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公開番号
2025062816
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-15
出願番号
2023172104
出願日
2023-10-03
発明の名称
外壁施工方法
出願人
大和ハウス工業株式会社
,
株式会社フジタ
代理人
個人
主分類
E04B
2/56 20060101AFI20250408BHJP(建築物)
要約
【課題】耐風梁を利用しなくても、また、外壁面材が横側端に折り曲げ板を有する場合でも、後嵌めパネルを目的の一時開口形成外壁パネル側に移動させて取り付けることができる外壁施工方法を提供する。
【解決手段】この外壁施工方法は、複数の外壁面材51が上下に並べられ且つ部分的に上記外壁面材を配置しないことで一時的な開口を形成できる一時開口形成外壁パネル5を、建物の躯体の外壁側に複数枚横並びに取り付けた後に、外壁面材51の裏面に縦胴縁部材502が配置された後嵌めパネル501を、上記建物の屋内側から、上記一時的な開口に装着する外壁施工方法である。建物の床部の所定の場所において、後嵌めパネル501を、一時開口形成外壁パネル5の一時的な開口の近傍位置へ吊り上げるとともに吊り姿勢の状態で移動させて、目的とする一時開口形成外壁パネル5の一時的な開口に位置させる。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の外壁面材が上下に並べられ且つ部分的に上記外壁面材を配置しないことで一時的な開口を形成できる一時開口形成外壁パネルを、建物の躯体の外壁側に複数枚横並びに取り付けた後に、外壁面材の裏面に縦胴縁部材が配置された後嵌めパネルを、上記建物の屋内側から、上記一時的な開口に装着する外壁施工方法であって、
上記一時的な開口の高さを、上記後嵌めパネルの高さよりも高くする工程と、
上記建物の床部の所定の場所において、上記後嵌めパネルを、所定の一時開口形成外壁パネルの一時的な開口の近傍位置へ吊り上げる工程と、
上記の吊り上げた後嵌めパネルを、上記複数枚の一時開口形成外壁パネルの横並びの方向に吊り姿勢の状態で移動させて、目的とする一時開口形成外壁パネルの一時的な開口に位置させる工程と、
上記の目的とする一時開口形成外壁パネルの上記一時的な開口の高さを元の高さに戻して当該一時開口形成外壁パネルの上記一時的な開口に上記後嵌めパネルを取り付ける工程と、
を含むことを特徴とする外壁施工方法。
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【請求項2】
請求項1に記載の外壁施工方法において、上記建物の躯体の外壁側に複数枚横並びに取り付けられた上記一時開口形成外壁パネルの屋内側で、これら一時開口形成外壁パネルに平行に且つ上記一時的な開口よりも高い位置に設置したレール部材を用いて、上記後嵌めパネルを吊り姿勢の状態で移動させることを特徴とする外壁施工方法。
【請求項3】
請求項2に記載の外壁施工方法において、上記所定の場所において吊り上げられた上記後嵌めパネルの上部側に、車輪付きの引っ掛け移動具を取り付け、上記車輪を上記レール部材であるハンガーレール内に横から移し入れ、上記車輪を上記ハンガーレール内で回転させることで、上記後嵌めパネルを吊り姿勢の状態で移動させることを特徴とする外壁施工方法。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の外壁施工方法において、上記所定の場所において吊り上げられた上記後嵌めパネルを、その下部側が屋外側に位置する斜め姿勢にして移動させて目的とする一時開口形成外壁パネルの一時的な開口に位置させた後、この後嵌めパネルの姿勢を鉛直姿勢に戻して上記一時的な開口に取り付けることを特徴とする外壁施工方法。
【請求項5】
請求項4に記載の外壁施工方法において、上記複数枚の一時開口形成外壁パネルによる複数の一時的な開口に沿って水平にガイド部材を配置し、このガイド部材の屋外側に上記後嵌めパネルの下部の屋内側を位置させて、当該後嵌めパネルを斜め姿勢にすることを特徴とする外壁施工方法。
【請求項6】
請求項4に記載の外壁施工方法において、上記後嵌めパネルは、左右側面の一方の側にのみ、止水用突出部を有することを特徴とする外壁施工方法。
【請求項7】
請求項6に記載の外壁施工方法において、上記後嵌めパネルを目的とする一時開口形成外壁パネルの一時的な開口に取り付けた後、上記後嵌めパネルの左右側面の他方の側に止水用の後付け部材を取り付けることを特徴とする外壁施工方法。
【請求項8】
