホン酸塩、前記(C)アルキレンオキサイド構造をもつ界面活性剤、および前記(D)酸剤、を含有する組成物前駆体を準備する工程と、
前記組成物前駆体に前記(E)水を含有させる工程とを有する、殺菌・殺ウイルス剤組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、殺菌・殺ウイルス剤組成物およびその製造方法に関し、さらに詳しくは、特にノロウイルス不活化効果に優れており、希釈液安定性に優れた殺菌・殺ウイルス剤組成物およびその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年問題となっているノロウイルスは、毎年多くの食中毒事故の原因となっているが、薬剤感受性が低く、不活化しにくいため、食品衛生上対策を講じにくいウイルスである。ノロウイルスは、エンベロープを持たないウイルスであり、カプシドと呼ばれるタンパク質の殻があるため、アルコールやカチオン系界面活性剤による不活化効果では十分ではなく、次亜塩素酸ナトリウムによる処理が奨励されている。
しかし、次亜塩素酸ナトリウムには金属に対する腐食作用や、刺激的な臭気があるため、使い勝手が悪いという欠点があった。
【0003】
このような次亜塩素酸ナトリウムに変わる消毒剤としては、例えば、使用時の濃度は約0.5%の酸性過酸化水素溶液があり、その溶液はさらに、リン酸および/または1~5個のホスホン酸基を有するホスホネート等の0.1~5.0%の少なくとも1つの酸化合物ならびに0.02~5%の少なくとも1つのアニオン系界面活性剤を含むものが開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3350526号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の過酸化水素溶液はアニオン界面活性剤を必須成分としているが、実施例はアルキルベンゼンスルホン酸のみである。アルキルベンゼンスルホン酸は、pKa-0.5の強酸であり、金属製の製造設備を腐食させる恐れがある。また、今後劇物指定予定リストに収載されているなど、製造中の作業者の安全面に懸念がある成分であり、劇物化された場合は、鍵のかかる保管庫で保管しなければいけないなど、使用者の管理が煩雑になる。したがって、中和されたアニオン界面活性剤の使用が望ましい。
【0006】
一方で、昨今の環境への影響の配慮から、運搬エネルギー、容器の削減という観点から濃縮された薬剤を使用時に希釈して使用することが望ましく、また環境に放出される薬剤量としては、より少ないことが望まれる。
【0007】
そこで、本発明は、このような背景の下において、ウイルス不活化効果に優れるとともに、希釈液安定性にも優れる殺菌・殺ウイルス剤組成物およびその製造方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
しかるに本発明者らは、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、アルカンスルホン酸塩とアルキレンオキサイド構造をもつ界面活性剤を併用することで、特にノロウイルスに対して不活化効果があり、低濃度まで希釈しても白濁や分離を抑制して安定な状態で保持する過酸化水素製剤を調製することができることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の態様を有する。
[1]
下記(A)~(E)の成分を含有する、殺菌・殺ウイルス剤組成物。
(A)過酸化水素0.005~6質量%
(B)アルカンスルホン酸塩0.01~30質量%
(C)アルキレンオキサイド構造をもつ界面活性剤0.01~20質量%
(D)酸剤0.01~20質量%
(E)水
[2]
前記殺菌・殺ウイルス剤組成物におけるウイルスが、ネコカリシウイルスとマウスノロウイルスの両方のノロウイルス代替ウイルスを含む、[1]記載の殺菌・殺ウイルス剤組成物。
[3]
希釈して使用する時の前記(B)濃度が0.15質量%未満の時、(B)/(C)の質量比が1~30である、[1]または[2]に記載の殺菌・殺ウイルス剤組成物。
[4]
(B)/(D)の質量比が5以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の殺菌・殺ウイルス剤組成物。
[5]
キレート剤を0.01~5質量%となるようにさらに含む、[1]~[4]のいずれかに記載の殺菌・殺ウイルス剤組成物。
[6]
腐食防止剤をさらに含む、[1]~[5]のいずれかに記載の殺菌・殺ウイルス剤組成物。
[7]
pHが5以下である、[1]~[6]のいずれかに記載の殺菌・殺ウイルス剤組成物。
[8]
[1]~[7]のいずれかに記載の殺菌・殺ウイルス剤組成物を製造する方法であって、
前記(A)過酸化水素、前記(B)アルカンスルホン酸塩、前記(C)アルキレンオキサイド構造をもつ界面活性剤、および前記(D)酸剤、を含有する組成物前駆体を準備する工程と、
前記組成物前駆体に前記(E)水を含有させる工程とを有する、殺菌・殺ウイルス剤組成物の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の殺菌・殺ウイルス剤組成物は、希釈しても、ウイルス不活化効果に優れるとともに、希釈液安定性にも優れる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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