請求項7に記載の外壁施工方法において、上記後付け部材は、2つの片部を有するアングル形状部材であり、このアングル形状部材は、屋内側から入れられ、既設の後嵌めパネルの上記止水用突出部に一方の片部が固定され、他方の片部が後で取り付けられた後嵌めパネルの他方の側面を塞ぐことを特徴とする外壁施工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数の外壁面材が上下に並べられた外壁の施工に用いることができる外壁施工方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の外壁面材が上下に並べられて一体化された形態で建物の躯体に取り付けられる外壁パネルによって効率的な建物施工を行うことを可能にする一時開口形成外壁パネルが開示されている。この一時開口形成外壁パネルは、複数の外壁面材が上下に並べられて一体化された形態で建物の躯体に取り付けられた構造を有する。そして、この一時開口形成外壁パネルは、上記外壁面材および当該外壁面材が固定される第1下地材が存在しない箇所を有しており、上記第1下地材が存在しない箇所を跨いで上下の外壁面材における第1下地材を縦に連結する第2下地材が着脱可能に取り付けられている。
【0003】
また、特許文献2には、複数の外壁面材が上下に並べられ且つ部分的に外壁面材を配置しないことで一時的な開口を形成できる一時開口形成外壁パネルを、建物の躯体の外壁側に複数枚横並びに取り付けた後に、1枚の外壁面材の裏面に縦胴縁部材が配置された後嵌めパネルを、上記開口内に位置させるとともに、上記縦胴縁部材の下部側に一時的に取り付けたキャスタによって、上記後嵌めパネルを上記開口の下辺近傍の耐風梁上で支持し、当該後嵌めパネルを、横隣の一時開口形成外壁パネルの開口へと移動させる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-112905号公報
特開2023-9725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1は、後嵌めパネルを一時開口形成外壁パネル側に移動させることを開示しない。一方、上記特許文献2は、後嵌めパネルを目的とする一時開口形成外壁パネル側に移動させる方法を開示するが、この方法では、上記後嵌めパネルを上記一時的な開口の下辺近傍の耐風梁上で支持する必要があり、さらに、外壁面材が横側端に、下縁が平坦である折り曲げ板を有すると、外壁面材の面内水平方向の移動ができないという問題がある。
【0006】
この発明は、上記の事情に鑑み、耐風梁を利用しなくても、また、外壁面材が横側端に折り曲げ板を有する場合でも、後嵌めパネルを目的の一時開口形成外壁パネル側に移動させて、当該パネルの一時的な開口に取り付けることができる外壁施工方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の外壁施工方法は、上記の課題を解決するために、複数の外壁面材が上下に並べられ且つ部分的に上記外壁面材を配置しないことで一時的な開口を形成できる一時開口形成外壁パネルを、建物の躯体の外壁側に複数枚横並びに取り付けた後に、外壁面材の裏面に縦胴縁部材が配置された後嵌めパネルを、上記建物の屋内側から、上記一時的な開口に装着する外壁施工方法であって、
上記一時的な開口の高さを、上記後嵌めパネルの高さよりも高くする工程と、
上記建物の床部の所定の場所において、上記後嵌めパネルを、所定の一時開口形成外壁パネルの一時的な開口の近傍位置へ吊り上げる工程と、
上記の吊り上げた後嵌めパネルを、上記複数枚の一時開口形成外壁パネルの横並びの方向に吊り姿勢の状態で移動させて、目的とする一時開口形成外壁パネルの一時的な開口に位置させる工程と、
上記の目的とする一時開口形成外壁パネルの上記一時的な開口の高さを元の高さに戻して当該一時開口形成外壁パネルの上記一時的な開口に上記後嵌めパネルを取り付ける工程と、
を含むことを特徴とする。
【0008】
上記方法であれば、吊り上げた後嵌めパネルを、上記複数枚の一時開口形成外壁パネルの横並びの方向に吊り姿勢の状態で移動させて、目的とする一時開口形成外壁パネルの一時的な開口に位置させるので、耐風梁を利用しなくても、また、外壁面材が横側端に折り曲げ板を有する場合でも、後嵌めパネルを目的の一時開口形成外壁パネル側に移動させて、当該パネルの一時的な開口に取り付けることができる。
【0009】
上記建物の躯体の外壁側に複数枚横並びに取り付けられた上記一時開口形成外壁パネルの屋内側で、これら一時開口形成外壁パネルに平行に且つ上記一時的な開口よりも高い位置に設置したレール部材を用いて、上記後嵌めパネルを吊り姿勢の状態で移動させてもよい。これによれば、吊り上げた後嵌めパネルの移動を、上記レール部材を用いて的確に行うことができる。
【0010】
上記所定の場所において吊り上げられた上記後嵌めパネルの上部側に、車輪付きの引っ掛け移動具を取り付け、上記車輪を上記レール部材であるハンガーレール内に横から移し入れ、上記車輪を上記ハンガーレール内で回転させることで、上記後嵌めパネルを吊り姿勢の状態で移動させてもよい。これによれば、吊り上げた後嵌めパネルの移動を、上記レール部材であるハンガーレールおよび上記車輪によって、円滑に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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